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更新日:2011年3月1日

2008年度タウントーク

   

2008年度タウントーク <地域と大学、区役所の協働によるまちづくり>

   地域と大学、区役所が連携して取り組むまちづくり活動などについて、市民の皆さんと意見交換を行いました。 

開催日時

平成20(2008)年9月27日(土) 13時30分~15時30分

開催場所

北海道工業大学 5号館1階 合同講義室

開催趣旨

手稲区では、学生や大学をまちづくりのパートナーとして、さまざまな取り組みを行っています。これらの取り組みを紹介するとともに、今後のまちづくりについて市民の皆さんと市長が意見交換を行いました。
参加者                           

北海道工業大学 教授

大垣 直明(おおがき なおあき)氏

北海道工業大学大学院 修士課程1年

阿部 侑之甫(あべ ゆうのすけ)氏

北海道工業大学 学生部長

太田 佳樹(おおた よしき)氏

北海道工業大学 3年

佐藤 嵩将(さとう たかまさ)氏

(事例発表順)

司会

福津 京子(ふくつ きょうこ)氏

開催内容

1 大学祭実行委員会清野委員長からのあいさつ

2 北海道工業大学西学長からのあいさつ

3 上田市長からのあいさつ

4 活動事例発表
  ていね夏あかり(事業報告)大垣氏、阿部氏
  地域と学生による清掃活動(事業報告)太田氏、佐藤氏

5 上田市長から

6 フリートーク(会場の方からのご意見)
  会場から(札幌市の雪対策について)
  会場から(前田のお宝さがしマップの活用について)
  会場から(接道していない土地の建築許可について)  

7 まとめ

8 寄せられたアンケート

  ■ごあいさつ   

福津氏

福津氏ただいまから、手稲区タウントークを開催いたします。
司会の福津京子と申します。どうぞよろしくお願いします。
初めに、大学祭実行委員会よりごあいさつを申し上げます。

清野氏

清野氏 皆さん、こんにちは。大学祭実行委員長の清野修一です。
本日は、第41回道工大祭にお越しいただき、誠にありがとうございます。
本学は、地域貢献や地域交流を施策の一つとして上げております。
このタウントークが大学祭で開催され、大変うれしい限りです。

福津氏

北海道工業大学西安信学長にごあいさつをお願いいたします。

西学長

西学長 札幌市長を本学にお迎えし、市長を囲んでのタウントークが実現したこと、地域住民の皆さんも大勢ご参加いただきましたことにお礼申し上げます。
本学も手稲区と歩みをあわせるかのように拡充を図り、今日のようなキャンパスを持つに至りました。
本年3月18日には手稲区連合町内会連絡協議会、手稲区役所、本学で地域連携協定を締結し、新たなスタートを切りたいと考えております。
 地域にお世話になっている大学として、可能な限りの地域貢献を重ねたいと考えておりますので、今後とも、これまで以上に本学をご支援くださいますようお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。

福津氏

上田文雄札幌市長よりごあいさつをお願いいたします。

上田市長

上田市長 皆さん、こんにちは。タウントークをこの北海道工業大学で開かせていただき、本当にありがとうございます。
 私は市政を執行する最高責任者という立場として、年に1回各区で皆さま方が札幌市政について思っていることを直接伺い、お話し合いをさせていただく機会を持っております。
 手稲区では、以前のタウントークで除雪問題などについて斬新なアイデアをいただき大変ありがたく思っています。
私は、道工大の先生方、学生諸君等の間で、まちづくりの本当にいい関係を作ってきていただいていると思い、皆様方のご活躍に心から敬意を表し、今後ともよろしくお願いしますと申し上げます。
今日は、いろいろな活動のご報告のほか、皆さま方の感想やご意見等を伺わせていただければありがたいなと思います。
 また、ぜひ、この場をみんなで考える場に、市民同士がご意見の交換ができる場であってもいいのかなと思っておりますので、短い時間ではございますが、活発なご意見、建設的なご意見をちょうだいできればうれしく思います。

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  ■活動事例発表 

   ていね夏あかり(事業報告)

