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更新日:2013年12月27日

札幌のものづくり2011成果事例「シンセメック株式会社」

採択事業:カボチャ乱切り機の商品化

世界初の自動カボチャ乱切り機の開発

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▲カボチャ乱切り機

自動車関連機器の開発ノウハウを活かし世界初に挑戦

シンセメック株式会社は、自動車、電気・電子、住宅設備など、様々な業種に顧客を持ち、省力化機器、試験機、計測機器、ロボット組み込み機器や生産ラインなどの設計・製作を手がけている。特に自動車関連機器のオーダーメイド開発に強みを持っており、高い技術力を活かして、大手自動車関連会社に検査装置を納品するなど、道内外に活躍の場を広げている。また同社は、札幌市西区の本社のほか、石狩市に工場を有し、自社で設計から加工、組立、制御、さらにはメンテナンスまでを一貫して手掛けることで、低コストでの製品開発を実現している。
本製品の開発契機は、カボチャ加工現場からの要望の声であった。品質の高い北海道産カボチャの生産時期は8月〜 10月であり、生産量は国内の約3分の1を占める。収穫後のカボチャは、傷からの腐敗や凍結に弱く長期保存が難しいため、10月〜 12月という短い期間にカットやペースト状に加工されている。加工カボチャの中で乱切り加工のニーズは高く、全体の約60%を占めているが、この加工は人手による手作業が中心であり、機械化が望まれていた。
そこで、精密機械、電気コンピュータ各分野のスペシャリストが集まるシンセメック株式会社は、世界初のカボチャ乱切り機の開発に取組み始めた。

 

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▲カボチャをカットしている様子

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▲がんべ除去機

 

歩留まり率は約100%、実用新案を取得したカボチャカット技術

同社は、平成19年から北海道立総合研究機構と連携してカボチャ乱切り機の開発を進め、「ものづくり産業活性化事業」を活用し、カット工程のさらなるスピードアップによる生産性の向上と食品機械に重要なメンテナンス性能の向上を図った。
本機は駆動系にエアーシリンダーを採用していたが、カット時の推力を増すためモーターに変更し、安定したカット力を維持することで処理能力を20%向上させることに成功した。これは人手の約6 〜 7倍の処理速度にあたる。また、カボチャのカット形状、カット重量においても均一な品質を保つことが可能であり、歩留まり率は手作業によるカットでは60 〜 70%であるが、本機はほぼ100%を実現し、同社独自のカット技術は実用新案を取得している。カボチャの種については、洗浄の過程で取り除くことが可能で、同機を構成する材料にはステンレスを多く使用するとともに分解整備のしやすい構造に改良し、メンテナンス性も向上させた。
カボチャのカット加工現場で同機の検証を重ねていた時、生産現場ではカボチャにできる「がんべ」に悩まされていることを知った。「がんべ」は、カボチャの皮にできるカサブタ状のもので、「がんべ」が発生したカボチャは商品価値を下げてしまうため、手作業により「がんべ」を除去する必要があった。現場の声を聞いた同社は迅速に対応し、かぼちゃの一部分を手軽に切削することができる「がんべ除去機」も製作。カボチャの乱切り加工を一貫して行うことができる製品群の開発につながった。
自らも開発に携わる同社代表取締役の松本氏は「道内の食関連分野の機械化は、道外・海外企業に多く依存してきました。今後は、食の宝庫である北海道の活性化のため、弊社の開発力と技術力を活かし、食品機械・設備等の地産地消に貢献していきたい」と語る。

シンセメック株式会社

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代表取締役
松本英二

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■会社概要
本社 〒063-0850/札幌市西区八軒10条西12丁目1番30号

ENGセンター 〒061‐3241/石狩市新港西2丁目788番7号
電話 0133-75-6600/FAX 0133‐75‐6611

URLhttp://www.synthemec.co.jp/

設立/昭和25年11月
代表者/代表取締役 松本英二
資本金/3,000万円
従業員数/36名

■取引先
アイシン北海道(株)、(株)アレフ、いすゞエンジン製造北海道(株)、京浜精密工業(株)、芝浦ハイテック(株)、(株)GEL-Design、(株)ダイナックス、パナソニック電工帯広(株)、(株)不二越、富士フイルム(株)、トステム北海道(株)、トヨタ自動車北海道(株)、日産自動車(株)、北海道住電精密(株)その他多数 (50音順・敬称略)

■企業間、産学官連携研究開発実績
• 血液透析用非穿刺型ブラッドアクセス(平成16年)
• 細胞培養デバイス用微細孔径ハニカム膜の単一工程製造技術の開発(平成16、17年度)
• ペルチェ素子レーザーリード付け装置の開発(平成16年度)
• 道産食品のための複雑形状カット技術の開発(平成19年度)
• 低コスト、低燃費を目指した自動車用ATクラッチ板製造装置の開発 (平成22年度)

■事業内容
1.精密機械部品の受託加工
2.省力・自動化機械の製作

 

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