ここから本文です。

更新日:2018年1月11日

月寒公園樹林整備方針について

月寒公園の樹林については、樹齢百年を超える大径木のミズナラ林や、ボート池周辺のシダレヤナギ等が特徴的な景観を有し、多くの市民の皆様に親しまれておりますが、公園開設から50年以上が経過したことにより、樹木の過密による衰退木・枯損木の発生、林床の裸地化による土壌の流亡、病気木の発生等、様々な課題が顕在化しています。
これらの課題解決に向けて、再整備計画では、月寒公園の樹林を市街地の貴重なみどりとして保全していくことを基本としながらも、林床育成による複層林化や過密状態の解消等を進めることとしています。これを受けて、平成24年度に「月寒公園樹林観察会」、「月寒公園の樹林を考える会」を開催し、再整備計画で定めた考え方を踏まえながら、具体的な施工・管理レベルに対応した、「月寒公園樹林整備方針」を策定しました。

樹林整備方針の構成

樹林整備方針は、「樹林整備基本方針」、「樹林環境整備目標」、「樹林整備計画」の3段階で設定します。

  1. 樹林整備基本方針
    樹林の整備を考えるに際しては、樹林の主な“役割”とそれを踏まえた“整備の基本方針”を明確にさせておくことが肝要です。月寒公園の樹林には、天然林、人工林、機能植栽、再整備に伴って新規に造成される樹林や植栽といった、大きく分けて4タイプの樹林が存在します。この大きく4つのタイプに分類した樹林が、どのような方向で整備されるべきかを示した大きな考え方を「樹林整備基本方針」とします。
  2. 樹林環境整備目標
    上記の樹林整備基本方針を受けて、各場所の現況樹林の状況や再整備計画を踏まえ、将来的にどのような樹林にするかのイメージを設定したものを「樹林環境整備目標」とします。
  3. 樹林整備計画
    上記の樹林環境整備目標に近づけるための、具体的な整備方策や維持管理方策を示したものを「樹林整備計画」とします。

樹林タイプ位置図(PDF:243KB)

樹林整備基本方針

「天然林」における樹林整備基本方針

樹林タイプ

天然林

主な樹林の機能

自然

樹林の役割

“自然環境の保全”

(市街地において貴重な自然を保全する林)

設定のねらい

樹林を主体とした自然環境の保全(質の保全)

基本方針の内容

基本的に人為的管理を行わずに保全していく

自然環境保全上など、問題がある場合、対策を検討する

月寒公園には、斜面を中心にミズナラやコナラ、ハリギリ等によって構成される天然性の樹林がまとまって残っています。これらの樹林は、市街化の進んだ本市南東部地域の中で、生物の生育・生息地として核を担うと考えられ、さらに都心で自然観察する人々にとっても貴重な場所になります。したがって、これらの樹林の主な役割としては、市街地において貴重な樹林を主体とした自然環境を保全していくことを考えます。

「人工林」における樹林整備基本方針

樹林タイプ

人工林

主な樹林の機能

自然・利用

樹林の役割

“樹林価値の向上”

(公園としての利用や樹林環境の質を向上していく林)

設定のねらい

公園としての利用や樹林環境の質を向上させる(質の向上)

基本方針の内容

継続的な管理を前提とし、良好な樹林環境へ改善・育成していく

本方針では、植栽によって面的に整備されている樹林を「人工林」とします。月寒公園の人工林の多くには、枯損木や生育状態の良くない衰退木が見られ、過密な状態になっています。また、中には樹種の偏りなども見られます。人工林では、このような問題・課題を解消し、樹林の育成を図って、将来的には散策など公園としての利用の質を向上していくこと、景観形成や自然環境保全機能を含む樹林環境の質を向上していくことが役割と考えられます。

「機能植栽」における樹林整備基本方針

樹林タイプ

機能植栽

主な樹林の機能

利用・景観

樹林の役割

“機能改善”

(現状の問題点を解消し、良好な緑陰提供や公園景観の形成を図る)

設定のねらい

植栽の現状の問題点を解消し、植栽の機能を最大限に発揮させる

(問題の低減・解消)

基本方針の内容

日常的・継続的な管理を前提とし、問題点を解消して理想の状態へ改善していく

本方針では、園路沿いや施設周り、外周などに整備された植栽を「機能植栽」とします。機能植栽は、公園利用エリアに近接するため、様々な問題や課題があるため、これらの問題点・課題を解消し、植栽本来の機能である公園利用のための良好な緑陰提供や、公園景観を形成すること等が役割と考えられます。