福津氏

それでは、初めに、「ていね夏あかり実行委員会」の事例紹介でございます。

大垣氏

大垣氏 ていね夏あかりは17年前の平成4年に始まり、私どもの研究室が中心となり、イベントを企画、実行いたしました。
平成2年7月の区民夏祭りに参加しましたが、もっと区民一人一人が主体的に参加できるような取り組みができないだろうかと議論を重ね、最終的に子どもたちと一緒にちょうちんを作って祭りを盛り上げようということでスタートしたわけです。
最初の2年間はちょうちんを児童会館や保育園で作り、400~500個を展示しました。
 3回目から前田森林公園のカナールに会場を移し、水路の両サイドに飾ると水面に反射して非常にきれいで、それで目指せ1万個ということになり、小学校にお願いしましたが、当初は受け入れていただけませんでした。しかし、その後、児童会館、幼稚園、高等養護学校、高齢者団体などにご協力いただき、今年で9,133個、目標にもう一歩になりました。
これまで作りました17年間の累積製作個数は8万4,365個です。大半が子どもによるもので、最初に作った子どもはもう20歳を過ぎております。事実、ちょうちんづくりに参加した学生の中に、自分が子どものときに小学校でちょうちんを作った、それが、今年は教える側に回っているということがあり、継続は力なりと思い知らされたところです。
4回目は前田森林公園の芝生広場を会場とし、ここにちょうちんを並べ5,000個を超える数に達しました。この年に札幌市の都市景観賞を受賞いたしました。
その後は、大体5,000個前後で推移しておりました。9回目に実行委員会の主力でありました連合町内会が区民祭りをやめることを決定しましたが、多くの実行委員から5,000個を超える数に成長した子どもたちのちょうちんの明かりを消す気かという意見があり、それでは単独のイベントしてやろうと独自の実行委員会を開き、現在まで続いています。
会場も鉄北小学校の隣のてっぽく広場となり、毎年、配置を変え、異なったお祭りの雰囲気を出そうと学生たちが考えています。
学生たちの作業量は非常に大変です。
5月の連休明けから7月が終わるまで、連日のようにいろいろな作業をやっております。
模型を作り展示したり、新しい機材を作ったり、各団体のちょうちん製作指導に大体40回ぐらい学生が出かけていきます。
それから、会場設営、当日、撤去と、学生たちは3日間ぶっ通しで作業し、60~70人の学生が作業をしています。
実行委員会のメンバーは16の団体で構成しており、私のゼミ以外に有志も含めて大体100名ぐらいの学生がこのイベントに参加しております。
このお祭りは企業等から協賛金をいただいておりますが、各企業の方々も非常に好意的で、毎年楽しみにしているよとか、ぜひまた頑張ってくださいと激励され、本当にありがたいことだなと思っております。
2008年の夏あかり  17年間やってまいりまして、いろいろな効果がありました。
一つは、この目的が子どもたちに夢と感動を与えようということで、子どもたちに非常に大きな効果というか、新しい価値を持ってもらったのではないかと思っております。
 最初は、一緒にちょうちんを作ろうよと呼びかけても、見向きもしてくれないのではないかというふうに思っておりましたが、取り組んで見ますと目をきらきらさせて一生懸命やってくれました。
 また、学生と一緒に楽しい交流の時間も持つことができ、子どもたちに多くの影響を与えたのではないかと思っております。
参加した大学生にも大きな効果がありました。
 企画力、達成感、連帯感、あるいは子どもや高齢者との交流も非常に新鮮だったように思います。
新しい手稲の文化の創造ということで、本当に区民の方々にも愛されて大勢の方々に見に来ていただける、そういう新しい文化づくりになったかなと思っています。
それを支えた条件はたくさんありますが、一つは、非常に簡単に作れることと、集まってくると絶大な明かり効果がある、物としての優秀さがあったように思います。
 さらには、総合的な学習を含めて、地域と結びつくという学校の教育方針と合致していたこと、学生のエネルギーの存在が一番大きいことだと思っておりますが、彼らのエネルギーがなかったら実現しなかった取り組みです。
継続することによって、地域のエネルギーがどんどん大きくなってくる、協力していただけるネットワークの輪が本当に大きくなってきていることを感じています。
その中で、この取り組みが成長してきたのだというふうに思っております。
その成果が評価されまして、この1月には、北のまちづくり賞知事賞をいただきました。
6月には、国土交通大臣のまちづくり功労者表彰も受けることができました。
これまでこの取り組みにかかわってきた多くの学生諸君、地域の人々、ちょうちんを作ってきた子どもたち、延べで10万人くらいになると思いますが、かかわってきた人たちすべての成果だというふうに思っております。
17年の長い取り組みの中で私が感じたのは、まちづくりというのは人づくりである、一人一人が楽しんで参加することが大事である。やらされて参加しても何もなりません。
一人一人が取り組みの意義を理解し、主体的に参加する。そうすると、その本人にも、そのチームにも、あるいは地域にも新しい価値が蓄積されて、それが次の新しいエネルギーを生む、そういうことではないかと感じております。

