コレラは古くはインド東部ガンジス河デルタ地帯の風土病でしたが19世紀に入り貿易が盛んになると次第に世界各地にひろがりました。
1817年から1923年までの間に6回の世界的流行を繰り返し、1961年からは第7次コレラ世界流行が起こり現在もその渦中にあります。この第7次流行はエルトール型と呼ばれる種類のコレラ菌によって起こっています。これとは別のベンガル型と呼ばれる新しい型のコレラが1992年からインド・バングラディッシュを中心に限局的に流行しています。いずれの型も菌によって汚染された水や食物を摂取することによって数時間から5日(平均3日以内)の潜伏期の後に突然の激しい下痢で発症します。軽症の場合は特別に治療をしなくても回復することもありますが、重症の場合は激しい嘔吐と下痢により著しい脱水症状になるため、すぐに病院で診察を受けましょう。
日本国内にコレラは常在していません。したがって日本国内におけるコレラの発生は海外旅行時に旅行先で感染し日本に帰国後発症する場合か、コレラに汚染された輸入魚介類などを食することによって起こる場合がほとんどです。コレラの常在している国への旅行時にはサラダ、生水、氷などの未加熱食品の摂取は控えるように心掛けましょう。
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(改訂年月:2004年9月)
(微生物係) |