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更新日:2023年2月17日

ススキノ対策-クリーン薄野活性化連絡協議会-防犯プロジェクト-青色防犯灯設置実験について

青色防犯灯設置検証結果について


▲青色防犯灯設置前の様子


▲青色防犯灯設置後の様子


▲点灯式の模様(19年12月17日)

札幌市の青色防犯灯設置は、クリーン薄野活性化連絡協議会防犯プロジェクトの実験事業として、平成19年10月に地元町内会の協力を得て4基設置以降漸増し、現在、設置数は合計33基となっております。(平成22年3月時点)
同事業の実験期間は、平成22年度末までとなっており、この度検証を行った結果、今後も継続することとなりました。

 

検証結果

(1)犯罪発生件数について

青色防犯灯が点灯している夜間の時間帯について、設置2年前と2年後で犯罪発生状況を比較すると、薄野全域の犯罪発生件数は、同時期に比べると、約-32%の減少率でしたが、青色防犯灯設置領域内の犯罪発生件数の減少率は、さらに大きい約-51%になったという結果が出ました。(情報提供:札幌方面中央警察署)

(2)交通安全上の支障について

青色防犯灯設置箇所について、特に交通安全上支障は認められないと札幌方面中央警察署より回答がありました。

(3)照度の測定について

設置した全ての青色防犯灯の照度について測定したところ、全ての箇所で、警察庁が策定した「安全・安心まちづくり推進要綱」により定められた「夜間において人の行動を視認できる必要な照度」が確保されていました。

(4)ランニングコストの調査について

札幌市が設置している青色防犯灯の無電極放電灯(50ワット)、地元町内会が設置した青色防犯灯のメタルハライドランプ(150ワット)、札幌市が設置している一般的なナトリウム灯(75ワット)、水銀灯(80ワット)の街路灯と比較しました。
比較は15年間で行い、ランプ寿命は年間点灯時間4,000時間で算出、維持費には、電気料金、ランプ交換費、点検・清掃費を合計して算出すると、札幌市が設置している青色防犯灯は、他と比較すると、光束ではやや劣るものの、(3)の照度測定のとおり、照度上は全く問題なく、逆に、15年間のランニングコストを比較してみると、優位性がありました。

(5)地域住民の意識調査について

青色防犯灯を設置している領域内及び隣接箇所に居住する450世帯にアンケートを実施したところ、81%の方が青色防犯灯の設置継続を希望し、希望しないと回答した方は2%のみでした。(回答率18%)
以上のことから、地域住民は青色防犯灯に対し、極めて好意的だと判断されます。(資料3)

(6)他都市の動向調査

各政令指定都市17市及び青色防犯灯に先進的に取り組んでいる奈良県警察本部に対し、青色防犯灯設置状況等に関する調査を実施しました。(平成21年12月)
設置状況は、政令指定都市では半数以上の11市が設置しており、設置後に交通安全上の問題が発生したという市はありませんでした。
また、青色防犯灯の効果ですが、どの市もはっきりとした結論付けはしておりませんでした。

結論

今回の検証の結果、青色防犯灯の設置により、犯罪発生状況・道路交通状況・照度面・ランニングコスト・地域住民の意識・他都市の動向といった点でマイナス面は認められませんでした。
ただ、今回青色防犯灯を設置した領域では、犯罪が減少しており、かつ、同領域内の犯罪減少率は、同領域を含んだ薄野地区より高いなど、青色防犯灯設置領域内では犯罪は抑止されていました。
青色防犯灯の設置と犯罪減少と直接的な因果関係を断定することはできませんでしたが、本実験結果からは、青色防犯灯は犯罪の抑止に一定の効果があったと言えます。

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