阿部氏

阿部氏 北海道工業大学の大学院1年生の阿部侑之甫と申します。
夏あかりの期間は夏休み前で、朝の早い時間から集まり小学校へのちょうちん指導だとか、門型の製作、補修など、大変だなと思うことがたくさんあります。 学校は小さな世界で、ボランティアとか部活動などの中でしか学生は生きられませんが、この取り組みには外の世界があります。
お年寄りとの会話や小学校低学年と一緒に遊ぶことが新鮮で、これまでの生活で当たり前だと思うようなまちの姿が僕の体験にはなかったような気がしています。
お祭りの準備段階を経て、本番で地域の方々の笑顔があるとすごい達成感を感じます。そして、夏あかりを体験した子どもが、今度は教える立場になって子どもと接しているような姿を見ると、先輩方が積み重ねてきた姿勢もすごく感じ取ることができます。
私は、これこそまちを作るときに大切なことで、地域のにぎわいと文化につながるのではないかと感じました。 学生にとっての夏あかりは、エネルギーを使う場というよりは眠っていたエネルギーを生み出す場という印象を受けています。そして、そのエネルギーが地域のにぎわいを生んで、このお祭りが地域のものとなっていったのではないかと考えます。
このていね夏あかりはお祭りを媒介として好循環を生み出す、地域に根づいたお祭りで、まちづくりの本質にとても近いのではないかというふうに思います。

福津氏

ありがとうございました。今の活動について、発言はございませんか。

山崎氏

山崎氏 富丘小学校の山崎一彦と申します。参加している小学校の立場で本校の取り組みを紹介できればいいなと思いました。
富丘小学校は実は2年連続製作個数ナンバーワンです。児童数は決して多くありませんが、地域ぐるみでちょうちんづくりを進めようと、学校を核にしながらふるさと意識の向上を進めていく考えを持ち、今年度は五つの町内会の方々に作っていただき、三つの保育園と一つの幼稚園で合計850個も作ることができました。
子どもたちは560個作ったのですが、自分の力で作ることがとても楽しかった、いろいろな作品を見ていくことで絵はおもしろいなと、教育的な言葉を使いますと造形感覚を磨くこともできたと思っております。
また、会場では、自分の作品を他と見比べたり、ちょうちんの前で家族とともに写真を撮っていた子も見られました。
翌日、ちょうちんが手元に戻りますので、そのちょうちんを家に飾り、毎年ふえていくのを見て、親子ともども成長の足跡にしている家庭もあるようでした。 町内会からは、久しぶりに手先を動かして頭の体操になった、地域の方々が集まり車座になって世間話をしながら楽しいひとときを過ごせたことが大きな成果ではないか、という声もありました。
 私は学校のまちづくり推進には四つの可能性があると思います。一つは学校の施設を地域行事に活用すること。二つ目は学校という空間に地域の方々が集まっていただくこと。そして、三つ目に地域の方々の力を教育という場に生かすこと、これは大いに期待しております。
そして、最後の四つ目は子どもたちの力を地域の中に生かすこと、これは本校のこれからの課題でもあります。この四つが取り組みから感じたことであります。
最後に、富丘小には「学校は地域の蔵、子どもは地域の宝」というキャッチフレーズがあります。どうぞ、地域の皆さん、こんなものが学校にないかい、あったら、支障がない限り貸し出すことができる、使うことができる、学校とはそういうものだなと思っていただければありがたいです。

櫻井氏

櫻井氏 私は、学校の球技場の隣にある町内会の会長をしています。
小学校のちょうちんづくりで、一生懸命に取り組んでいる姿を見せていただき、みんながこれほど一生懸命にやっているのに、夏あかり一日で終わらせるのはどうかなという思いがございました。
私どもでは、盆踊りをずっと続けております。
そこで、その盆踊りの中で何とかそれを活用できないかということで、学校で保管しているちょうちんを借りまして、柵を作っての盆踊りに展示しました。
その結果は、学校だよりの中でも、子どもたちに創造力がついたとか、父兄の皆さんに非常にいい反響がありました。
たった一日のお祭りに終わらせないで活用をすれば、もっともっと地域に根差した夏あかりになるのかなと思います。

