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更新日:2011年3月1日

アトピー性皮膚炎でお悩みのお子さんのために

夫婦と子どもたち

アトピー性皮膚炎の特徴

  • かゆみを伴う発疹が、繰り返し繰り返し出現します。
  • 発疹は顔や首、ひじやひざのくぼみにあらわれやすく、ひどくなると全身に広がることもあります。
  • 約80%の患者さんは5 歳までに症状があらわれます。
  • “アトピー体質”という遺伝的な要素が関係しています。
  • 気管支喘息、アレルギー性鼻炎などをおこしやすい傾向があります。

~症状は年齢によって大きく異なります

乳児期

生後2~3か月頃から頭部や頬に赤いブツブツ、じゅくじゅくした発疹が出てきます。また、少し遅れて耳切れや、さらに体や手足にも発疹が出現します。

幼児・学童期

幼児期になって新たに症状が出る方もいます。この時期に初めて症状が出る方は、皮膚が非常に乾燥しやすいのが特徴です。顔の部分の発疹は減り、ひじ・ひざ・手首・足首などの関節や体の発疹が増えてきます。

思春期

皮脂分泌が多くなる時期のため軽快する方と、乳児期や幼児期にいったん治った方が再発するケースがみられます。皮膚の乾燥が強く、発疹は頭、顔、胸、背中と上半身に強くあらわれる傾向があります。

かゆみがひどくなるのはどんな時?

一番の特徴はかゆみ

 アトピー性皮膚炎の方にとって最も辛い症状は“かゆみ”です。特にこどもは我慢することができず、血が出るまで引っ掻いてしまいます。自分で引っ掻くことのできない乳幼児などは、母乳を飲むときにお母さんの乳房にこすりつけたり、抱っこされているときにお母さんの服にこすりつけたりして掻いています。

汗をかいたとき?

汗をかくと刺激になってかゆみがひどくなります。

首筋、ひじの内側、ひざの裏側など皮膚が重なりあうところは特に汗をかきやすい場所です。

乾燥したとき?

肌が乾燥するとかゆくなる人もいます。

カサカサ肌の場合、皮膚のバリヤがこわれるためで、このような方は冬場に悪化します。

ストレスがあるとき?

遊びや好きなことに熱中しているときはかゆくないのに、イヤなことやイライラすることがあると、とてもかゆみが強くなります。

ストレスはかゆみを悪化させる大きな原因と考えられています。

布団に入ったとき?

皮膚があたためられると、かゆみを感じやすくなります。

夜、寝る前が一番かゆいと訴える患者さんが多いのは、布団に入ってからだがあたたまるのに加え、まどろみ始めて緊張がゆるむため、かゆみが倍増していると考えられます。

アレルゲンで?

アレルギーを引き起こす原因となるものをアレルゲンといいます。

特定の食物、ハウスダスト、ペットなどがアレルゲンとなる場合は、これらにさらされるとかゆみが増すこともあります。

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アトピー性皮膚炎の治療

治療の基本的な考え方

治療の基本的な考え方

(1)原因・悪化因子の探索と除去

代表的な原因・悪化因子を図にしました。年齢や患者さんの体質によって原因・悪化因子は異なります。かかりつけの医師とよく相談して対策を考えましょう。

原因・悪化因子の図

ダニ対策のためのワンポイント

  • 部屋の風通しを良くし、湿度を60%以下に保ちましょう。
  • 掃除の際は窓を開け、掃除機は丁寧にゆっくりかけましょう。(1平方メートルあたり20秒以上)
  • 寝具は日光に当てたり、乾燥機を使用して頻繁に乾燥するか、丸洗いしましょう。
  • 押し入れはスノコなどを敷いて風通しを良くしましょう。
  • ぬいぐるみは洗えるものを選び、月に1回は洗濯しましょう。

