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更新日:2021年6月16日

認定看護師への道

 

 糖尿病看護認定看護師 成田麻見佳さん

成田さん

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 認定看護師という存在を知ったのは看護学生の時、泌尿器科の実習中でした。ストーマケアについて病棟看護師が相談している様子を見て、専門分野で活躍しスタッフや患者さんの役に立てるのは素敵だなと憧れた記憶があります。入職して、あっという間の毎日でしたが、糖尿病内分泌内科への部署異動で糖尿病看護の楽しさを教えてくれる先輩達と出会い、患者さんを担当するうちに興味を持つようになりました。

 糖尿病看護は、患者さんの生活史や病気のとらえ方をしっかり聴くことが大切です。「血糖値が高い」、その裏にストレスやその家族の食文化、関係性等、様々な要因が隠れていることを知り、その心理や疾患について詳しく学びたいと思い、配属して2年目に日本糖尿病療養指導士を取得しました。その後も様々な診療科を経験しましたが、好きな分野でさらに専門性を高めたい、と思い糖尿病看護認定看護師を目指しました。

認定看護師として活動していること

  成田さん2

 私は主に病棟所属で勤務していますが、活動日には先輩の糖尿病看護認定看護師と共同し、糖尿病内分泌内科外来で療養指導やフットケアを行ったり、他病棟の患者さんへの面談や指導等を行っています。また、院内に糖尿病診療やケアの質を高めることを目的とした糖尿病療養支援委員会という委員会があります。そのメンバーとして、マニュアルの見直し、講演会の企画、院内ラウンドやインシデント予防のための取り組みを行っています。

 認定看護師として大切にしていること

 糖尿病看護の実践では、患者さんや家族から話を聴き、その方がどのように病気と付き合い、生活をしているか理解することがとても重要です。中には医療者が驚くような生活の工夫や努力をされている方、認識の違いで思わぬ健康法を行っている方がいます。日々、患者さんやその家族から学ぶことばかりです。また、看護師だけでなく医師やメディカルスタッフと十分情報共有されることが患者さんにとってより良い療養支援につながるため、看護師がその調整役となれるよう支援を心掛けています。今後も糖尿病患者さんが病気から持たれるマイナスのイメージ=スティグマを払拭し、自分らしく病気とつきあって生活できるようサポートしていきたいと考えています。

 

 イベント1 イベント2

世界糖尿デーイベントの様子

 PDF版(PDF:377KB)

 

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 がん化学療法看護認定看護師 大西亜沙美さん

大西さん

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 学生時代から「認定看護師」は特別な存在で漠然とした憧れを抱いていました。就職し、出産を経て育児をしながら勤務する毎日では、今後の看護師としてのビジョンを抱くことができていませんでした。そのような中、上司から認定看護師を目指さないかと声をかけていただきました。まだ子供は小学生と幼稚園生でもあり自分自身も看護師として8年目だったため、このまま専門分野に進むことを決意してもよいのかと悩みましたが、この先看護師として一生働いていく上で、自信となるものを手に入れたいと思いました。専門分野となると、看護師としての幅が狭くなってしまうとも思いましたが、がん化学療法を受ける患者さんは若年から高齢者まで対象が幅広いため、看護師として成長し続けられると思い決意しました。

認定看護師として活動していること

 血液内科の病棟でスタッフとして3交代勤務をしています。がん薬物療法を受ける患者さんがその人らしい生活を送ることができるように、医師からの病状説明に同席し、治療選択についての意思決定支援、副作用やスケジュールの説明、セルフケア支援などを行っています。また病棟スタッフへ抗がん薬の副作用への対処、セルフケア支援、抗がん薬の取扱についての指導を行っています。また、院内全体の看護師が安全かつ質の高い看護が提供できるように、抗がん薬の取り扱いについてのマニュアルの整備や指導を行っています。

 

 活動風景1 活動風景2

閉鎖式輸液セットの指導中

認定看護師として大切にしていること

大西さん2 がんと診断され、治療を受けることになった患者さんおよびご家族は様々な不安を抱えています。これまで歩んできた人生やこれから歩む人生が全て変わってしまうこともあります。そんな中で、少しずつでも希望を見出し、その人らしく生活することができるように治療についての意思決定の支援や副作用に苦しむことが少なく治療を乗り越えていくことができるように専門的な知識を持って支援したいと考えています。そのためには患者さんと信頼関係を構築し、安心感を得ていただく必要があるため、常に知識をアップデートしていくこと、笑顔とコミュニケーションを絶やさないことを大切にしています。また、自分の家族だったらと考え、やさしさと愛情を持ち患者さんに寄り添える看護師でいられるように努力しています。認定看護師として根拠を持ち患者さんに関わることやスタッフへ指導をすることで、ケアの達成感を強く感じながら充実した仕事ができるようになり、更に学習をすすめていくモチベーションにもなっています。家族を持ちながら認定看護師として働くことは大変な面もありますが、両親の協力を得ながらも頑張ってきました。家族の存在が、息抜きになっているだけでなく、女性としてや母親としての役割も担うことで自己肯定感を強めてくれています。また、自分らしく看護師として活き活きと働く糧になっています。