上田市長

 学校は地域の蔵であり、また宝である、富丘の先生のお話は、私も、かくありたいという思いがとてもしました。
学校がいかに地域の中で愛される存在になるかということは、まちの活性化には欠かすことができないものと思っております。
すばらしい取り組みでも、やはり何事も楽しくなければいけないと。そういうことを子どもたちにご指導されながら、楽しい取り組みなのだということがみんなに伝わっていく、それが続けるほど発展し、喜びの輪が広がっていくことになると思います。
 さらに、それが町内会で再活用する、そういう中で今までの盆踊りと全然違う雰囲気を醸し出したのかなと思います。
子どもたちが絵をかいて作ったちょうちんが下がっていることは、子どもたちの情熱、創造力、あるいは、子どもたちそのものが、その明かりを通して、地域のお祭りに参加をしていることをみんなで感じ取れたのだ、その効果が熱気あふれるお祭りにつながったのかなと思います。
参加ということを楽しく演出し、そのチャンスを作ることによって、いかに多くの花が開くことになるのかなと、大垣先生のねらいが本当に伝わっているような気がいたしました。
17年間、本当にご努力をいただいたことが、しっかりとまちの中で花が開き、実っているのだなと思っております。
ぜひ、この取り組みを続けていただき、また、まだ工夫できる可能性を秘めた活動だともお伺いでき、本当にうれしく思いました。
私も2回ほど行きましたけれども、また来年行きたいな、そんな思いを持つことができたとてもすばらしいお祭りだったと思います。本当に、手稲の皆さん、ありがとうございます。

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  地域と学生による清掃活動(事業報告)

福津氏

続いては、地域と学生による清掃活動の事例発表でございます。

太田氏

太田氏 今日は、地域と学生による清掃活動について事例紹介させていただこうと思います。
ごみ拾いは、ほとんど学生の方で企画、運営から細かいことまでやってくれております。もちろん大学側もサポートしておりますが、基本的には、学生が準備をしてくれています。
それでは、体育局副局長の佐藤君に説明してもらおうと思います。

佐藤氏

佐藤氏 工学部建築学科3年、体育局副局長の佐藤嵩将です。
毎年ゴールデンウイークの最後に、大学と地域住民の方が一緒に大学周辺の地域のごみ拾いを行います。
これは昭和から続く伝統行事で、体育局所属団体、文化局所属団体、協学会執行部そして大学職員で行います。
ごみ拾いは私が所属している体育局が中心になって運営し、お互いに連絡、協力して作業を行い、また、学校側と連携を図りながら、各団体の参加人数の確認、各団体の地域の公園への配置を行いました。
当日600人を超える人数が大学に集まり、大学近隣地区の清掃作業を行いました。
各団体はごみ拾いを積極的に行い、地域住民の方々からたくさんの感謝の言葉をいただき、事故もなく無事に終わることができました。
参加者からは、ごみ拾いを機に大学周辺を歩くことができ大変いい経験になった、住民の方と触れ合うことができてよかった、たくさんの人数で掃除を行って達成感を感じた、団体で一つのことをやることで道工大内での交流ができた、さらにごみ問題を考えることができた、もっと地域の人たちと交流する機会をふやすべきであるという感想もありました。
来年に向けては、クラブに所属していない人たちの参加を望みたいと思います。
 また、多くの学生、教員、職員の多くがごみ拾いに参加し、より関係を深めてもらったらいいと思います。
地域と交流する行事を通じて、学生と地域の人たちが誇れる大学になってもらいたいと思います。

