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慰問袋とは、戦地の兵士を励ますために内地の家族や知人が送る慰問品を詰めた袋で、日露戦争中に始まったといわれます。当初は特定の相手に送ったので母親が縫った下着やお守を詰めていましたが、太平洋戦争時には兵士が多くなったため、義務として隣組や学校へ割り当てられ不特定の兵士宛てとなりました。中身はキャラメルや手紙、『郷土便り』など雑誌が多くなり、兵士からの答礼がくることも多くありました。 やがて戦局の不利により運ぶ船が足りず、最前線の兵士に届かなくなり、活動も下火となりました。(『日本陸海軍事典』)
北海道博物館蔵