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更新日:2011年3月24日

あやめ野中学校の取組

1.学校紹介

本校は月寒丘陵の一角にあり、国道36号線と栄通に挟まれた住宅地として発展してきました。東側には八紘学園があり、自然に恵まれた環境です。校名「あやめ野」の名称は、八紘学園に菖蒲園があり地域住民になじみ親しまれていること、通学区域内にあやめ野小学校があることから、「あやめ野」を冠しました。平成元年の開校時は1学年5学級、2学年5学級、3学年5学級の15学級でスタートしましたが、現在は1学年3学級、2学年3学級、3学年3学級の9学級となっています。

2.研究目標、学校の実態について

あやめ野中の写真1

札幌市教育委員会から示された「札幌らしい特色ある学校教育」のテーマ、【雪】【環境】【読書】を受けて、本校においても子どもたちが自ら進んで雪に親しみ、北国札幌らしさを学ぶことには大きな意義があると考えました。また、本校では平成21年度より、保健体育の90時間と合わせて、学校選択として各学年で15時間の保健体育の選択授業を行っており、平成24年度からの新学習指導要領全面実施を見据えた授業を進めています。そのため、8年間取りやめていたスキー学習についても、段階的に平成22年度は1学年で、平成23年度は1・2学年で実施することとしました。

また、スキー学習の実施に当たっては、御家庭に経済的な負担をお願いすることになるため、平成22年2月16日に行われた入学説明会で行った保護者アンケートの結果を基に、スキー学習の実施を決定しています。

現在、本校は各学年とも3学級という小規模校ですので、1年生1クラスずつで2日間、計6日間の実施を計画しました。当初、保健体育科教諭2名にスキー連盟インストラクターを加え、3名での指導を考えていましたが、年度途中より市教委の雇用創出事業での時間講師1名が加配されることになりました。これにより、1クラスに指導者4名という、大変恵まれた環境で授業を行えることとなりました。

校区の付近にはスキー場はなく、小学校でスキー学習を実施しているとはいえ、シーズン中、何度もスキーに出かける生徒は多くないと予想されます。そこで、今回は特にスキー経験が少ない生徒、スキーを苦手としている生徒を対象として、少人数指導を行うことでスキーに対する成就感、自己有用感を獲得させることをスキー学習の目標としました。

 

3.スキーに関する生徒の実態

あやめ野中のグラフ1

スキー授業に先立ち、11月に心得や持ち物などについてのオリエンテーションと「技能レベルについて」、「シーズン中何回くらいスキーに行くか」等についてアンケート調査を行いました。

○技能レベルについて

自己評価として、「かなりできる」「そこそこできる」「普通」と答えた生徒が74%おり、普通程度以上に滑ることができると認識している生徒が多数でした。また、小学校時の技能グループ編成の割合では、上級グループが28%、中級グループが56%、初級グループが16%となっており、7~8割の生徒が中斜面ではプルーク等で滑降できるレベルにあることが予想されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

あやめ野中のグラフ2

○「シーズン中、何回スキーに行くか」

スキー学習以外には全くスキーに行かない生徒が22%、1~2回程度が41%であり、シーズンに3回以上スキーに出かけるという生徒は4割弱であることが分かりました。やはり、校区からのスキー場へのアクセスの関係があるのか、スキー学習以外にもスキーを楽しむ生徒の割合は多くはないことが分かりました。

 

 

4.スキー学習の様子について

あやめ野中のグラフ3

3学期が始まり、1月18日(火曜日)から2月3日(金曜日)まで、藻岩山スキー場を利用して、スキー授業を実施しました。スキー場のレンタルスキーを利用した生徒は6日間で延べ11名でした。

技能別でグループを編成し、指導者は基本的に上級グループに1名、中級グループに1名、初級グループに2名を配置して授業を進めました。指導内容は1日目がプルークボーゲン、2日目はシュテムターンを中心とした練習を行い、午後からはそれぞれテストを行いました。天候にも比較的恵まれ、大きな混乱や事故もなく終了することができました。

 

5.スキー学習事後アンケートの結果について

スキー学習終了後、生徒に対してアンケートを実施しました。「スキー学習は楽しかったか」という質問については、86%の生徒から楽しかったという回答を得ることができました。また、「授業で上達したと感じたか」については、「かなり上達した」が13%、「少し上達した」が75%でした。「友人とスキーに行きたいと思うか」については、72%が「思う」と答えました。総じて、スキー学習に対する生徒の反応は肯定的で、授業によってスキーに親しみ、滑る楽しさを味わわせることができたのではないかと感じています。

6.今年度の研究成果

今回のスキー学習では生徒の様子、事後アンケートの結果などからもスキーの楽しさを伝えられ、技能もある程度上達させることができたのではないかと考えています。中でもアンケートの自由記述欄には、「小学校の授業とは違って、細かいところまで丁寧に教えてくれたので上達したと思います。」「スキーはとても疲れるけれど、とても楽しかった。家族や友人ともスキーに行きたい。」などと書かれており、教える側にとっても、スキー学習を実施して本当によかったと感じています。今回はスキー経験が少ない生徒、スキーを苦手としている生徒を対象に、少人数指導を行うことでスキーに対する成就感、自己有用感を獲得させることを研究目標に掲げました。初級グループ(各学級4~5名)に指導者を2名配置し、細かいところまで目が届き、丁寧に指導しやすい状況をつくりました。一人一人に細やかな声かけをすることで最初は滑れなかった生徒も皆で楽しみながら中斜面程度を滑降できるまでになりました。初級グループの生徒ほとんどが「スキーはとても楽しい」という感想を残してくれました。改めて、少人数指導による技能と関心・意欲・態度に与える好影響を確認することができました。

 

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