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更新日:2021年4月6日

配偶者等からの暴力とは?

配偶者等からの暴力は、ドメスティック・バイオレンス(DV)ともいい、配偶者(事実婚を含む)などの「親密な関係」にある人からの暴力で、あらゆる暴力を用いて相手を支配(コントロール)しようとする行為をいいます。殴る、けるなどの身体に対するものだけが暴力ではありません。暴力には様々な形があります。

暴力の形態

  • 身体的暴力
    殴る・ける・たたく・物を投げ付ける・首を絞める・突き飛ばすなど
  • 精神的暴力
    無視する・暴言を吐く・脅す・恥をかかせる・他人に悪口を言う・長時間説教をするなど
  • 性的暴力
    性行為を強要する・避妊に協力しない・無理やりポルノを見せるなど
  • 社会的暴力
    行動を監視する・親せきや友人などとの付き合いを制限するなど
  • 経済的暴力
    生活費を渡さない・生活費の使い道を細かくチェックする・外で働くことを禁じる・借金をさせるなど
  • 子どもを利用した暴力
    子どもの前で暴力を振るう・子どもに悪口を言う・子どもを傷付ける・連れ去ると言って脅すなど

ドメスティック・バイオレンス(domestic violence、DV)は、直訳すると「家庭内暴力」となりますが、このホームページでは、配偶者等からの暴力の意味で使用しています。また、被害者の多くは女性であるという状況を踏まえて、主たる対象を女性被害者としています。

DVに関する疑問

Q:DVってけんかと同じじゃないの?

A:DVとけんかは違います。けんかは、互いが対等の立場で、それぞれの意見をぶつけ合う一時的なものであるのに対し、DVはどちらかから一方的に継続して振るわれる暴力で、その間には支配と従属の関係があります。DV関係にある場合、暴力を受けている人は自分の意見を言うことができず、何をするにも相手の許可が必要で自由がありません。

Q:ごく一部の人の間のことじゃない?

A:国の調査では、女性の33.2%、男性の17.8%が暴力を受けたことがあると回答しています。何度も暴力を受けた割合は女性の10.8%、男性の2.9%で、女性の10人に1人が夫などから何度も暴力を振るわれたと答えています。DVはとても身近なところで起こっているのです。

Q:加害者は誰にでも暴力を振るう人なんじゃないの?

A:加害者は職業や学歴、年齢などに関係なく、特別なタイプはありません。誰に対しても粗暴な態度を取る人もいますが、職場や友人の間では明るく人当たりが良い人でも、家庭では暴力を振るっていることがあります。

Q:暴力を振るわれる方にも問題があるんじゃない?

A:暴力を振るわれてもいい人はいません。暴力は人の心を傷付け、その思考を混乱させます。配偶者など信頼している人から暴力を受けた場合はなおさらです。被害者は混乱の中で、恐怖によって相手に支配されていってしまうのです。

Q:別れればいいと思うんだけど・・・?

A:被害者は収入や子どものことなど、別れることによって生じる問題を考え、ずっと悩んでいます。また、暴力を振るわれ続けることによって無力感を感じていたり、相手も反省していつかは暴力を振るわなくなるかもしれないと期待したりして、なかなか決断できません。

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