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更新日:2023年1月5日

札幌黄とは

札幌黄の歴史

たまねぎと東区

 

日本のたまねぎ栽培は、明治4年、欧米から輸入した種子を、札幌官園で試作したことから始まりました。札幌農学校で教鞭を取ったウィリアム・P・ブルックス博士が、自ら農学校周辺の農家に栽培指導を行ったところ、明治13年に札幌村(現在の東区)の農家・中村磯吉が、一町歩(およそ1ha)の畑でたまねぎ栽培に成功しました。東京へ運搬して販売を試みたものの、東京ではまだ見慣れない野菜だったため全く受け入れられず、泣く泣く廃棄して帰ってきたといわれています。その後、同じく札幌村の農家・武井惣蔵が、商人に販売を委託することで商業的にも成功を収めました。
札幌村はもともと、肥沃で風が強く乾燥しやすいという、たまねぎ栽培に向いている環境だったこともあり、これ以降たまねぎの作付量が急速に増え、有数のたまねぎの産地になります。

たまねぎ農家(歴史写真)

札幌黄の由来と現状

ブルックス博士が故郷のアメリカ・マサチューセッツ州から持ち込んだと言われている「イエロー・グローブ・ダンバース」という品種は、のちに品種改良を重ね、「札幌黄」として北海道中に広まりました。第二次世界大戦前にはロシアやフィリピン等へ輸出するほどの生産量であったと言われています。
戦後も「札幌黄」の全盛期は続きましたが、昭和50年ごろから、病気に強く品質が安定している交配種(F1)を育てる農家が増え、作付面積が減少していきました。

現在の札幌黄作付け面積は、札幌市のたまねぎ全体(約300ha)の約3%になっています。

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札幌黄の特徴

札幌黄イラスト

「札幌黄」は、病気に弱いことに加え、遺伝子に多様性があるため形が不揃いのものが多いこと、また近年多く流通しているたまねぎと比べ日持ちもしないことなどから、生産量が少なく、なかなか市場に流通していません。しかしながら、一般に流通しているたまねぎよりも肉厚で柔らかく、加熱後の甘みが強いため、根強いファンも多く、近年「札幌黄」を好んで使うレストランも増えてきています。

その特徴的な味と、入手のしにくさが相まって「幻のたまねぎ」と言われています。

 

≪札幌黄を使ったおすすめ料理≫

「札幌黄」は、味が濃く、加熱調理をすると辛味が消えてとても甘くなることから、特に煮込み料理に向いています。ビーフシチューやスープカレー、ポトフ、肉じゃがなどがお勧めです。


味の箱舟イメージ図≪食の世界遺産に≫

平成19年、「札幌黄」は、「食の世界遺産」と言われる、スローフード協会国際本部(イタリア)の「味の箱舟」に認定されました。「味の箱舟」は、地方の伝統的かつ固有な在来品種のうち、消えてしまう可能性のある希少な食材を世界的な基準の下で認定し、地域における食の多様性を守ろうというプロジェクトです。

日本では、「札幌黄」や八列とうもろこし、日本短角牛などが認定されています。

 

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小冊子『札幌黄物語』

 

札幌黄物語表紙2021

更に詳しく札幌黄についてお知りになりたい方は、小冊子『札幌黄物語』をご覧ください。
本冊子は、「札幌黄ブランド化推進協議会」や札幌市経済観光局農政部の協力のもと、東区役所が平成25年3月に作成・発行(令和4年3月改訂)を行ったものです。歴史的・学術的な情報だけでなく、札幌黄を使ったレシピも掲載しています。

 

『札幌黄物語』データ(PDF:1,373KB)

 

 

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たまねぎ豆知識

「たまねぎにはいろいろ種類があるの?」

大きく分けて「黄たまねぎ」「赤(紫)たまねぎ」「白たまねぎ」の3種類があります。
北海道の店頭で売られているのはほとんどが黄色い「黄たまねぎ」ですが、なかには「さらさらレッド」などの赤(紫)たまねぎや、静岡県や愛知県産の白たまねぎが売っていることがあります。それぞれ味も調理方法も違いますので、見つけたら試しに買ってみてはいかがでしょうか。

「どの部分を食べているの?」

たまねぎは、根の部分を食べていると思っている人が多いようですが、実は葉の部分(葉の下の部分が成長と共に厚みを増し、重なり合って球形になったもの)を食べています。この部分は、1枚ずつはがすと魚の鱗(うろこ)のようになるので、鱗茎(りんけい)と呼ばれています。

「たまねぎの芽がでてきちゃった!」

じゃがいもと違い、たまねぎは芽も食用になります。芽がでてしまったら、食味も落ちる上、本来の栄養成分も失われているため、コップに水を張り、丸ごと水栽培しましょう。芽がのびて緑色になったら食べごろ。味噌汁やそばなど、ちょっとした薬味として使えますので、ぜひお試しを。

「たまねぎはどんな成分を含んでいるの?」

たまねぎ独特の刺激臭や辛味の成分であるアリシン(硫化アリルの一種)は、血中の脂質を減らし、生活習慣病の予防に有効とされています。また、ビタミンB1の吸収を助ける働きもありますので、ビタミンB1が多く含まれる豚肉や大豆などと一緒に摂取すると、新陳代謝の活性化や疲労回復につながります。
ただし、アリシンは、揮発性で水に溶けやすく、熱にも弱いため、水にさらさずに生で食べるか、切って1時間程度置いてから(熱に強くなる)、調理するのが効果的です。

 

 

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札幌市東区市民部地域振興課

〒065-8612 札幌市東区北11条東7丁目1-1

電話番号:011-741-2429

ファクス番号:011-722-2794