さっぽろの戦跡

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北部軍司令部防空作戦室

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北部軍司令部の防空作戦室は昭和18年(1943年)に落成しました。当初は北海道・樺太・千島・東北4県の航空情報を収集し、命令・指揮を発した軍の中枢機関です。
地下1階地上2階、1トン爆弾に耐える厚み1メートルを超える壁や、全体が二重構造の耐弾式構造が特徴で(右中の図)、同様の施設は全国に7カ所ありました。管轄地区の防空監視廠(かんししょう)から「敵機情報」などが入ると大地図盤に赤ランプが点滅します(右下の写真)。その飛行機の航跡を判断して、高射砲に迎撃命令を出しました。また、警戒警報や空襲警報もこの地下作戦室からNHKのラジオを通じて発令されました。2階には固定通信隊という無線隊も常駐し、遠くは中国の関東軍まで連絡していました。
この防空作戦室と北部軍司令部には、司令官や参謀などの軍人の他に、女学校を卒業した女子通信隊250人など、合わせて3000人が働いていました。戦後は自衛隊の通信所として使われていましたが、平成20年(2008年)に解体され、跡地には案内板が建てられました(写真左)。

案内板

解体前の防空作戦室

防空作戦室の図面

作戦室の復元CG

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