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更新日:2023年1月20日

西区N30遺跡(概要)

西区の遺跡N30遺跡N30遺跡は、西区二十四軒4条1丁目にあります。平成7年と8年に北海道職業能力開発促進センターを建てる前に発掘調査をしました。この遺跡は縄文時代後期と晩期のもので、現在の地面から深さ2~3mぐらいのところで発見されました。竪穴住居が3軒、たき火の跡などが178カ所、お墓などが16カ所で見つかっています。最も大きなお墓の上からは、土偶が見つかり、底にはサメの歯が2列に並べられていました。その下には、ベンガラという赤色の顔料がまいてありました。土偶は、ほぼ完全な形をしており、板状ですが、長さ24cmと大型なものです。また、ヤジリやナイフには、接着剤として使われたアスファルトが残っているものがあり、ヤジリを柄に固定したり、ナイフのつまみの部分に紐をつけて持ち歩いたと思われます。これらの遺物は、市内の縄文時代後期と晩期の生活の様子や埋葬方法を知るうえで重要な資料として平成16年、札幌市指定文化財に認定されました。

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