太田氏

 大体600人の学生が集まり、春先にごみを拾っております。
もともとは今から二十数年前のことのようでした。武道系のクラブの学生達が、多分、当時は近隣の方にご迷惑をかけていたようで、年に1回ぐらいはいいことをしよう、であればごみ拾いをしようと動き出したと聞いております。
当初はクラブが自主的にやってきた活動ですが、大学側も大学行事の一環としてできる限りのサポートすることになり、毎年、学生の課外活動の一つとして行うようになりました。
3年前に文科系クラブも参加し、協学会、クラブ員全員の行事という形で活動が大きくなりました。
また、大学は近隣の町内会の方と年に1回交流会を開催し、地域の方のご意見を聞かせていただき、大学の方も話しをさせていただくことを毎年しておりました。
2005年の秋だと思いますが、ごみ拾いをやるなら町内会と一緒にやろうという話になり、大学と町内会の合同実施で現在に至っております。
最初は一つ、昨年は三つ、今年は四つの町内会の参加し、大学を中心とした周りの町内会に声をかけさせていただきました。
 次に、他の活動についても簡単に紹介させていただこうと思います。
大きく三つあると思います。 一つ目は、先生が町内会に赴きごみ問題とその対策について講演し、その後、地域の方と学生との間でごみ問題対策の話しをしたという事例があります。
また、スポーツ、レクリエーション、成人式などのパンフレットを作ったり、前田地区宝さがしで、地域の子どもたちに自分たちの住んでいるまちにもいいものが絶対にあるはずだ、それをみんなで見つけようというイベントをやったことがございます。
また、二つ目は、地域活動への学生の参画です。本学山岳部の学生が手稲消防団の山岳救助隊でお世話になっております。
学生がごみ拾い 学生が消防団の方にいろいろなことを教わってまいります。技術的なザイルの結び方などの専門的なことを学んでくると同時に、世の中の厳しさといいますか、本当に危ないこと、事故の危険性とかを学んでくるようです。
三つ目は、本学では夢プロジェクトという制度があります。例えば雪かき隊ですが、これは、携帯電話で学生のスケジュール管理ができるような情報システムを作りたい、それを作って実際にひとり暮らしをしている近隣の方と連絡をとりながら排雪のお手伝いをすることをやっています。
また、ごみステーションにカラスが来て食い散らかす問題について、どういうごみステーションにすれば問題が起きないのだろうかと、学内でコンペを実施して、学生からいろいろな作品を出してもらいます。
町内会の方にも一緒に審査をしていただき、一番いいものを実際に作り、町内会で使っていただくこともありました。
本学の教室を使ってパソコン教室を開いたことや、ある商店街のホームページの更新を本学の学生が行ない、地域の商店街の方と話すことが勉強になったという話しも聞いております。
 こういう活動を見ていて感じるのは、地域に出た学生は必ずたくましくなっています。
場合によっては社会のよくない部分を見てきている面もありますが、それを見ることによって、ふだん教室では得られないようなものを勉強して帰ってきています。
我々大学側も、それらの活動を普通にやることでいい効果を生んでいくのではないかと感じております。
今の若者はまだまだ捨てたものじゃない、すごく立派で可能性を秘めていると思います。
いろんな世代の方がコミュニケーションする、世間話をするということが一番だと思っております。

福津氏

会場に、学生さんたちと一緒に清掃活動に取り組んでこられた稲山第一町内会の三宅会長がお越しと伺っております、この取り組みについて一言いただけますでしょうか。

三宅氏

三宅氏 まず、町内会と大学のつながりをお話しさせていただきますと、私の町内会は、大学の西側に位置している町内会で、住宅三百数十戸、それ以外にマンション等が44棟で、232名の学生がお住まいになっています。
私どもの町内会も、年々、高齢化社会を迎えておりいろいろな問題がございます。
先ほどお話の年に1回の情報交換会に私も毎回出席し、町内会の方から大学に対する要望を伝え、その報告をいただき、町内会の活動に役立てております。
私の町内会も毎年4月末にごみ拾いをやっておりますが、今年から町内会の役員と学生が一緒にごみ拾いをいたしました。
町内会に住む学生が、何とか町内会活動に一緒に携わることができないだろうかと常日ごろ思っております。
最近は、町内会行事、特に夏祭り、おもちつき大会、地域の防災訓練等には学生が私どもの町内会に参加していただくようになっております。やはり、若い方が入ることによって町内会にも活気が出てまいりますし、大変いいことだなと思っております。

