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更新日:2018年8月21日

Vol.02 救命救急センター(2017年10月20日掲載)

救急部長紹介見出し

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 市立札幌病院救命救急センターは、昭和58年に救急医療部として発足し、平成5年に救命救急センターの指定を受けました。平成7年に現在の場所に移転してからは、札幌市消防局救急ワークステーションとの連携のもとに、ドクターカー、ドクターヘリなどの病院前医療や、重症外傷や緊急病態に対する初期診療と集中治療を中心に医療を展開してきました。
平成29年4月、救命救急センター部長に就任した佐藤医師をインタビュー形式でご紹介いたします!

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佐藤朝之医師

Q 医師を目指したきっかけを

A 出身は山形県、山形県立山形東高等学校です。高校3年の夏が終わるまで部活(弓道部)に明け暮れており、3年の夏インターハイで北海道にやってきました。今にして思えば、ご縁があったのだろうと思います(会場は留辺蘂でしたが)。仙台で一年浪人した後、予備校の友達に「北大いいぞ」と勧められ、別の友達から「医学部に行こう」と誘われ、北海道大学の医学部に進むこととしました。いろいろなめぐりあわせで人生は決まってゆくのだなと感じます。

Q 市立札幌病院の救命救急センターを選んだ理由は

A 学生のころは、「なぜ自分はこのように考えるのであろう、感じるのであろう」という身近な疑問から精神科の医師になることを漠然と思い描いており、実習も精神科の施設をまわりました。学生生活の終わりのほうになって、精神科医になるにあたり、「人として最も高次機能である精神を診られるようになるためには、それより“低次”機能である身体“ぐらい”診られなければならないだろう。せめて医師として- 先生大変です、何とかしてください –というときに、動けるようになりたい。そういうことを研修するなら救急かな。」そのように考えて、初期研修先として救急部門を探していたところ、たまたま、当院救急部所属の先生が大学に来られていて、お話をうかがう機会を得ました。それで見学に来て、卒後面接を受けて…そして現在に至っています。

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Q どのような患者さんの治療を?

A 専門診療科目は救急医学です…では救急医学とは?と問われると、いろいろな意見があると思います。なぜいろいろな意見があるかというと、救急医に求められる医療は、その救急医が置かれた環境によって形が変わるからです。その時その場で得られる状況によって、形を変えられるのが「救急医」なのです。

 我が身を振り返って、「救急医であるあなたしかできないことはありますか?」と問われると、どれもこれも、他の人がちょっとやる気になったらできることばかりです。外科の先生のように手術をするわけではありませんし、胃カメラやカテーテル治療は、専門の先生のほうがうまいでしょう。ではどんな時に私たちのところに連絡が来るかと言えば、患者さんの状態が悪い- 例えば、呼吸が苦しそう、血圧が下がっている、意識が悪くなった、大きな事故で、いろいろなところをけがしている、自分はここのところはわかるけれども、他のところをどうしてよいかわからない…。そして、その原因について時間をかけて調べている余裕がない。そんなときです。

 一つ一つの考え方や技術はだれでもできることなのですが、それを統合して思考し、その時その場で選択できる選択肢の中から最良のものを、時間の制限のある中で選択し続けてゆく… というところに、当院における救急医の専門性があるかもしれません。

Q 今春、市立札幌病院を退職した救急医が多かったため、不安に思った市民の方もおられると思いますが、今の救命救急センターの診療はどのような状況ですか

A 救急医の人数については、今の当院より少ない救急専従医の人数で運営しているところも少なくありません。救急部門だけで診療を完結しようと考えると、もっとずっとたくさんの人が必要になると思いますが、病院全体で一人の患者さんの中に在る多様な病態に立ち向かうというのが当院の方針で、救命センターの中に、いろいろな診療科の先生方が入れ代わり立ち代わりやってきて、相談したり処置したりというのが今の姿です。ヘリコプターに乗ったり、救急車に乗って事故現場に出かけていったり、ということも行っていますが、院内では他科の先生と協力しながら、重症患者さんの治療を24時間365日行っています。

Q 急速な高齢化の進展に対し、具体的にはどのような対応が必要になるとお考えですか。また、現在、どのような事に取り組んでいますか?

A 医療の発展の結果として複数の病気を抱えた高齢者人口が増加します。そういった方々に、どのように医療を提供してゆくかということが今後の課題になると思います。これから臨床医になる人は、自分の専門性は突き詰めるとしても、自分の領域だけの狭い範囲だけではなくて、自分の目の前にいる、たくさんの問題点を抱えた患者さんに想像力を働かせながら向かい合うことが出来なければなりません。自分ですべてを解決することはできなくとも、いろいろな問題点について自分の頭で考えて、それぞれの専門家に相談できる、また逆に教えてもらえるような医療者を目指してほしいと思っています。

これからの医療を支える研修医の皆さんが、複合病態を抱えた高齢者に対しての診療能力を高めてゆけるようお手伝いをしたいと思っています。

Q 地域の医療機関に向け一言

A 札幌市全医療機関でチーム医療を展開できれば、と考えております。当院には広く専門診療科が揃っており、各診療科同士の連携も良好です。患者さんでお困りのことがございましたら、重症になる前に対処できるのが一番と思いますので、遠慮なくご相談ください。

救急ワークステーション
救命救急センター前にある札幌市消防局救急ワークステーションの職員との一コマ。
救急隊の皆様とは、日頃から緊密に連携させて頂いています。

このページについてのお問い合わせ

市立札幌病院 

〒060-8604 札幌市中央区北11条西13丁目1-1

電話番号:011-726-2211

ファクス番号:011-726-7912