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ホーム > 南区の取り組み > ふらっとホーム2012in南区 > 産業振興・経済発展、雇用推進

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更新日:2013年2月1日

産業振興・経済発展、雇用推進

<司会(吉田さん)>
それでは初めに、産業振興、経済発展、雇用推進に関することで、大崎さんと野口さんから、それぞれ発言していただきたいと思います。

<大崎さん>
大崎さん今、バブルが終わったときから、本州企業が2,000社ぐらいなくなっているのです。私は、大手の食品総合商社にいたものですから、そういう情報がたくさん入ってくる中で、最近は、北海道で支店営業所を出したいのだけれども、事務所の経費とか、さまざまな固定経費を考えると、なかなか出てこられないので、北海道で代理店をやってくれるところはないかという潜在意識はかなりあるようです。ですから、そういうものを掘り起こすということが、まず一つ、大切だと思います。
もともと、札幌地区は商業都市と言われていると会社に入った頃から聞いておりますけれども、全体的な産業として考えると、工場が少ないところです。工場があれば、そこに働く人が大勢おりまして、工場で生産したものを売るという作業がございます。最近、6次産業ということが言われているのですけれども、物に付加価値をつけるとなると、加工して、商品にして、付加価値をつけて、それを販売する手段としてまた付加価値をつけるということになりますね。それから、生産したものを加工することによって、廃棄がなくなりますね。瓶詰、缶詰というのは、保存食品ですから、5年、10年もって当たり前です。付加価値をつけて生産性を上げて、廃棄するものをなくすということからスタートしたらいいと思います。
もう一つは、東京、大阪の大手企業のバックアップ機能です。今回、地震でかなりのデータを紛失しましたが、バックアップ機能を札幌に持ってきたらどうですか。バックアップ機能を持ってくると、かなりの生産性と、継続的なものが上がってくると思います。

<司会(吉田さん)>
今のお話は、札幌の経済のあり方とか、産業構造のあり方についての面白い提案でございます。
もうお一方、野口さんからもお話をいただいて、その後、市長からご意見をいただきたいと思います。

<野口さん>
野口さん私は、アートを紹介する現場におりまして、アーチストなどとかかわることが多いです。それで感じることは、皆さん、非常にやる気があって、元気で、モチベーションが非常に高いです。なぜかと考えますと、やはり個人で、一人一人が頭で考えたことをすぐ実行して作品にするからだと思います。ですがこれは、経済性と結びつけることが非常に難しくて、私はずっと10年ぐらい苦心している次第です。
そういうのを見まして、これからは、個人が輝く時代になると感じております。コンピューターがインターネットで結ばれて、個人そのものがブランディングして、情報を発信していける、こういう時代になっております。そうすると、責任感も自然に出てきますし、モチベーションも高まってきます。
翻って、会社や組織が、なべて元気がない、景気がよくないというのは、皆さんは感じていると思うのです。
これはなぜかというと、平均化されてしまって、個人の責任感やモチベーションがどうしても低くなってしまうからだと思います。ですから、まずは個人が輝いてくることで、企業や集団のあり方も変えられると思います。
大きい組織や会社は、これまでの流れもありますので、すぐに変えることができません。ところが、個人だと、すぐに決めて、実行がすごく早いわけです。
アートの現場では、まさにそういうことが起きておりまして、こういうところからヒントを得て、これから、個人個人の意見や素性をどんどん伸ばしていくような大人たちが増えて、子どもたちがその影響を受けていくという格好になると、札幌自体のモチベーションも高まると思います。
ビエンナーレみたいなアートの大きなイベントは、非常に刺激になると思いますし、そういった刺激的な個人の発する情報というものにそれぞれが影響を受け合いますと、札幌市そのものが非常に輝いてくるのではないかという気がしています。
産業振興、経済発展ということですけれども、個人のモチベーションが上がれば生産性も上がり、札幌市全体が元気になってくるのではないかと考えております。

