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更新日:2014年9月22日

札幌国際芸術祭にメッセージをいただきました

愛知芸術文化センター総長(前愛知県知事)神田真秋氏から、札幌国際芸術祭にメッセージをいただきましたのでご紹介します。

北の大地の芸術祭を訪ねて

「札幌でどんなアートに出会えるか」そんな期待を抱きながら、この八月の終わりに札幌国際芸術祭を訪ねた。

札幌国際芸術祭は、「都市と自然」をテーマに札幌・北海道の近代化の歴史を振り返りながら、未来を展望するという独自の取り組みである。伊福部昭や掛川源一郎、中谷宇吉郎ら北海道の先人たちの仕事を丹念に掘り起こし、また先住民や炭鉱、開拓の痕跡を蘇らすなど、北海道という大地が歩んできた明治維新以降の歴史そのものを真正面から取り上げている。これほど直截に地元のことを芸術祭のメインステージに登場させている芸術祭も珍しいのではないだろうか。

ここに札幌国際芸術祭の独自性があるに違いない。大いに意表を突かれるとともに、それはまた、これまで何回も経験してきた、新たなアートの可能性との心地よい出会いとなった。

もちろん未来に向けたメッセージをもつ現代アートの魅力的な作品にもたくさん出会った。岡部昌生、中谷芙二子、カールステン・ニコライ、平川祐樹、松江泰治、宮永愛子らの作品には大いに楽しませてもらった。また会場作りで特に興味をひいたのは、地下歩行空間を活用したアートシーンの展開だろう。そこを行きかう人々の様子を眺めながら、都市における芸術との接点の一面を垣間見ることができた。

愛知では、私が知事在任中の2010年に「都市の祝祭」をテーマにして「あいちトリエンナーレ」をスタートさせ、すでに二回を開催した。芸術祭を愛知芸術文化の百年の軸にしようとする取り組みである。

今や芸術祭は全国各地で繰り広げられているが、こうした各地の芸術祭が互いに切磋琢磨し、刺激を受けながら連携して発展させていくことが重要である。そしてそのことが、地域の魅力を再発見するとともに、とかく人、モノ、情報が東京へ一極集中することを打破する有力な手段になるのではないだろうか。愛知も、今回の札幌国際芸術祭から得たものを第三回の更なる展開につなげていきたいと考えている。

上田市長が種をまいたこの芸術祭を大きく育てていかれるよう、今後の発展を大いに期待したい。

愛知芸術文化センター総長
前愛知県知事 神田 真秋

 

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