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作付面積360ha、生産量20,600t(平成16年度)を誇り、出荷量の半分以上を京浜市場をはじめ全国に移出するなど名実ともに札幌市の筆頭農産物の地位を占める伝統作物です。
明治13年に札幌近郊の元村(現東区北15条~北30条、東16丁目~東22丁目あたり)で本格的に始まり、我が国タマネギ栽培の先駆けとなりました。
現在の生産地は、丘珠から篠路にかけての伏古川流域を中心に旧豊平川流域の東米里地区の肥えた沖積土地帯に分布しています。
作付は均品質で耐病性、貯蔵性に優れ、市場の評価も高い交配種(F1)が8割程を占めています。
在来種「札幌黄(さっぽろき)」は、ほとんど作付けされなくなりましたが、やわらかくて味覚がよく、消費者にも好評なため、札幌市では復活に向けた取り組みを進めています。

伝統の大地で育った札幌タマネギは甘みと辛みがほどよく調和して味が良く、煮てよし、いためてよし、生でもおいしく食べられます。
栄養面でも滋養強壮の健康食品として注目されています。
札幌村郷土記念館にある札幌玉葱記念碑には「わが国の玉葱栽培この地に始まる」と刻まれています。玉葱が日本で初めて栽培された札幌(元村)でした。
しかし、食べ方が知られていなかったタマネギは販売するのに苦労し、明治13年に中村磯吉は多量のタマネギを東京で売ろうとしましたが、すべて捨てることとなりました。
その後、仲買業者を通すようになり、北海道を代表する作物「札幌黄(さっぽろき)」は、海外にも輸出されるようになりました。
秋の収穫期になると、丘珠神社では丘珠獅子舞が舞われ、「札幌黄」とともに奉納されます。郷里を懐かしみ、収穫を感謝するこの行事には、先人たちの苦労と熱い思いがこめられているのです。
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