上田市長

 学生の存在そのものがエネルギーに満ちた若い子たちであります。
この子たちが高校まで18年の勉学を終えて、大学にきて何を求めているかを考えますと、大学で専門的な教育を受けたい、それはもちろん第一義であることは間違いないのですが、私は、札幌の大学に来たことを非常に大事に思っていただきたいと思っております。
大学は教育を受け、研究をしていく施設でありますが、決してそれだけではない。やはり、札幌で生活するということ、札幌の市民の一人として学習をしていくこと、それは、大学キャンパスの中だけではなくて、札幌に住んでいる市民の皆さん方との交流の中で、自分たちの位置づけ、人間として、あるいは、大学で学習をする学生、学業を究めようという意欲に満ちた個性豊かな個人として、これを完全に生かし切る、札幌で学ぶ意味をたくさん吸収していただきたいと思います。
地域連携、大学と学生、そして、それを取り巻く札幌というステージ、ここにいるすべての人とうまくつき合っていく、そのことで学びというものが現実とリンクをしていき、問題意識を一つ一つ積み上げて研究なり学習に意欲的な取り組みができるのではないか。
それを頭の中だけではなく、実践すること、フィールドワークをきちっとやり、そこで醸し出される学習意欲を大事にしていただきたいと思っています。
その中で、町内会やさまざまな活動団体とのつき合いを深めていくこと、これは、札幌のためになり、かつ、学習をしている方々のためにもなる、そういう関係を作っていくことがとても理想的ではないかと思います。
 札幌には15の大学があるそうですが、各区にある大学と区のおつき合いをしっかり結びつけていく活動をしていただきたいと思っています。
今のお話は、そのとおり実践されているということで、非常に大きなお話をちょうだいしたなと思っております。
ごみ問題は、札幌市も環境政策の問題としてごみの減量に取り組もうと、一般家庭ごみを来年7月から有料化の準備をしているところであります。
学生の皆さんにも問題意識を持っていただきたいと思います。
大学で環境問題を学び、市民とともに議論をして実践をしていく、このことが、学ぶことの意味、あるいは研究することの意味が深まってくると思いますし、大学の外にいる我々と共通した問題意識を持ち、地域を形成していく力になっていくものであると確信しています。
2年ほど前、雪かき隊の話で道工大の学生が雪かき隊をやっているというお話がありました。
スケジュール管理で携帯電話を駆使し、大学の連携と自分たちの行動を律すること、そして、世のニーズに適合したことをやっていこうということ、そういう意欲が結びついてすばらしい活動になっているわけです。
その後、除雪をしていたところ排雪をしなければならない、そこで、自分の車を出してあげようかと道工大の先生方も言ってくれたと、活動の広がりについて話してくれました。学生の活動が先生方に広がり、大学の役割、また、学習効果を高めながら、活動が地域のためにもなっているということをお聞きして、私は本当にうれしく思いました。
この活動をいろいろなところで話しておりましたら、北海道東海大学でも始めたということを聞きました。いいことをやれば必ず広がっていくのだということを私は確信しております。
そして、そのことがまた学生の新しい活動に結びついていくと思います。
お互いにいい関係を築いていくために北海道工業大学が本当に役に立っていると、私はここで実感を持って申し上げることができると思います。
ごみ拾いも、やっていくうちに、環境問題に役立つ提言を出していただけると思います。
問題意識を持つ中で、分別しやすいごみ箱のデザインについてなども、専門的な知識あるいは学習を続けていくうちに、一目見ればここに何を捨てたらいいのかわかるようなデザインを研究する学生が出てくると思います。
また、まちづくりあるいは都市計画ということについて、いろんな活動を通じて実践的な問題意識を持ちながら頑張っていただける学生がこの大学から世の中に出て、札幌のまちで、また日本中のまちで活躍していただけるのではないか、私はこんなふうに期待しているところです。