<司会(吉田さん)>
企業のあり方、それから、個人、業を起こす起業も含めて、経済や産業のあり方についてお二方からご発言がありました。市長からお願いいたします。

<上田市長>
上田市長お二方からすばらしいお話をちょうだいしまして、ありがとうございます。
札幌の産業を考えると、やはり、札幌自体はサービス業が中心であります。本当は、製造業、食品加工というものがどんどん大きな柱になっていけばいいのですけれども、消費都市ということで、3次産業の方が非常に大きいまちになっております。
北海道全体のことを考えますと、津々浦々で、優秀な農産物、漁業、魚介類といったものが提供される自営的な状況にあるわけですから、これをどうやって加工して付加価値を高めていくかということを考えることが、札幌の役割でなければいけないと私は思っております。
ところが、それがそんなにうまくなっていないのは、一つは、北海道の作物が優秀過ぎて、そのまま売れてしまうというところがあるからではないかと思います。
昔は、素材産業といいますか、芋一つだって加工しなくてもおいしい、北海道のものならそのまま持って来れば幾らでも買うよというスタイルの産業形態だったのではないかと思います。そこから、道内に工場をつくって道外に付加価値をつけたものを移出していくことで、道内経済をより有効に動かすことを目指さなければならないと私も考えております。特に食品については、優秀な作物がとれますから、それにどう手を加えるかということが課題だと思っております。
今、札幌スイーツと言いまして、北海道でとれたミルク、バター、卵などいろいろなものを素材として物をつくっていくということをやってみたり、ポテトチップスとか、かなり素材に近いのですけれども、ちょっと手を加えることによって、はるかに価値が高まるものができないだろうかと一生懸命やっているところであります。
北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区というものが昨年12月に国から認められまして、6次産業や食品の価値を高める産業を育てていくために、国がバックアップをするというかたちで、帯広は農産物、函館は水産物、そして、それらの価値を高めるため、札幌と江別の二つのまちが中心になって、科学的な研究施設において付加価値を高める研究をし、北海道のものはいいよということをもっと言えるような状況をつくっていこうと事業が始まっているところです。まさに、大崎さんがご指摘のような方向で、今、みんなで一緒に回っていこうと頑張っているところです。
それから、本州の企業のバックアップ機能というお話がありました。今、大きな会社もリスク分散と言いまして、地震のこともありますが、札幌に本社機能を移したいということで、いろいろ考えておられるようです。
移すのなら札幌か福岡だという考え方が首都圏ではあるようでして、そういう会社に、札幌はいいですよと引っ張ってくるような情報提供をして、例えば食品加工や健康にいい機能性食品をつくる会社などができて、札幌にいろいろな雇用が生まれるようになればいいなと考えています。
今、アウトソーシングといいますか、会社の中の経理部門やコールセンターなどが札幌にたくさん来ておりますけれども、もっと雇用がたくさん生まれる工場部門も札幌に移してもらえるように、札幌の東京事務所が企業回りを一生懸命やっているところです。
野口さんのご意見は、デザイン、アートを中心に、これから産業が発展していくはずだというとてもすばらしいお話をちょうだいしまして、私は本当にうれしく思っています。
大量生産、大量消費という社会から、個性が重視される社会ですね。これは私のためにつくってくれたものだ、あるいは、作者の個性がものすごくあらわれている。少数であっても、選び取る喜びやそういうものを消費することによって、自分の価値も含めて高まるという社会になりつつあると思います。
今日の司会は市立大学の吉田先生にお願いしていますが、デザイン学部でたくさん学生さんが育ち、札幌で活躍できる、そういう場所をつくりたいと、今、努力をしているところであります。
再来年に、国際芸術祭を札幌で開くことを計画して、準備をしておりますけれども、市立大学を中心に、坂本龍一さんがディレクターとしてご指導いただけることになっておりますので、いろいろな分野の方が、札幌で芸術的な観点から発表をしていただいて、刺激を受けて、自分たちの今までの仕事の見直しをしてみるとか、いろいろな角度から自分の生き方、あるいは、生産活動そのものもいろいろなかたちで見直していくことができれば、本当に素敵なまちになれるだろうと思っております。

<司会(吉田さん)>
ありがとうございます。今のお話に対して、ちょっと時間がありますから、一言ずつお話をいただきたいと思います。

<大崎さん>
北海道の中で本当に少ないのは、フリーズドライ製法の機械と場所です。例えばホタテの煮汁は、普通は産業廃棄物ですが、フリーズドライにして、中華料理のだしなどをつくっているのですね。そういうものも、全部、東京に持っていって、フリーズドライにして、北海道に持って帰ってきて瓶詰にしているのです。道の工業試験場ぐらいにしか機械がないようで、フリーズドライという方に視点が行かないのですね。

<上田市長>
瞬間に凍らせて鮮度が落ちないというすごい技術があるのに、どうして広まらないのでしょうね。私も同じ感想を持っています。
要するに、北海道というのは、時間と距離といいますか、大量消費地と離れているところが弱点なので、それを乗り越えるためには、フリーズドライにするとか、粉にしてしまうとか、鮮度を落とさないで消費地に運ぶことができるという技術は、欠かせない技術だと思うし、そこまでやっているのですけれどもね。

<大崎さん>
廃棄の牛乳も同じですよね。パウダー状などにすれば、世界のどこに置いても売れるのではないですか。

<上田市長>
そうですね。例えば、ジャムとか、世界中に売ることができるだけの質のものをつくる技術とか、品質とか、我々は持っているはずです。それを情報発信していくのが、またデザインの世界でもあるわけでしょう。

<大崎さん>
そうですね。流通とデザインでしょうね。

<司会(吉田さん)>
流通の場合は、北海道は特に、総量やフードマイレージの観点からも、そういう軽いものというのは非常に大事だと思います。
今のお話を受けて、野口さん、いかがですか。

<野口さん>
まさに、デザインというのは、物をわかりやすく、視覚的に一発で皆さんにお伝えすることができるものです。アートに限らず、農家の方も、個人で発信し始めている意識の高い方たちがいっぱいいらっしゃいます。夏場は本当に忙しくてデザインなどを考えている暇はないというときに、ではどうしたらいいのかという中間的な場所があったりすると、私たちのお仕事が発生してくるのかもしれないという結びつきが出てくると思うのです。我々もデザインやブランディングを考え、インターネットも使いましょうとか、そういうことで発信できるようになります。
北海道というのは、今、食でも全国的に人気が高い状態になってきておりますので、そこに来たら一度にいろいろなことがわかるというふうになると、さらに需要も高まってくるのではないかと考えております。

<上田市長>
本当にそうだと思うのです。同じ製品が並んでいても、手にとってもらえるかどうか、それは、視覚的にぱっと訴える力があるパッケージが大事なのです。生産単価が同じ100円のものでも、消費されなければ、買ってもらえなければ、価値が出てこないものですから、商品とデザインの出会いを札幌でちゃんとコントロールしたらいいのではないかというお話ですよね。

<野口さん>
そのとおりです。デザインと文章、どこそこの素材で、何とかさんのお野菜を使っていますよ、といったコピーライティングも非常に重要なプラスアルファになると思うのです。それがあるだけで、またこのお店に来たいなと僕もすごく思いますので、非常に重要なところだと思います。

<司会(吉田さん)>
今のお話は、非常に貴重なお話です。市長がおっしゃった商品とデザインをどうやってつなげるかというところで、新しい商品開発や経済構造をどうするか、それをどうやって流通させていくかということに、今のお話はつながっていくと思います。

 

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