PDF版(PDF:411KB)

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手術看護認定看護師 山下さおりさん 

2013年取得 手術室配属

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 『手術看護って奥が深い…』と思いながら、気がつくと手術室の配属となり15年以上の月日が経っていました。上司や周囲に勧められたことと、”きちんと根拠をもって後輩の指導や育成ができるようになりたい!手術看護の奥深さ、面白さを知ってもらいたい!“と思い、目指しました。

認定看護師として活動していること

 手術室で器械出しや外回り看護など日々の業務を行うとともに、認定看護師として、リーダー会議やプリセプター会議にも参加し、部署の運営に関わっています。
 また、市立札幌病院の手術室看護師の周術期看護の質が向上するよう部署のスタッフに向けた学習会の企画・運営を行う等、日々、努力しています!
 特に、今年度は自分自身のチャレンジとして、3年目スタッフ2名の看護事例研究に携わりました。2人とも素晴らしい成果を発表してくれてとても嬉しかったです。
 これからの活動目標としては、自分自身が思っている“楽しい!面白い!手術看護”の部分をどんどん後輩にも伝えることと、手術看護をリードしてくれるスタッフを育成していくことです。そのためにも自己研鑽をつみ、少しでも長く、現場で頑張っている姿を見てもらえたらなあと思います。(年々、年には勝てず、衰える部分も多々ありますが)

 

看護過程の学習会を開催

認定看護師として大切にしていること

 『手術の大小にかかわらず、1つの手術が無事に終わることは決して”あたりまえ“のことではない!』と認定の教育機関で叩き込まれてきましたので、どんな手術でも無事に終わることや、それまでのプロセスにやりがいを感じます。
 認定看護師になってから、術後訪問が充実することを目指し取り組んでいますが、訪問時に、患者さんから「ありがとうございます」と言っていただけると本当に嬉しいです。
 常に“自分だったらどうされたいか、自分の家族だったらどうされたいか”を考え、患者さんとその家族に寄り添う気持ちを忘れないことを大切にしています。手術室では、麻酔や手術操作の影響で患者さんがご自身で意志決定等が行いにくい状況が多々あります。そのようなときこそ、患者さんの立場に立ち、擁護者であり続けたいと考えています。

PDF版(PDF:635KB)

 

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 摂食・嚥下障害看護認定看護師 奥田美希さん 

2010年取得 5階東病棟配属

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 耳鼻咽喉科・甲状腺外科に在職中、患者さんが疾患を抱え自分らしく生きることの大切さに気が付き、その中でも食べること、話すことが生きるための糧となることを強く感じました。そこから、栄養管理や経口摂取、口腔機能維持に興味を持ち、摂食嚥下障害について深く学びたいと考えました。

認定看護師として活動していること

 他院在職中に認定看護師資格を取得し、2014年から当院に在職し活動しています。呼吸器内科・リウマチ科に配属し、部署スタッフに口腔ケアや経口摂取時の観察等の知識・技術の定着を図る他、院内全体の入院時摂食嚥下スクリーニングや摂食機能療法、その他嚥下や口腔に関するコンサルテーションに対応しています。

認定看護師として大切にしていること

 患者さんやご家族から「口がこんなにきれいになりました」「また食べられるようになりました」そんな言葉や笑顔は宝物です。また看護師からも、「以前に相談したことを看護に取り入れてみたら、こんな風に改善しました」という言葉を聞くとやりがいを感じます。
  すべての人が食べられる身体を整えることを心掛けています。食べるためには、口やのどを整えるだけではなく、体幹を保持し、腸管を整え、何よりも食べる意欲を導き出すことが重要です。これらのことをすべての人々と共有し、笑顔で取り組めるように頑張っています。
  今後も、院内全体で誤嚥兆候の早期発見や口腔スクリーニングを行い、統一した介入が行えるよう活動を続けていきます。
  早期発見、早期介入により、早期改善に繋げることが目標です。将来的には「この病院に入院したらこんなに口の中がよくなった。家でも続けられると思う」と笑顔で退院していただける病院を目指したいです。


