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更新日:2011年2月21日

開拓は熊におびえながらも

ものがたりの熊

ものがたりの熊

 北海道の開拓時をふりかえると、熊の話が必ず出てくる。里に出て来て丹精こめて作った作物を荒らしたり、人畜を襲って危害を加えたり、時には悲話なども多く残している。しかし、こうしたなかにも生きる為にはそれに耐えたり工夫をこらしたり、時には"山親爺"のごとく風刺化したりしながら、開拓に生きてきた先人のたくましい"南区熊ものがたり"を辿ってみることにしよう。
●定山渓辺りの話
 大正10年(1921)二番通り開拓の母さん達は、運動会の6月たけのこ採りに出かけ、山中の楽しい昼食をすませた時、突然熊が現われた。あわてふためき逃げたが、身重の有馬の母さんは逃げおくれ熊に喰われて亡くなった。一家は悲しみのうちに定山渓開拓から去って行った。
 同じ頃、中山峠に通ずる旧道で、道路工事監督の前鼻幸次郎(まえはな・こうじろう)さんが熊に喰い殺され、供養碑が道端に建っていて、観光バスのバスガイドが遭難悲話を語った時代があった。
 いっぽうクマ撃ちの名人・大木照夫(おおき・てるお)さんが旧式の村田銃で、定山渓界隈のクマを約80頭も射止めたという熊うちの話も残っている。
小金湯・豊滝辺りの話
 第四農場の時代にはひんぱんに熊が出て作物が荒らされたり、通学の子供達はしじゅう熊の姿を見て育った。えんばく刈りに熊に会い犬に吠えられて逃げた熊もいた。
 昭和29年(1954)当時百松沢苗圃(ひゃくまつざわびょうほ)で働いていた赤松青年が、結婚を直前にひかえたある日、昼弁当で熊に出会い木に登って逃げたのを引きずりおろして喰い殺され部落中で弔った悲しい事件があった。
 熊が里に出てくると部落のハンターで数頭射止めたが、本当に心配だった。
●簾舞辺りの話
 熊のくわしい話が残されているが、一話は桑野庭一(くわの・ていいち)さんが営林署簾舞担当主任の昭和30年(1955)入林調査中熊に出会い、逃げては駄目と正面に向き合い弁当箱を与え、喰い始めたので逃げ帰った。その記念弁当箱と桑野さんの沈着な行動を、昭和天皇両陛下が親しく御見聞なされたという。
 2話は、熊寺の由来記―昭和9年(1934)残雪の頃、定山渓方面からの手負い熊にナタで無我夢中で抵抗した加藤さんを襲い、肩や尻を喰い噛り、次は大松(たいしょう)寺という寺に逃げこみ射止められたという。

熊がり

●藤野・石山辺りの話
 大正年代は山奥の開拓でまばらな開拓農家の作物荒らしの熊におびえながらも開拓の鍬をやすめなかったが、特に人畜に被害なくくらしたが、昭和29(1954)15号台風で山林被害が多かった頃は、町営牧場に出没して放牧馬に被害をもたらしたり、造材人夫が山中で熊に出会って危険なめに会ったので、地元ハンターが射止めたので、人の犠牲がなかったのは何よりだった。
●常盤・滝野辺りの話
 手負いにならない熊は人には滅多に危害を加えないものだし、だから逆らったり疑ったりしないことだ。山の中の熊って可愛いものだ。ねらうんだら穴熊をねらうんだ。(部落ハンターの話)
 えんばくわらかついで逃げる格好は子供とそっくりだ。熊が出たという情報が出たりすると学校では集団下校をした。人の被害はなくてよかった。
真駒内放牧場辺りの話
 そのむかし放牧の牛馬が被害にあって困った。日高から熊とりの名人と言われるアイヌを雇った。トリカブトの毒をつかうブシ矢やアマツポウという仕掛け・大きな虎ばさみなど用意して被害にそなえた。しかしアイヌの嗅覚によって居場所をさがし当てて熊を射止めた。
●澄川辺りの話
 開拓時代に熊の被害にあわないように部落中で力をあわせた。家のまわりを徘徊されて家族そろって一夜をおびえたこともあった。明治20年(1887)頃、木挽(きびき)山のスミ焼がまに落ちて大火傷をして死んだ巨熊を哀れに思って供養塔を建てておまつりし、後日山の神と一緒に熊の神として合祀したおかげか人畜に被害なく開拓に励むことができた。熊に逆らわないことがたいせつだ。
●八垂別(はったりべつ)辺りの話
 むかし北・中・南一帯が"熊の巣"と言われたくらい熊がいたので開拓時代は逆らわないように苦労した。えんばくやとうきびをあらされて困ったものだ。
 この地区にも"鉄砲"とあだ名の小倉佐吉(おぐら・さきち)という人は、アイヌ犬3頭をいつも連れて山に入り99頭の熊を射止めた。年老いたある日同じように山に入ったが山中で倒れたのを犬が家族に報せたという話が今も伝えられているが、この辺りは人が危害を加えられたことがなくて過ぎたのはよかった。


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