このページは、2002年12月から2010年3月まで運営された「ウェブシティさっぽろ」に掲載されていた記事です。 |
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パン職人 大野了資さん ココペライ オーナー |
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「星置に、とても美味しいパン屋があるよ。一度行ってみて」、この店の評判は、パン好きの友人からずいぶん前に聞いていた。札幌手稲区の住宅地、下手稲通に面した街のパン屋さん、ココペライ。開店を待ちきれないとばかりに、お客さんが店内へ次々と入ってくる。焼きたてのパンに気を取られていると、隣のお客さんとついお尻がぶつかってしまうような小さなお店に、毎日45種類のオリジナルパンが並ぶ。 「完成されたパン」それが最初の印象だった。どれも整っていて美しいのだが、それでいて画一されたものとは違い、一つ一つに表情があるような、温かみを感じるパンなのだ。シェフの大野了資さん(40歳)は、徳島県出身。21歳のときに大阪ヒルトンホテルに入社。26歳でベーカーシェフに就任、1999年、小樽ヒルトンホテルの開業時に「子供の健康のためにも空気の綺麗な北海道で暮らそう」と移転した。 翌年の2000年8月、独立。星置にココペライがオープンした。近くに知人がいたことと、当時の手稲区の人口増加などの理由から、この場所での開業を決めた。大きく宣伝を打つこともなく、口コミでお客さんが徐々に増え、週に3回買いに来る人や、札幌の中心地に住む友人へのお土産を買いにくる人、学校帰りの子供も買いにくる。 大野さんは、毎朝深夜の2時に起床。2時半から仕込み作業を始める。9時の開店時には商品のほぼ半分が棚に並ぶ。仕上げやトッピングなど、スタッフが手伝うことはあるが、基本的に店の商品はすべて一人でこなしている。 「自分の出来る範囲で作っていきたい」という大野さんは、まったく気負いがない。粉を捏ねたり成型している間も、「こうしたらええんちゃうかなあ」といろいろなアイディアが浮かんでくるそうだ。家族やスタッフの協力も大きく、次女が4歳のときに考えたサクサクあんぱんは、今も店の看板商品となっている。「子どもの発想はとてもユニークで、感心することが多いんです。」とシェフはいたって柔軟。「こだわりなんて何もないんです。自分で納得したものであれば良い。」と語る大野さんの言葉の裏には、沢山のものを作り、評価を得てきた自信が窺える。 (2004年11月30日・中根知子) ■ 公式サイト ■ 関連記事 |
![]() 大野了資(りょうすけ)さん ![]() スタッフの発想で、フランスパンにも工夫がされている。フランスパンは長いので、トングを使うと籠から取りにくく、レジでも長い袋に入れるには手間が要る。それならば初めから袋を着せてしまおうと考え、茶紙で袋を作り、袋の中心を切って中が見えるようにした。トングを使わなくてもトレーがなくても、直接袋ごとレジ台に置ける。
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