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更新日:2012年3月30日

百合が原小学校の取組(平成23年度環境実践校)

1.研究のねらい

本校は開校10年目の学校で、学校教育目標を「豊かな心で、地球とともに、伸びやかに生きる、百合が原の子どもの育成」として教育を推進している。学校教育目標にある「地球」という言葉には、地球を大切にするとともに、地球的規模のスケールの大きな人間に育ってほしいという願いが込められている。
これからの時代は「エネルギー」をどの様に生み出していくのかについて、真剣に考えていかなければならない。東日本大震災以降、この必要性は益々増してきている。日本の未来を担う子どもたちに、身の回りのエネルギーに関係する多くのことを学ばせたり、考えさせたりすることはとても重要になってくる。
そこで、総合的な学習の時間や各教科の時間などを使い、「エネルギー環境」に関する学習を行っている。

2.取組内容

「エネルギー環境」についての学習(3~6年総合的な学習の時間・各学年20時間扱い)

目標

「エネルギー環境」について「ディベート」を行いながら、より自分ごととして学びを進める学習の展開を目指す。そして、進んで環境に働きかける意欲や態度を育むことをねらった。

「エネルギー環境教育」に関するディベートの議題

3年「充電式電池をこれから買う?買わない?」

4年「電気を使う暮らしを続けていく?昔の生活に戻る?」

5年「LED電球と白熱電球どっちを買う?」

6年「新エネでの発電を増やす?増やさない?」

学習の様子

3年「自然のエネルギー」

百合が原小13年理科「風とゴムの力」と「光を当てよう」の学習と関連させ、自然にあるエネルギーを探したり、太陽光集熱炉を使ってゆで卵を作る活動を行ったりして、自然のエネルギーとはどのようなものなのか、体感を通して感じ取らせた。

4年「くらしとエネルギー」

百合が原小2昔の生活を学ぶ社会科の学習と関連させ「環境」について考えた。七輪でもちを焼いて食べるなどの昔のくらしを体験するとともに、現在と昔の道具との違いについても考え、電気のエネルギーを使わない生活の大変さに気付かせた。

5年「STOP!地球温暖化」

百合が原小3地球温暖化について調べるとともに、二酸化炭素の削減方法や、日常生活における省エネ・省資源の方法を考えた。省エネ家電に目を向け、LED電球と白熱電球を比較し、電球を替えるだけでも地球温暖化対策になることを知る。

6年「エネマチックプロジェクト」

百合が原小4様々な発電方法を調べ、発電のベストミックスについての自分なりの考えをもつ。自分が興味をもった発電方法を実際に実験したりして詳しく調べ、それぞれの発電方法のメリットやデメリットをはっきりさせながら発表会を行った。

各教科の実践

目標

理科、社会科、家庭科などでも発展的な学習として、「環境」に関しての学習を、各教科の発展的な学習として実践を進めている。つまり理科では、各単元の最後の発展的な学習の時間を使い「エネルギー環境」に関係する部分の学習を行い、「環境教育」の充実を図る。また社会科では現地学習などで実際に体験しながら学習することで、より「環境」を大切にすることを学ぶ。家庭科では、身近な生活の中にも様々な「ECO」が隠されていることを、授業を通して学び、実践化していくことをねらう。

学習の様子

6年理科「ものの燃え方」

百合が原小5「火力発電実験装置」を使用し、ものを燃やして水を沸騰させていくことで、発電できることを学んだ。その後、燃焼と二酸化炭素の発生の関係を理科の学習内容から思い出し、地球温暖化を進める原因になっていることを理解した。また、火力発電の他にも「水力発電実験装置」や「風力発電実験装置」を使用し、モーターを回すことで、発電ができることも学んだ。

4年社会科「昔のアイヌ民族の生活と文化」

百合が原小6「北海道開拓記念館」や「開拓の村」に見学に行き、昔のアイヌ民族の生活や、札幌を開拓してきた人々の苦労、またその時に使った道具について学んだ。実際に石臼で大豆を挽いてきな粉にしたり、靴下などを洗濯板で洗濯したりした。昔の道具を使って体験することで、より現在と昔の生活とを比較し、電気がない頃の生活の大変さを、身をもって体験していく。

6年家庭科「作ろうさわやかな生活」

百合が原小7自分の生活が環境と関わっていることを理解し、自分の家庭での実践につなげていく。洗濯物の量によって洗剤や水の量を変えていく必要性や、化学洗剤ではなく、石鹸洗剤を使うことが環境には優しいということを学習した。

 

3.成果と課題

成果

ディベート形式を取り入れた総合的な学習の時間について

どの学年でもディベート形式での学習を取り入れたことによって、積極的に他者と関わらせることができた。単元を通して書かせることを徹底したことにより「書く力」が付いてきたり、話し合うための有効な資料集めができたり、生活とのつながりを意識することができるようになり、問題を自分ごととすることができた。

学校生活の変化について

総合的な学習の時間や教科の学習等の取組により、子どもたちの環境に働きかける意識や態度が少しずつ身に付いてきたと考える。児童会の働きかけもあり、晴れている日などは窓側の電気を消すなど、省エネ活動を行うようになっている。なお本年度より、保護者・児童・教師を対象にして毎年行っている「学校評価」に、「環境教育」の項目を追加した。年度末評価の項目「お子さんは節電・節水、リサイクル活動に関心があると感じられますか」では、保護者は84%、児童では87%が感じられる又はできていると回答した。本校が以前から環境教育に力を入れ、子どもたちが学習や活動してきたことが家庭でも浸透してきている表れと考えている。

課題

エネルギーの「見える化」の事業について

本校では札幌市環境局と連携し、本校の「電気」「ガス」「水道」がどのように使われているのか子どもたちが実感しながら活動ができる「見える化」の事業を計画している。太陽光による発電量や本校での「電気」「ガス」「水道」の使用量を玄関前に設置されたモニターにLiveで表示し、それを普段の生活や学習に生かしていこうという活動である。「見える化」の事業をいかに有効に学習活動に取り入れ、子どもたちの学びにつなげていくかが今後の課題である。

保護者や地域との連携について

節電・節水については、学校で学んだことが家庭で達成されることに大きなねらいがあると考えている。そこで、「見える化」の事業に伴い保護者に「環境サポーター」を募り、本校校区全体での省エネ、省資源活動を積極的に行うことにより、家庭に環境についての啓発を進めていくことも考えている。

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