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ホーム > 東区の紹介 > 東区特産のたまねぎ札幌黄 > 8月某日「根切り」の巻

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更新日:2017年7月31日

8月某日「根切り」の巻

気温30度を超える青天の中、今日は、収穫のひとつ前の作業、「根切り(ねきり)」です。「根切り」とは、たまねぎの根を切って(土から抜いて)、栄養を断つこと。何のためにそんなことをするのだろう…と疑問いっぱいで、「札幌市農業支援センター」へ出かけました。

体験栽培をしている札幌黄の畑に近づくと、一カ月前には5~60センチにもなっていた葉はあとかたもなく、すべて枯れて地面に張りついているではありませんか。大丈夫なのかと心配していると、「たまねぎは、十分肥大すると、葉の根元と球をつなぐ部分が中空になって弱くなり、葉が自然に倒れるんです」と支援センターの職員。ただ、本来は倒れた葉が緑のうちに根切り作業をするのですが、今回は少し遅かったので、葉がすでに枯れてしまったとか。でも、たまねぎの味にはほとんど影響はないと聞いて、ほっとひと安心です。

 

7月23日撮影

8月28日撮影

7月23日撮影。葉が青々と元気。

8月28日撮影。葉は見るカゲもない。

「たまねぎを順にひっこ抜いて、その場所に横向きにおいてください」。見本を見せてもらいながら、根切りが始まります。農家はもちろん機械でやるのですが、我々の根切りは手作業。根元をつかんで引っ張ると、思ったより簡単に抜けていきます。大きいのが抜けると思わずニンマリ。10センチおきに大小さまざまなたまねぎが次々と姿をあらわし、ひと汗かいたところで、作業は終了しました。

根切りの目的のひとつは、栄養をストップさせることによって、たまねぎの形を整えること。また、栄養がどんどん運ばれて球が肥大すると外側の皮が破れてしまうので、それを防ぐためでもあります。たまねぎは、縦長でも扁平でも商品価値が下がってしまいますし、外側の皮にたばこ1本ほどの割れができたら、もう「規格外」になってしまうとか。そのほか、根切りには、根からの水分を断つことで、乾燥をうながし、皮を黄金色にする働きも。生産者にとって、重要な作業であることがよくわかりました。

 

両手を使って根切り

根切り後の札幌黄

両手を使い、いっぺんに2列を根切り。

根切り後の札幌黄。在来種である札幌黄は形も大きさもさまざまで、ひとつひとつに個性がある。

通常は、根切り後、一週間程度で葉がすべて枯れ、そうしたら収穫OKのサイン。それまでは、畑にそのまま転がしておきます。この季節、丘珠のあたりで見かける、畑にゴロゴロとたまねぎが転がっているのは、この状態だったんですね。

我々の体験栽培も、今日でほぼ終了。札幌黄ならではの大変さもよくわかり、これまで以上に札幌黄がいとおしくなりました。

 

*番外編~タネとり作業*

ハウスでは、前回、授粉をさせたネギ坊主からのタネとり作業が行われていました。

 

乾燥したネギ坊主

たまねぎの種

成熟後に乾燥させたネギ坊主を静かに振ると、パラパラとタネが落ちてくる。

落ちてきたタネの中からゴミをよけて、中身の詰まった出来のいいものを選抜。この作業がひと苦労。

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