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更新日:2024年1月11日

大気環境検査

 

札幌市の大気環境を保全するため、環境基本法や大気汚染防止法等に基づき、有害大気汚染物質や微小粒子状物質(PM2.5)の成分分析を行っています。また、地球環境問題への取り組みとして、酸性降下物調査を実施しています。さらに、大気汚染物質の分析法開発を含む大気環境全般に関する調査研究も実施しています。

 

 

検査業務

有害大気汚染物質に関する検査

揮発しやすい物質を測るガスクロマトグラフ質量分析計

 

大気を汚染する物質のうち、少量であっても継続的に摂取した場合、人の健康を損なう恐れのある物質を総称して有害大気汚染物質と呼んでいます。市内で定期的に採取した大気試料は、衛生研究所で検査を行っています。

有害大気汚染物質とその検査方法について紹介します。

検査対象物質

検査方法

揮発性有機化合物 ベンゼン ガスクロマトグラフー質量分析計
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン等
アルデヒド類 ホルムアルデヒド 高速液体クロマトグラフ
アセトアルデヒド
重金属類 マンガン ICP質量分析計
ニッケル等
酸化エチレン ガスクロマトグラフー質量分析計
多環芳香族炭化水素 ベンゾ(a)ピレン 高速液体クロマトグラフ

定結果は札幌市環境保全のページで確認できます。

 

微小粒子状物質(PM2.5)に関する検査

大気中のばいじんや粉じんのうち、直径が2.5µm以下のものをPM2.5と呼んでいます。
PM2.5は平成21年に環境基準が設定され、札幌市では平成23年度から市内において濃度測定を行っています。
また、PM2.5の生成機構の解明や発生源の解析を行うため、平成25年度から成分分析を行っています。

金属を測るICP質量分析計

 

PM2.5の成分とその検査方法について紹介します。

 

検査対象物質

検査方法

炭素成分 有機炭素 炭素分析計
元素状炭素
炭化補正値
イオン成分 陽イオン成分 イオンクロマトグラフ
陰イオン成分
無機元素成分 マンガン

ICP質量分析計

ニッケル等


測定結果は札幌市環境保全のページで確認できます。

 

酸性降下物、酸性雨調査

大気中の汚染物質は地表面に降下沈着しますが、このうち酸性を示す物質を酸性降下物と呼び、降下する形態が雨(雪)の場合、酸性雨(雪)と呼びます。
酸性降下物の主な成分は、石炭、石油等の化石燃料が燃焼して発生する硫黄酸化物、窒素酸化物で、雨に溶けると硫酸イオン、硝酸イオンとして酸性を示します。

酸性降下物の成分とその検査方法について紹介します。

検査対象物質

検査方法

物理的検査 pH PHメーター
電気伝導度 電気伝導度計
イオン成分 陽イオン成分 イオンクロマトグラフ
陰イオン成分


測定結果は札幌市環境保全のページで確認できます。

調査研究

有害大気汚染物質、微小粒子状物質(PM2.5)及び酸性降下物に関する調査研究のほか、大気環境全般に係る調査研究を行っています。

 

調査研究の成果につては衛生研究所年報のページで確認できます。
 

委託業務

化学物質環境実態調査(エコ調査)

環境省が地方公共団体に委託して行っている化学物質環境実態調査を平成14年度から受託しています。
この調査は全国規模で実施されていることから、化学物質の札幌市内における大気中濃度及び汚染状況を把握することができます。

 

化学物質環境実態調査についてのは環境省のページをご覧ください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局衛生研究所生活科学課

〒003-8505 札幌市白石区菊水9条1丁目5-22

電話番号:011-841-8875

ファクス番号:011-841-7073