ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 札幌市資料館(旧札幌控訴院) > 札幌市資料館(旧札幌控訴院)の重要文化財指定について
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令和2年(2020年)12月23日、札幌市資料館(旧札幌控訴院)は、国の重要文化財に指定されました。
意匠と構造の近代化を体現する北の都の裁判所建築
区分 |
重要文化財(建造物) |
名称・員数 | 旧札幌控訴院庁舎1棟、附(つけたり)門2か所 |
所在地 | 札幌市中央区大通西13丁目 |
所有者 | 札幌市 |
指定基準 | 歴史的価値の高いもの |
説明 |
旧札幌控訴院庁舎は、札幌市街の中心部、大通公園の西端に面し、現在は札幌市資料館として公開されている。 大正15年の建設で、札幌の近代を代表する建材である札幌軟石の建物として現存最大級で、多彩な石加工技術を見ることができる。 意匠は、ルネサンス様式を基調とするが、セセッションなどの近代芸術運動の影響も見られる。 壁体を石と煉瓦の組積造(そせきぞう)とする一方、二階床は鉄筋コンクリート造とし、新旧の構造技術を織り交ぜる。 旧札幌控訴院庁舎は、司法省の盛期の設計を伝えるとともに、意匠と構造の両面で建築の近代化が進展した時代を具体に示しており、高い価値を有している。 |
全国8か所(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、長崎)に建てられた控訴院のうち、現存するものは昭和59年に国の重要文化財に指定された「旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎」(現名古屋市市政資料館)と札幌の2か所のみ。
平成9年に国の登録有形文化財に登録、平成19年に札幌景観資産に指定、平成30年に札幌市指定有形文化財に指定(※平成30年の市指定に伴い国登録有形文化財の登録抹消。また、今回の国重要文化財指定に伴い札幌景観資産及び札幌市指定有形文化財の指定解除。)
重要文化財の指定は、札幌市所有の建造物としては、昭和45年に指定された旧札幌農学校演武場(時計台)以来50年ぶり。また、札幌市内にある建造物としては平成25年に指定された「旧開拓使工業局庁舎」(北海道開拓の村内)以来の指定。
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