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更新日:2011年3月24日

陵陽中学校の取組

1.学校紹介

陵陽中の写真1

校は、旧豊平町が札幌市に編入された昭和36年に、地域住民の熱い期待を担い、自然環境に恵まれた平岸高台の丘陵地に市内33番目の中学校として開校しました。創立に当たり、開拓の精神「郷土は人々の母胎」を基底に建学の理想を高く掲げ、来年度、開校50周年を迎えます。

2.研究目標、学校の実態等について

陵陽中のスキー学習の様子2札幌市内では、保健体育の授業時数の減少に伴いスキー学習を取りやめた中学校が増えましたが、本校では、雪国の特色を生かした冬期間の体力増進と雪に親しむことを目的として、スキー学習を継続して実施してきました。

学校規模は、ここ数年ほど1学年5学級、2学年4学級で推移しており、保健体育科の教員が3名から2名になった2年前から観光文化局スポーツ部で実施しているスキー学習支援事業のインストラクター派遣を受けて、スキー学習を継続しています。1・2年生全学級を対象に、2学級合同で各2回ずつ、スキー学習を全日で実施し、上級男女混合班・中級男子班・中級女子班・初級男女混合班の4班体制で、管理職も含めた4名体制で行っています。本校は、地下鉄南北線・東豊線へのアクセスがよいこともあり、スキー学習以外にも友達同士でスキーを楽しむ生徒や家族でスキーに行く家庭が半数もあり、比較的スキーは家庭に浸透している地域であるといえます。

3.過去10年間のスキー学習の実施状況

本校が継続してスキー授業を実施できた背景としては、保健体育科の教員に加え、校長あるいは教頭が指導に当たっていることや、スキー時間割の作成や実施に当たり、教職員の理解と協力が得られていることが挙げられます。生徒数は、ここ10年は4、5学級で推移していますが、指導者一人当たりが受け持つ生徒数は、表のように変動が大きい状況です。

平成16年度には、待ち時間を減らし、実際に滑る時間を長くできるよう、学習場所を真駒内スキー場から札幌国際スキー場に変更しました。スキー場までのバスの移動時間は長くなりましたが、午前から13時45分まで授業を続けて行い、帰りのバス車内で昼食をとる流れで実施することにより、実際に滑る時間を確保しています。また、体育科教師が3名から2名に減員となった平成20年度から観光文化局スポーツ部のスキー学習支援事業によりインストラクター派遣を受け、少人数指導ができるよう取り組んでいます。

 

1年

学級数

2年

学級数

指導者

指導者

一人当

スキー場

平成12年度

5

6

4名

28.9人

真駒内

平成13年度

5

5

4名

28.8人

真駒内

平成14年度

4

5

4名

29.6人

真駒内

平成15年度

4

4

4名

19.6人

真駒内

平成16年度

5

4

4名

25.4人

札幌国際

平成17年度

4

5

4名

25.7人

札幌国際

平成18年度

5

4

4名

23.4人

札幌国際

平成19年度

5

4

4名

22.7人

札幌国際

平成20年度

5

4

3名+2名

16.9人

札幌国際

平成21年度

5

4

3名+2名

18.6人

札幌国際

平成22年度

5

4

3名+2名

18.5人

札幌国際

4.スキーに関する生徒の実態

本校の1,2年生に対して、「スキー用具について」「技能レベルについて」「授業以外のスキー活動について」アンケート調査を行いました。

「スキー用具について」

2年生が今シーズン使用しているスキーは、小学生の時に購入したものが34%、中学1年生の時に購入したものが35%、中学2年生で購入したものが10%、譲り受けたものが10%、レンタル利用が8%、リサイクルを利用したものが3%でした。

1年生においては、小学生の時に購入したものが44%、中学1年生の時に購入したものが28%、譲り受けたものが13%、リサイクルを利用したものが12%、レンタル利用が4%でした。

「技能レベルについて」

小学校時には約3割の生徒が、校外のスキースクールに参加した経験をもっており、約7割がプルークターンで滑降できる技能レベルにあります。中学校のスキー学習においては、5割強の生徒がパラレルターンで滑降できるようになっています。

「授業以外のスキー活動について」

本校の地域は交通の便がよく、地下鉄の南平岸駅や美園駅が近いため、地下鉄とバスとの乗り継ぎでスキー場にアクセスすることができ、スキー学習以外にもスキーを楽しんでいる生徒が8割強もいます。

5.スキー学習の教育課程上の位置付け

 

陵陽中のスキー学習の様子3本校のスキー学習のねらいは、「北海道の代表的な冬季スポーツであるスキーに親しみ、滑る楽しさを味わうことをとおして、日常的に運動に取り組む習慣を育てること」、「基本的なスキー技術を身に付け、健康の増進と体力の向上を図る態度を育てること」の2点であります。したがって、評価についても、授業に参加することにより、関心・意欲・態度の評価を重視するとともに、斜面の状況を的確に判断してスピードと回転孤をコントロールし、安全に滑降できることを観点として、思考・判断と運動の技能の評価を実施しています。また、スキー授業を欠席する生徒については、スキー学習当日に学校へ登校し、課題学習に取り組み、その成果物を関心・意欲・態度の評価に組み入れて対応しています。

スキー授業の実施期間は4週間で、その間は特別時間割を組んでいます。本校は、1年間をA・B・Cの3期に分けて時間割を作成し、保健体育科ではB・C期に全学年保健の授業を実施しており、1,2年の2週間分の保健を実技に振り替えて、スキー授業を組んでいます。特別時間割の作成上、同じ週に1年生と2年生のスキー授業を入れることにより、他教科の教員の週持ち時数が大きく増減しないよう工夫しています。

6.今年度の取組・研究の成果

陵陽中のスキー学習の様子4平成14年の学習指導要領実施に伴い、保健体育科の授業時数が90時間に削減されたのを機にスキー学習を取りやめる学校が増えました。しかし、保健体育の教員が雪国の特色を生かしたスキー学習の重要性やその意義をしっかりと引き継いで、生徒にとって楽しいスキー学習の在り方を求めてきました。

本校において、スキー学習を継続して実施できた要因は、生徒みんなが楽しく滑ることができるスキー学習を行うことができたことです。どの技能レベルの生徒もスキー場の上から長い距離を滑降でき、リフト乗車のための待ち時間が少ないスキー場を選択することにより、総滑降距離が長くなり、生徒自身の技能レベルが向上しています。スキー学習の在り方を考える上で、スキー本来の滑る楽しさを生徒に味わわせることが大変重要なポイントだと考えています。

 

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