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   ■上田市長から 

福津氏

上田市長から、市政の重要課題について会場の皆さまにご説明がございます。

上田市長

上田市長 私が就任する際に、子どもを大事にする社会を作っていきたいと考え、子どもの権利条例を作りたいと選挙公約に掲げさせていただきました。
1期目の最後の議会に提案いたしましたが、残念ながら多くの皆様方にご理解をいただけず否決されました。
しかし、2期目に入りまして、この6月にまた新しく子どもの権利条例の案を作り提案しておりますが、継続審査になり、第3回定例市議会で審議をされて結論が出ることになっております。
この目的は子どもを大事にすることですが、子どもと言っても18歳までいろいろな段階があります。
今、世界の子どもに対する認識は非常に進んでおり、昔は大きくなるまで大人の援助がなければ子どもは大きくならない、だから保護をしようということが多くのテーマであったわけであります。
しかし、20世紀の後半には、単に保護するだけでなく、子どもが立派な市民になるように、きちんとした社会の構成員として、自分で判断をし、自分なりの意見を持ち、そしてそれをきちんと発言できる、主張できる、そういう市民を作っていくことがテーマになっています。
単に保護の対象としてではなく、一人一人の子どもが自立した市民になっていく。
そのためには、小さいころからいろいろなことに参加する機会を提供し、また、いろいろな情報をわかりやすく提供して子どもなりの意見を作る訓練といいますか、社会参加の準備をする時期として子どもの期間があるのだと考えるのが今の世界の流れであります。
札幌の子どもたちも大きくなったときには、しっかりと自分の意見を持って自分なりに学習していくのだという意欲を持った人に育てていくのが、私たち大人が積極的に取り組まなければならない課題であると考えています。
そこで、今、子どもの権利条例は子どもに小さいときからいろいろな情報を提供して、疑問が出たときにはちゃんと説明していく、そして、子どもと一緒に考えていこう、こういう大人、あるいは教育のあり方といったものを追求していくために指針を作っていこうというのが子どもの権利条例であります。
今さら子どもに権利を与えると、やりたい放題にやってわがままになるのではないかというご批判もちょうだいしております。
でも、わがままは認めてはいけないわけであります。濫用させるために権利を認めるのではなく、濫用したらそういう権利の使い方はだめなのだよと。
それは、人の迷惑になったり、人の権利を侵害することになってはいけないから、権利は一人一人持っているのだから、それをちゃんとみんなが行使できるようにしましょうねと。
そういう正しい権利行使の仕方を、私たちが一緒に勉強しながら、一緒に実践しながらやっていこうというのが子どもの権利条例の趣旨であります。
議会で成立しましたら、ぜひ、みんなで子どもたちの育て方、接し方において、これまで以上に子どもが参加するチャンスを提供し、いろいろな知識を一緒に勉強しながら子どもと一緒に大人も努力をしていく、そういう社会にしていきたいと思っているところであります。
今、札幌には14万人の小・中学生がいますが、その中で年間30日以上学校に行けない子どもが1,500人もいるのです。また、学校には行っていても、嫌々行っている、学校は嫌だなと思っている子どももたくさんいます。
そういう子どもたちが伸び伸びと学習できる、そういう学校を作っていくのも我々の責任だと思います。
子どもが成長・発達していく上で、私たちがそれをちゃんと支えていくのだ、まともに向き合っていくのだということやっていかねばならない。
そういうことをこの権利条例の中でうたっているところでございます。
ぜひ、興味と関心をお持ちいただいて、子どもの権利条例の行く末を見ていただければありがたいなと思います。
ごみの問題も来年7月からの有料化にあたり、ごみの減量は本当に環境問題の一つとして極めて重大な問題であります。ぜひご協力をお願い申し上げます。

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  ■フリートーク(会場の方からのご意見)

    会場から(札幌市の雪対策について)

福津氏

それでは、フリートークの時間に入ります。

佐藤氏

佐藤氏 札幌市の雪対策についてお聞きします。
現在、私は、公園や空地を有効利用して、歩道に積まされた雪による視界不良を解消する研究をしています。
現地調査や札幌市の第2次雪対策基本検討委員会などの資料を参考に、公園周辺の市民へヒアリング調査を行っています。
調査を進めるにつれて、札幌市の雪対策に関する意向と市民が札幌市に求めていることに食い違いが生じていることがわかってきました。
札幌市では、市民の力を取り込むために、町内会、福祉除雪等の非営利団体を立ち上げることや、除雪水準の維持という観点から行政、企業、市民の三者協働スタイルを確立させるような志向が見られます。
しかし、市民からは、市道の雪を間口に置いていくのに、間口の雪を処理する場所がない。
空地に雪を捨てたら怒られるし、除排雪よりもまず市民用の雪捨て場が欲しいという意見もあり、雪捨て場がないから除雪車との連携もとりにくいという意見が出ています。
札幌市は、厳しい経済状況の中で、市民のために創意工夫している姿勢が確かに見られますが、市民のニーズを本当に把握しているのかという疑問が浮かんでおります。
例えば、札幌市は除排雪の水準を維持する。
しかし、市民は除雪車、排雪車を出すのではなくて、市民が働けるような小さい雪捨て場をあちこちに用意してほしいという意見が出ており、食い違いが生じてきているということがわかってきております。