「新規の造成林・植栽」における樹林整備基本方針

樹林タイプ

新規の造成林・植栽

主な樹林の機能

自然・利用・景観

樹林の役割

“公園再整備の施設に対応”

(再整備に伴って新しく求められる林)

設定のねらい

ニーズ(樹林として求められる姿)に対応しつつも、良好な樹林環境や立地条件に配慮した樹林を創出する(ニーズへの適切な対応)

基本方針の内容

早期の機能発揮(景観形成や緑陰)が求められる場合は成木植栽、それほど早期に機能発揮(自然環境の改善等)が求められない場合は幼木植栽とする

一定の目標に基づいた管理を提示する

本方針では、再整備に伴って新しくつくられる樹林や植栽を「新規の造成林・植栽」とします。新規の造成林・植栽は、再整備に伴って新しく求められるみどりを形成することを役割と考えます。求められるみどりとしては、自然環境保全機能の向上、公園利用のための緑陰提供、景観形成など、整備される施設の内容で異なりますが、現況で見られる樹林や植栽の問題点・課題を踏まえて、長期的な視点をもちながら樹林整備を検討します。

樹林環境整備目標

樹林整備基本方針を受けつつ、各場所の樹林の現況や再整備計画を踏まえ、将来的にどのような樹林にするか、樹林環境整備目標を設定します。樹林環境整備目標は、現況の樹林状況を評価し、基本設計内容を踏まえながら問題点・課題、新規に造成する樹林や植栽であればニーズを整理して“将来の樹林のあるべき姿”として設定します。樹林環境整備目標の設定にあたっては、公園内の現況樹林に対して、各場所の状況や再整備計画に基づいて、ひとまとまりの樹林や植栽としてエリア区分し、各エリアに対して樹林環境整備目標を設定します。

エリア別樹林環境整備目標(PDF:1,055KB)

樹林整備計画

樹林整備計画では、樹林環境整備目標を実現するための、具体的な方策を各エリア別に設定します。

エリア別樹林整備計画(エリア1~13)(PDF:1,102KB)
エリア別樹林整備計画(エリア14~31)(PDF:1,137KB)
エリア別樹林整備計画(エリア32~44)(PDF:1,030KB)

樹林整備の進め方

樹林整備の進め方として、再整備時には、危険木、衰退木等の撤去対象木、施設整備に伴う支障木、枝の枯れ上がり等により景観を損ねている樹木、死角や暗がりを形成して安全・安心の確保に影響がある樹木等の撤去を実施し、樹林のあるべき姿(樹林環境整備目標)に近づけるものとします。また、樹林を形成する樹木や草本類は生物であり、良好な状態を維持するには継続的に管理を実施していくことが必要です。このため、再整備後における樹林整備については、積極的な危険木・衰退木の撤去、撤去後に必要がある場合には苗木の補植、剪定等の管理による既存樹木の育成を行い、樹林のあるべき姿を維持していくものとします。

月寒公園の樹林を考える会開催報告

月寒公園樹林整備方針(案)について、参加された皆様からご意見をお聞きする「月寒公園の樹林を考える会」を開催しました。

日時:平成24年12月22日(土曜日)13時30分~16時30分
場所:豊平区民センター3階第1・2会議室

月寒公園の樹林を考える会報告ニュースレター(PDF:748KB)

月寒公園の樹林を考える会開催案内(PDF:842KB)

月寒公園樹林観察会開催報告

月寒公園再整備を進めるにあたっては、長年市民の皆様に親しまれてきた、月寒公園の樹林環境に関する整備方針を、平成24年度中に策定する予定です。樹林整備方針策定にあたっては、市民の皆様との情報共有の場を設けながら進めていきたいと考えており、公園内の樹林で様々なプログラムを体験しながら散策し、公園再整備後の樹林環境について、参加された皆様からご意見をお聞きする「月寒公園樹林観察会」を開催しました。

日時:平成24年9月30日(日曜日)13時00分~16時00分
場所:月寒公園

月寒公園樹林観察会報告ニュースレター(PDF:1,337KB)

月寒公園樹林観察会開催案内(PDF:624KB)

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市建設局みどりの推進部造園担当課

〒060-0051 札幌市中央区南1条東1丁目5 大通バスセンタービル1号館6階

電話番号:011-211-2525

ファクス番号:011-211-2523