演習を通しての体験が重要です

医療補助員研修を通して、食事介助や口腔ケアを安全にできるよう指導しています

PDF版(PDF:404KB)

 

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皮膚・排泄ケア認定看護師 鈴木由佳さん 

2009年取得 3階外来配属

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 担当していた終末期の患者さんに褥瘡が発生してしまった経験がきっかけです。褥瘡の処置を行う時に苦痛を訴えていた患者さんに、何とかこの褥瘡は防ぐことができなかったのかと思いました。また、同じ頃、ストーマ造設が必要となり涙していた患者さんが皮膚・排泄ケア認定看護師の介入により、これからの生活に自信を持ち、笑顔で退院したのを目の当りにし、自分自身も皮膚・排泄ケア認定看護師となって知識・技術を身につけ、患者さんを支援していきたいと考えました。

認定看護師として活動していること

 消化器外科・泌尿器科の病棟に所属しながら、病棟でのストーマケアや褥瘡予防ケアの実践、週1回は認定活動日として、院内の褥瘡患者やストーマ外来を受診する患者さんのケアも行っています。

認定看護師として大切にしていること

 患者さん・家族がストーマケアを習得し退院できたとき、ストーマ外来に笑顔できてくれるときに嬉しさとやりがいを感じています。また、褥瘡リスクの高い患者さんに病棟スタッフと一緒に予防ケアを行い、褥瘡を作らずに退院できた、また元気になれた時は達成感を感じます。
  認定看護師として大切にしていることは、患者さんがストーマ造設となっても、「その人らしく生活できるよう支援すること」。
また褥瘡は患者さんの苦痛に更なる苦痛が加わるので、苦痛を一つでも減らせるように褥瘡は予防していくことです。
 今後の活動・目標としていることは、6階西病棟及びストーマ造設に多く関わる部署で、ストーマケアが円滑に行くための書類整備、スタッフの指導をしていきたいと思っています。


家族や看護師との打ち合わせは丁寧に行います


不安なくストーマ装具交換ができるよう、一緒に行い確認していきます

PDF版(PDF:409KB)

 

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新生児集中ケア認定看護師 城戸真紗美さん 

2011年取得 9階西病棟配属

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

 新卒で配属になったのが9階西病棟(NICU)でした。繊細なケアが必要なNICUの看護は、緊張と反省の連続でしたが、ご家族とともに嬉しそうに退院する姿を見られることがやりがいでした。私が新生児集中ケア認定看護師を目指すきっかけとなったのは、入職後数年が経ったときにいただいたご家族からの手紙です。それは、小さく生まれた我が子のことで不安いっぱいの中、看護師の声かけが安心と力になり忘れられない…という感謝の内容でした。このときNICUに入院したことはご家族の心に残ることだと実感し、自分の仕事に大きな責任を感じたのを覚えています。それから、「自分は今まで一人ひとりの新生児・家族に最善のことができていたのか」「もっと知らないことがたくさんあるのではないか」と思うようになり、認定看護師の道を志しました。

認定看護師として活動していること

 看護スタッフと協働して部署での学習会を企画するとともに、個別的に指導・相談活動を行っています。また、新採用助産師研修の講師として新生児蘇生法の講義・演習も担当する等、看護スタッフの育成に取り組んでいます。
 今後も、NICU退院後の赤ちゃんのすこやかな成長発達のために、市立札幌病院の小児科関連部署間の連携の強化に携わりたいと思っています。
 認定看護師制度の再構築により、新生児集中ケア認定看護師の領域に退院支援が含まれることになりました。
 自分自身も更に研鑽を積み、NICUを退院した患者家族の支援にも、自身の能力が活用されるよう取り組んでいきたいと考えています。


シミュレーション勉強会

高校生のふれあい体験

認定看護師として大切にしていること

 毎日、赤ちゃんがいろんなことを教えてくれ、看護師としても人間としても日々成長させてくれていると感じています。
そして、常に「赤ちゃんにとっての最善を考え行動すること」を考え、学び続けながら自身の能力を高めていきたいと思っています。また、認定看護師として、「赤ちゃんにとって最善はなにかを常に考えて看護ができる」看護スタッフを育成したいという思いがあり、勉強会等様々な機会を通してコミュニケーションを良好にしていくことを大切にしています。
そして、看護スタッフが積極的に“赤ちゃんにとっての最善”を考え、実践している姿を見ると、自分の活動の成果を見せてもらっているようで、それが自分の力となり、やりがいを感じます。

PDF版(PDF:418KB)

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