上田市長

 排雪をする際に遠くまで持っていくと費用がかかり、環境的にも問題があるので、近隣で何とか処理できないかと考え、実験的に、学校のグラウンドや公園を雪の仮り置き場とし、雪解けの時期に地域住民がグラウンド外に出して、融雪させることを行っている。
また、一つ一つ町内会のニーズを把握し、市としてどこまでできるか、適当な場所があるかどうかということも含めて議論しているところで、市民のニーズに合うように頑張っていきたい。

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  会場から(前田のお宝さがしマップの活用について)

大野氏

大野氏 自分は前田のお宝さがし事業に参加しています。
地域の方々が前田の中で自分たちの思い出のあるところや好きなところ、魅力というものをまとめてマップを作ろうという事業をしています。
 今後の発展の方法として、完成したマップを今後どういったことに生かせるのか市長に意見を聞きたいなと思います。

上田市長

 まち歩きとか、ウオーキングマップとか、いろいろなものを作っているグループが今たくさんあります。
地域の中でこれだけ魅力のある場所がたくさんありますよという情報は多くの方が知りたいことだと思います。ですから、これは、これから散歩や、まち歩きをするときに物すごく大事な資料になると思います。
例えば、これをまちづくりセンターに常備しておくとか、そういうことで関心のある方にどうぞ使ってくださいと。
あるいは、これをホームページにアップすることによって、いつでもアクセスして自分の関心のあることを引っ張り出すことができる、そういうことに役立つことができると私は思います。

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  会場から(接道していない土地の建築許可について)

大熊氏

大熊氏 私の両親が所有する土地は開発行為を行いまして宅地となったのですが、1メートルのすき間地ができてしまい、建築基準法の接道問題のためにいまだ15年たっても建築許可がおりていません。民法の通行権の理論を加味し、許可ができないか。

上田市長

 大変難しい法律論の解釈の問題だというふうに思います。関係部署と検討させていただきたいと思います。

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  ■まとめ

福津氏

ありがとうございました。 今日はたくさんの方に手を挙げていただきましたが、大変恐縮ですけれども、お時間でございますので、第2部はここまでとさせていただきます。 タウントーク終了に当たって、市長から一言ごあいさつをいただけますでしょうか。

上田市長

上田市長 大変熱のこもった流れの中で、フリーディスカッションがまたちょっと時間が足りなくなるという状態になりました。
大変申しわけないと思っておりますが、市民の声を聞く課というのがございまして、皆様方のご意見はいつでもオープンにお聞きすることができる状況になっております。
ホームページを開いていただいてアクセスしていただく、あるいは、区役所の窓口にご相談になる、難しい問題もたくさんあると思いますけれども、皆様方の快適なまちでの生活ということで、私たち自身も努力していかなければならないことがたくさんあると思います。
ぜひ、皆様方のご意見をお教えいただきたい。
そうすれば、私どもも、皆様方の希望がどういう形であれば実現できるかということについて最大限の努力をさせていただきたいというふうに思っております。
今日のタウントークは、たくさんの皆さんにおいでいただきまして、こういう大学の場で話ができたことを私は本当にうれしく思います。ご協力いただきましたことに心から感謝申し上げまして、終わりのごあいさつにさせていただきます。 今日は、本当にありがとうございました。

福津氏

皆様、ありがとうございました。

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  ■アンケートを通じて寄せられた声   ここでは、アンケートを通じていただいた皆さんのご意見をいくつかご紹介いたします。

地域と大学のつながりによって、双方にプラスとなる効果が大変大きいことがわかった。これこそが真の教育だと思う。

いつも夏あかりに参加をしておりますが、ゆっくりちょうちんを見て歩く時間がなく残念な時間の過ごし方をしていたと思っております。 今後この取り組みの原点を考えながら来年の夏あかりを見てみたいと思います。

市長の考えを直接聞くことができてよかった。せっかくの機会であり、もっと大学生が参加しているとよかったと思う。

地域、大学、区役所の協働によるまちづくりの素晴らしい実践を伺うことができた。これからの広がりを感じることができた。

内容としては、とてもすばらしかったです。フリートークが短かったのが残念です。

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