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更新日:2011年4月27日

れきけん×ビューポイント

れきけん×ビューポイント

れきけんって、どう見たらいいのでしょう?

ここでは、れんが、札幌軟石、下見板張りなどのれきけんの素材や、れきけんを取り囲む樹木に注目した「れきけん×ビューポイント」をご紹介します。れきけんに近寄って素材の質感まで楽しんだり、れきけんの周りの樹木も含めて眺めたり、色々なビューポイントがありますよ。

いろいろな積み方のれんが

いろいろな積み方のれんが

札幌市には「赤れんが庁舎」として親しまれている北海道庁旧本庁舎や、札幌製糖会社の工場であったサッポロビール博物館など、れんが造りの建物が数多く残っています。「赤れんが庁舎」は、白石村(現在の白石区)を中心に、豊平村や月寒村(現在の豊平区)などで製造された約250万個のれんがでできており、国内でも比較的珍しいフランス積み(れんがの長手と小口を交互に並べた積み方)でつくられています。また、「沼田家住宅旧りんご倉庫」などの倉庫やサイロは小端空間積み(2枚のれんがの平(ひら)を立てて並べ、その2枚の小口にそれぞれれんがの平を立て、れんがの間に空間を設けた積み方)でつくられています。空間があることで室内の保温などの効果があり、穀物やりんごの保管に優れるなど高い実用性をもっています。

様々な表情をみせる札幌軟石

札幌の街の草創期に建築材料として活躍した札幌軟石は、約4万年前に支笏湖を形成した火山活動の火砕流堆積物が熔結したもので、アメリカ人技師のアンチセルによって発見されました。現在でも南区常磐に採石場があり、建築の壁面材や庭石などに使われています。当時は全て職人による「手掘り」で切り出されていました。表面の仕上げには、のみ跡を残す「のみ切り仕上げ」や岩肌をごつごつ残す「こぶだし仕上げ」、のみの先で突き跡を残す「突き仕上げ」など様々な仕上げ方があります。

 

厳しい気候に強い?!下見板張り

札幌に残る木造建築の多くは、外壁を「下見板張り」で仕上げています。これは「下見板」という横板を、下部から数センチメートルずつ重なるように張っていくもので、アメリカから移入された工法です。構造が単純で、雨仕舞も良いことから、開拓期の建築工法の主流でした。時計台や豊平館がその代表格です。

 

札幌の原風景を偲ばせる樹木

北大構内や植物園に今も大木が見られるハルニレ(エルム)は、豊富な地下水のある場所を好んで生育する性質があります。豊平川扇状地の上に造られた札幌の街には、かつてたくさんのメム(湧泉)や小川がありましたが、そのような原風景を偲ばせる樹木といえるでしょう。

 

れきけん×じっくり見る

歴史的建造物は、建物の正面から見た方が美しいもの、建物全体に特徴のあるものなど、形態や周辺のしつらえによって「見え方」が違います。建物の特徴や違いに着目して、その時どのように見えてくるのかをチェックしてみましょう。

見方1顔のある歴史的建造物

見方1

道路に面している壁面が特徴的である場合や、壁面の意匠や形態が優れている場合など、一番良く見える位置を探してみましょう。

見方2建物全体が眺められる歴史的建造物

見方2

建物全体の意匠や形態が優れている場合は、あらゆる方向からの見え方をチェックしてみましょう。

見方3遠くから眺められる歴史的建造物

見方3

規模が大きいものなどは遠くから眺めると違った趣きを感じることができます。