食物アレルギーについて

頻度は低いのですが、特定の食物がアトピー性皮膚炎の原因となっている場合があります。

食物による皮膚炎の悪化は乳児期に多くみられ、年齢が進むにつれて軽快していくことが多く、学童期では少なくなります。

原因が食物にある場合は、食物の除去は有効な方法ですが、食物を除去するということは、栄養や成長の面から問題となることがありますので、主治医のもとで慎重に行うことが大切です。

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(2)皮膚の炎症を予防するスキンケア

 アトピー性皮膚炎の方の肌は、健康な方に比べると皮膚の防御機能が弱いのが特徴です。皮膚の炎症を予防するには日常のスキンケアが特に重要です。皮膚を清潔に保ち、水分と油分を補給することで、皮膚をよりよい状態に保つことができます。

入浴・シャワーは毎日

  • 汗や汚れは速やかにおとしましょう。
  • 石鹸・シャンプーは洗浄力の強いものは避け、よく泡立てて使い、十分すすぎましょう。
  • かゆみを感じるほどの高い温度のお湯は避けましょう。
  • 入浴後にほてりを感じさせる沐浴剤・入浴剤はさけましょう。
  • 入浴中・入浴後は強くこすらないようにしましょう。

皮膚の保湿

  • 保湿剤は皮膚の乾燥防止に効果的です。
  • 入浴・シャワーの後は、必要に応じて保湿剤を使用しましょう。
  • お子さんに合った使用感のよい保湿剤を選択しましょう。

その他

  • 室内は清潔にし、適温・適湿を保ちましょう。
  • 下着は刺激が少なくやわらかい素材を選び、毎日取り替えましょう。
  • 新しい下着は、一度洗ってから使用しましょう。
  • 洗剤は、できれば界面活性剤の含有量の少ないものを使用し、十分すすぎましょう。
  • 爪を短く切り、なるべく掻かないようにしましょう。

アトピーグッズと民間療法

いろいろなアトピーグッズや民間療法が宣伝されていますが、効果についてはほとんどが科学的に検証されていません。一部にはある程度の効果が証明されている場合もありますが、医療保険の対象外であり費用もかなりかかる場合があること、人によって必ずしも効果があるとはいえないなど問題があります。もし、試してみたいというものがある場合には、必ず主治医とよく相談しましょう。

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(3)皮膚の炎症を押さえる薬物療法

ぬり薬:皮膚の炎症を抑えます

保湿外用剤

軽い皮膚炎の場合は、保湿剤のみで改善することがあります。

ステロイド軟膏

  • 年齢や皮膚の症状、発疹の部位に応じて使用する軟膏の強さを決め、処方されます。
  • 顔には効果のおだやかなものを使います。

(可能性のある副作用)

副作用の起こる頻度は非常に低いものですが、皮膚に対する副作用で可能性のあるものは

  • 薬を塗った部分に毛が増える。
  • 血管が拡張して皮膚が赤くなる。
  • 皮膚が萎縮して薄くなる。

※副作用の発現を防止するためには、主治医の指示を守り、定期的に受診して皮膚の状態をチェックしてもらうことが大切です。

タクロリムス軟膏
(商品名:プロトピック軟膏)

  • 新しく開発された軟膏で、顔や首の発疹にはとりわけ有効であることがわかっています。
  • 2歳以上の患者さんにしか使用できません。
  • 医師から十分説明を受け、理解した上で使用することが大切です。

(可能性のある副作用)

皮膚に対する副作用で可能性のあるものは

  • 薬を塗ったあとの刺激(ほてり感、ひりひり感)

※この刺激は、発疹が改善するに従って、急速に感じなくなります。

飲み薬:かゆみやアレルギーを抑えます

抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

  • 症状が強いときに応じて使用します。
  • かゆみの程度によって数種類使用することがあります。

関連リンク

  • 市内の医療機関情報

札幌市医師会
「医療機関マップ」

http://www.spmed.jp/medi-map/index.asp

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