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更新日:2023年2月10日

札苗再発見その20

井戸端で思い起こすこと

防災用資材庫の陰に垂直に伸びる鉄製の支柱のようなもの。これ、何だと思いますか。
そう、井戸なんです。ひと口に井戸といっても、丸井戸や堀り抜き井戸など、いろいろな種類のものがあるんですね。
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災で、思い知らされた火災の恐ろしさやライフラインの大切さ。このような非常事態を教訓に、五十鈴ケ丘町内会として何かできることはないかと、当時の石井久光会長の提案で、その年のうちに町内の一角に井戸を掘削。
水源は地下65メートル。井戸を掘りあてるには、かなりの費用がかかったようですが、盆踊り大会の益金を充てたそうです。保健所に水質検査をお願いしたところ、「金気があって飲み水にはあまり適さないが、洗いものや風呂水などには十分使える」とのお墨付きも。
この井戸のある敷地(札幌市東区東苗穂6条2丁目)には、昭和56年に設置された防火水槽もあり、以前から万が一の備えに対しては、前向きだったことが伺えます。
自主防災組織も平成9年に結成。東区内でも、まだ2割程度の結成率という時期でした。

今年の9月27日(日曜日)には、町内会の防災訓練を実施。井戸を掘って以来、毎年欠かさずに消火訓練も行っています。中鉢光次会長をはじめ、自主防災組織の役員が機敏な動きで、ホースを次々につなぎ、伸ばして、勢いよく放水する様子は、大変頼もしく参加者の目に映っていました。
訓練に参加協力した東消防署札苗出張所の石川所長によると、町内会が自前の井戸を持っているのは大変珍しいこと。
「災害は忘れたころにやってくる」と言われますが、この井戸があるおかげで、近くを通るたびに、忘れかけそうな防災への意識が絶えず呼び起されているのではないでしょうか。

 

地下65メートルからくみ上げられる水

ポンプから伸びる2つのホース

小ぶりながら大きな音を立てるポンプ

慣れた手付きでホースを握る中鉢会長

 

【平成21年(2009年)10月記】

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