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更新日:2013年3月6日

百合が原小学校の取組(平成24年度)

1.研究のねらい

本校は、学校教育目標を「豊かな心で地球とともに伸びやかに生きる百合が原の子どもの育成」として教育を推進してきている。学校教育目標にある「地球」という言葉には、地球を大切にするとともに、地球規模のスケールの大きな人間に育ってほしいという願いが込められている。日本の未来を担う子どもたちに、エネルギーに関係する多くのことを学ばせたり、考えさせたりすることはとても重要と考えるからである。そこで、本校では地球を大切にするための学習を、教科等と関係付け・発展させながら実践を行っている。

2.取組内容

「ゆで野菜サラダを作ろう」の学習(5年生・6年生家庭科)

目標

「エネルギーの見える化」装置を利用することで、水やガスの使いすぎに気を付けながら、調理を行う。

学習の様子

本校の家庭科室には「エネルギーの見える化」装置が設置されている。この装置では、家庭科室で使用する、電気、ガス、水の量や料金をリアルタイムで見ることができる。卵や青菜をゆでて野菜サラダを作るこの学習では、調理実習を行うと同時に、ゆでる時にどれだけの水やガスを使用したのかをグラフに残しておき、クラスごとに使用量を競いながら、エコクッキングを進めた。今までの学習では、水やガスの使いすぎに目を向けることのなかった子どもたちは、この学習で、水の量や使う時間、火の強さなど、これまで以上に気を付けて調理していた。5年生の調理実習だけではなく、6年生の学習でも取り組んだ。

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環境委員会の取組(全学年特別活動)

目標

月ごとの電気使用量を計測することで、電気の使用についての自分たちの生活を見直すことができる。

取組の様子

家庭科室や玄関前に設置された「エネルギーの見える化」装置では、一階から三階のワークスペースと教室の使用電気量が表示される。環境委員会では、その数値を校内放送などで全校に知らせ、ゲーム的な要素を取り入れて、全校で節電に取り組むようにした。一番使用量の多かった階の学年は、なぜそうなるのかを考え、教室の照明のスイッチに節電を促すようなテープを貼り、必要のない照明は消すように心掛けた。天気により、窓側の照明を消したり、待機電力を減らすために、必要のないコンセントからはプラグを抜いたりするようになった。また、北海道では、この夏は7%以上の節電を行う必要があったため、教員も廊下の蛍光灯を間引きしてつけたり、子どもが帰った後には、すぐに照明を消したりするように心掛けた。

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3.成果と課題

成果

1.環境教育の積み重ねについて

平成19年度から現在まで、総合的な学習の時間で「エネルギー環境」に関する学習を各学年行ってきた。また、各教科等で関係付けたり、発展させたりしながら「環境」についての学習を行ってきた。これにより、前の学年で学習したことが、次の学年で生かされたり、深められたりするようになった。学年の発達段階に応じて取り組んできたことが、積み重なり、つながってきた証である。一度の学習で捉えることが難しい「環境」であるが、積み重ねることで自分と結び付けて考えることが可能になってきた。

 

2.子どもたちの反応、変化について

本校では、7月に中間評価、12月に年度末評価を行い、児童や保護者に対してアンケートを実施している。その項目に省エネ活動についての内容も入れ、学校全体での環境教育活動に生かしている。以下の表は、7月に行った中間評価の結果である。

 

児童 水の出しすぎに注意したり、必要のない電気は消したりするようにしていますか?
保護者 お子さんは節電・節水リサイクルに興味をもち始めていると感じられますか?

 

 

 

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85%以上の子どもが、節電・節水を心掛けていると回答した。また、保護者においても86%の方に良い評価をしていただいた。これは、各教科や総合的な学習の時間において、環境に関連した学習を学年に応じて行ってきた成果である。環境に対する取組の大切さは口頭で言ってできるものではないが、何度もその大切さに触れ、自分にできることを考えていくことが大切である。これからも、学習したことが行動となって表れるようにしていきたい。

課題

1.環境教育の積み重ねについて

環境に関する情報や身の周りの環境は、日々変化し、新しいものになっている。そのため、学習内容もいつまでも過去のままでは「環境教育」のねらいは達成されない。毎年改訂を加えながら、より子どもの発達段階や社会のニーズに応じた内容を作っていかなければならない。

2.子どもたちの反応、変化について

学校では、学年に応じて環境などに対する関心をもち、より意識を高めていけるように学習していく。その際、数値にとらわれ過ぎるあまり、天気が悪くても照明を消す姿も時折見られる。必要に応じて、適切な行動をとることができるようにしていくことが求められる。

また、家庭でも実践できるように働きかけることで、さらに関心が高まっていくと考える。学校だけではなく、家庭とも連携をとっていくことで、実践的な態度が育つようにしていくことが望まれている。

 

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