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更新日:2011年3月24日

 

幌東中学校の取組

1.学校紹介

幌東中学校の写真1

本校は昭和24年4月1日に札幌市立第八中学校として開校し、10月10日に校名を札幌市立幌東中学校に変更、校章を制定しました。「札幌の東の地にこそ光あり」の精神を引き継ぎ、創立62年の歴史があり、校下地域である菊水地区は、札幌市内でも長い歴史をもった地区であり、地域住民の中には本校の同窓生も相当数居住している。そのため、地域の方々の本校の充実と発展に対する願いも強く、学校の教育活動に理解をいただいている。

2.再開への経緯

他校同様、本校でも平成14年の指導要領改訂に伴う保健体育の時数削減時にスキー学習を中止した経緯があります。しかし、平成24年度の新学習指導要領の完全実施に向け、平成21年度の教育課程検討委員会において、スキー学習の再開が検討され、平成22年3月の職員会議において「平成22年度の第1学年から、スキー学習を再開していく」ことが了承されました。(平成22年度は第1学年のみ、平成23年度以降は1・2学年の予定)

3.研究目標、目標設定の理由について

スキー学習再開の決定を受けて、保健体育科では円滑に授業を再開することが一番重要であると考え、「指導者確保と指導の充実を目指して」というスキー学習再開に当たっての目標を設定しました。指導体制の充実を図ることにより、平成22年度の授業再開と平成23年度以降のスキー学習継続に向け、基盤となる条件整備を目指して、年度当初から授業内容の検討と交通手段やスキー場の確保について交渉を重ねてきました。

4.スキーに関する生徒の実態について

幌東中学校の写真2

今年度からの実施ということで、班編制のための資料収集と用具の有無の確認等を目的として、事前にアンケート調査を行いました。その結果は次のとおりです。

(1)用具について

約87%が「持っている」と回答しました。小学校でのスキー学習時の用具を使用したと考えられます。

(2)小学校での授業経験について

約10%が「少し」「いいえ」と回答しました。転校によるものと考えられます。

(3)小学校のスキー学習以外のスキー経験について

約34%が「0回」と回答しました。近隣にスキー場が無く、経済的な負担からも経験の頻度には個人差が大きいと考えられます。

(4)技能レベルについて

小学校での授業時の所属班について質問しました。約27%が「上級」、約59%が「中級」、約15%が「それ以外」と回答しました。

5.スキー学習の教育課程上の位置付け

新学習指導要領では体育分野〔内容の取扱い〕(4)において、「自然のとのかかわりの深いスキー、スケートや水辺活動などの指導については、地域や学校の実態に応じて積極的に行うことに留意するものとする。」と記されており、札幌市教育委員会が平成20年12月に発行した「中学校教育課程編成の手引」においても、スキー学習の実施について示されています。本校では、これらを受けた形で、保健体育の授業の一部にスキー学習を位置付け、平成21年度の教育課程編成委員会においてスキー学習再開に向けての検討を行い、さらに平成22年度において、スキー時間割の編成や授業時数の検討を行っています。

教育課程編成委員会における検討内容は、職員会議において全職員に情報提供されていますが、スキー時間割に関しては、各教科の授業配置に偏りを調整する作業が続きました。結果として、今年度は4週間だけの暫定的な時間割を作成しましたが、来年度は現在3期編成となっている時間割を4期編成に変更することも含め検討を続け、無理なくスキー学習を継続するためのよりよい方法を模索していきたいと考えています。

6.今年度の取組・研究の成果

(1)ねらいと評価について

本校におけるスキー学習のねらいは「雪に親しみ、スキーを楽しもうとする姿勢を身に付けること」「スキーの技術を伸ばし、高等学校やその後の人生において、さらにスキーに親しもうとする意欲を高めること」「スキー学習を通して、自然に親しむ姿勢を身に付けること」の3点としました。従って、評価においても、実際の滑走を通してスピードや回転弧をコントロールし安全に滑走することを観点として技能の評価を行いました。

授業終了後のアンケート調査では、今後「家族や友人とスキーへ行きたいと思うか」については、「行きたいと思う」が67.8%、「思わない」が28.0%でした。

また、スキー学習が「楽しかった」と答えた生徒が78%、「楽しくなかった」が8%、「分からない」が14%となっています。

(2)諸経費と用具の確保について

バス・リフト・保険代金については、スキー学習の実施決定時から情報を集め、業者と交渉を行いました。再開に当たり、現1年生の入学説明会においてもスキー学習再開についての説明(費用の説明も含む)を行いました。経費は学校諸費として徴収せず、11月に直接納入する形をとりました。この結果、未納のままスキー学習に参加した生徒はいませんでした。

用具に関しては、全家庭にレンタル利用やリサイクル事業に関する情報提供を行いました。レンタルについては当初計画していた業者より安価で提供できる業者の情報を得て、家庭に通知することができました。授業後のアンケート調査では、スキー用具については「持っていたものを使用」が約50%、「購入した」が約35%、「レンタル利用」は約15%でした。

(3)指導者確保と指導の充実

現在、本校の保健体育科教員は2名であり、教員だけでのスキー学習の実施は不可能でした。再開決定時より、札幌市観光文化局スポーツ部で実施しているスキー学習支援事業により、複数名のインストラクター派遣を依頼したところ、希望通りの派遣が決まり、指導者の確保という点では課題を解決したように思えます。しかし、来年度以降も継続してスキー学習を行っていくためには、今回のような関係機関からの協力が必要不可欠であり、継続的に支援を受ける必要性を強く感じています。

指導の充実に関しては、事前アンケートによって技能レベルを把握し、技能レベルに応じたグループ分けを行いました。その結果、授業後のアンケート調査によると、技能が「上達した」、「少し上達した」と回答した生徒が71%、「あまり上達しなかった」が29%でした。また、授業の楽しさについては、「楽しかった」が78%、「楽しくなかった」が8%でした。

来年度のスキー学習の実施については、「ある方がいい」が41%、「ない方がいい」が24%でした。多くの生徒は上達を感じ、楽しかった様子がうかがえますが、上達を感じられなかった生徒に対するアプローチが今後の課題と考えます。

 

 

 

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