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ホーム > まちづくり > 「南区子どもを見守る講演会」の概要

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更新日:2011年2月22日

「南区子どもを見守る講演会」の概要

子どもを犯罪からどう守るか~犯罪機会論と地域安全マップ~

 児童が被害者となる痛ましい事件が続発している現在の社会情勢において、「不審者」に注目するのではなく、犯罪の起こりやすい「場所」の特徴に着目し、子ども自身が危険な場所を見分ける力を身につけることを提唱している専門家をお招きして講演会を開催しました。
 概要は次のとおりです。

日時:平成18年(2006年)7月31日(月曜日) 18時00分~20時00分
場所:札幌市南区民センター 2階 区民ホール(札幌市南区真駒内幸町2丁目2-1)
テーマ:「子どもを犯罪からどう守るか~犯罪機会論と地域安全マップ~」
講師:立正大学文学部社会学科教授 社会学博士 小宮 信夫 氏
(⇒小宮教授ホームページ
出席者:約200名
内容:
 日本でこれまで信じられてきた「犯罪原因論」から「犯罪機会論」への理論の転換により、「入りやすく、見えにくい場所」(=危険)をキーワードに、犯罪を起こす機会を与えない環境づくりの大切さと、地域安全マップ作製のプロセスを通じ、子ども自ら危険を察知し回避する能力を身につけることの重要性が、ビデオを交え具体的にわかりやすく解説された。

参加者のアンケート結果



≪講演要旨≫


 「地域安全マップ」は、犯罪から子どもを守るだけでなく、防災、環境、福祉などいろいろな波及効果をもち、地域の力を伸ばすものである。
 全国の小学校の約9割で安全マップを作っているというが、その7~8割は間違った作り方をしている。間違った地図には防犯効果がなく、別の問題を引き起こす副作用もある。
 日本人は誰もが「犯罪原因論」の影響を受けている。犯罪者自体に注目し、人格や境遇に原因を求めるものだが、結局原因は解明できないことが多いし、一般的な犯罪予防にはつながらない。それに代わる「犯罪機会論」は、犯罪の原因や犯罪者ではなく場所に注目する。「機会なければ犯罪なし」という考え方である。
 犯罪の起こりやすい場所は、「入りやすい場所」で「見えにくい場所」である。「入りやすい場所」は、犯人が「逃げやすい場所」でもある。「犯罪をしたくなる場所」と「犯罪をあきらめる場所」がある。「割れ窓理論」-犯罪者は、地域の「ほころび」を見ている。地域における「顔の見える関係」は、「見えやすい場所」の構成要素になる。
 人々の無関心さが犯罪を生む。落書きやごみの放置は地域の人々の無関心さを示しており、同時に地域による管理が行き届いていない証左でもあり、それが犯罪発生の危険性を高めることになる。
 日本人は誰でも犯罪原因論にどっぷり浸かっているから、何も勉強しないでマップを作ると間違ったマップができる。一番多いのは「不審者マップ」。見た目で不審者を区別することはできないし、それは差別教育になりかねない。「犯罪発生マップ」は犯罪者を捕まえるプロである警察が犯罪原因論で作るもの。子どもや住民の仕事は犯罪に遭わないことであり、当然、子どもや住民が作る地図は違うものでなければならない。被害体験は子どもにとって大きなトラウマ。安易に被害体験を聞き出し、心の傷をえぐることは別の意味で子どもの安全を脅かす。不審者マップと犯罪発生マップは作らない。そこを押さえていれば、そうそう間違った地図はできない。
 ワンランク上のマップを作るポイントとして、自分で街を歩き、自分で作って、それを誰かに教えたり発表したりすること。そのことによって学習の成果がより身につく。マップ作りで一番重要なのは「気づき」。どういう特徴がある場所が危ないのか、子ども自身に気づかせることが大切。また、地元でマップ作りをすることで、自分たちの街が好きになり、地域との交流が生まれる。
 変えられるものから手をつけよう。できることから始めよう。犯罪を実行できるチャンスを1つでも2つでもつぶそう。犯罪機会論を共有して実践できる第一歩が地域安全マップ。正しいマップ作りで子どもの安全、地域の安全、笑顔あふれる街を。

講演会の様子

 

このページについてのお問い合わせ

札幌市南区市民部地域振興課

〒005-8612 札幌市南区真駒内幸町2丁目

電話番号:011-582-2400

ファクス番号:011-582-5470