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第33回レンサ球菌感染症研究会
2000年6月 札幌
藤田晃三
A群溶連菌患者とその分離菌について検討を加えた成績を基に、A群溶連菌の血清型と抗生物質感受性、A群溶連菌咽頭炎・しょう紅熱複数罹患患者と分離菌の性状、重症感染症・非化膿性合併症と分離菌の性状、の三点について解説した。
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年09月 東京
野町祥介、田上泰子、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、福士勝*1、山口昭弘*2、窪田 満*3、長坂博範*3、荒島真一郎*3、大浦敏博*4
前報も含め今までに56WND患者家系についてウィルソン病責任遺伝子ATP7Bを検索し、33種の病因変異を同定した。また、WND患者と診断された56家系中48家系(85.7%)が確定診断できた。また、確定診断にいたらなかった残りの8家系においても一つのヘテロ病因変異を確認した。これらのことからATP7Bの遺伝子解析は、WND確定診断法として有用と考えられた。また、未報告の新しい変異例も同定された。
*1 札幌市保健福祉局
*2 札幌IDL
*3 北海道大学医学部小児科
*4 東北大学医学部小児科
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年9月 東京都
花井潤師、竹下紀子、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、福士勝*1、西 基*2、畑江芳郎*3、武田武夫*4
神経芽細胞腫スクリーニングの精密検査時に行われる24時間蓄尿と1回尿について、尿中VMA、HVA値の指標としての有用性をSensitivityを元に比較した。その結果、蓄尿に比べて、1回尿を複数回採取することで、蓄尿の精度変わらずに患者を検出できることが確認された。
*1 札幌市保健福祉局
*2 札幌医大・公衆衛生
*3 国立札幌病院小児科
*4 南郷医院
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年9月 東京都
西 基*1、武田武夫*2、畑江芳郎*3、花井潤師、藤田晃三、一宮久恵*4、田中稔泰*4
1979-84年、85-88年、89-92年の1-4歳の出生群の出生10万対死亡率から、各群のマス・スクリーニング受検群と非受検群の死亡率の減少割合を計算し、死亡率減少に対するマス・スクリーニングの寄与を検討した。その結果、HPLCマス・スクリーニングによる寄与が約50%、治療による寄与が約8%弱と計算された。
*1 札幌医大・公衆衛生
*2 南郷医院
*3 国立札幌病院小児科
*4 北海道薬剤師会公衆衛生検査センター
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年9月 東京都目黒区
三上篤、本間かおり、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、福士勝*1、藤枝憲二*2
札幌市では現在TSHとFT4の全検体測定によりクレチン症スクリーニングを行っている。その効果について、1986年度から1999年度までの期間を対象としてTSH単独測定法等と比較を行ったところ、遅発型症例を含む原発性クレチン症110例の他、中枢性クレチン症7例、新生児バセドウ病5例が発見され、費用効果もたかいことから有効な方法であることが確認された。
*1 札幌市保健福祉局
*2 北海道大学医学部小児科
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年09月 東京都
花井潤師、水嶋好清、藤田晃三、穴沢昭*1、児玉京子*2、沼田公介*3、竹島清美*4、入江明美*4、稲岡一考*4
全国5施設のスクリーニング検査結果をもとに、採尿日から受付に要する日数経過が、尿中VMA、HVA値に及ぼす影響を調査した結果、採尿後1日日を100%にした場合、VMA値は採尿後7日目で約10%、10日日で15%程度低下していることが確認された。したがって、少なくとも、採尿後10日をすぎた検体は再採尿すべきであると考えられる。
*1 東京都予防医学協会
*2 名古屋市衛生研究所
*3 大阪血清微生物研究所
*4 大阪府立母子保健総合医療センター
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年9月 東京
大浦敏博*1、坂本修*1、飯沼一宇*1、白石広行*2、泉澤淳子*2、氏家恭子*2、佐藤由紀*2、野町祥介、福士 勝
宮城県では平成8年より濾紙血中のセルロプラスミン測定によるウィルソン病マス・スクリーニングのパイロットスタディを実施してきた。今回我々は本スクリーニングを契機に発見されたウイルソン病病因変異A874V、L549Pをヘテロ複合体で持つ発症前ウイルソン病患者の成人例を経験したので報告する。またL549Pは未報告の新しい変異であり、発症前診断に遺伝子解析は有用であった。
*1 東北大学医学部小児科
*2 宮城県環境保健センター
日本細菌学会東北支部・北海道支部合同学術集
2000年09月 弘前市
藤田晃三、川合常明、廣地敬、金田匡平、坪井 弘
保育園で発生した志賀毒素2産生性腸管出血性大腸菌O26による集団感染について、その概要と患者・無症状保菌者の細菌検査を中心に報告した。
第28回日本マス・スクリーニング学会
2000年09月 東京都目黒区
森山ゆり*1、鈴木秀吉*1、岡田泰助*2、脇口 宏*2、三上篤、福士勝、大野賢次*3、家保英隆*3
高知県の21-水酸化酵素欠損症の発生頻度と遺伝子変異について検討した。発生頻度は全国に比して高く、スクリーニング開始前で1月5日,887、開始後で1月7日,671であった。遺伝子変異はdel or convが38.7%、nt656Gが32.3%、I172Nが22.6%で、病型と遺伝子型との相関も良好であった。早期発見を必要とする重症型の塩喪失型が23月25日人と圧倒的多数であることから、スクリーニングの必要性と有効性が再確認された。
*1 高知県衛生研究所
*2 高知医科大学小児科
*3 高知県健康政策課
第52回北海道公衆衛生学会
2000年11月 札幌市
恵花孝昭 立野英嗣 山本優 小塚信一郎
屋内外曝露試験により銅、炭素鋼の腐食減量率を求め、季節変化、侵食度を検討した。銅に季節変化がみられ、屋外曝露では夏季が0.31%、冬季が0.12%であった。銅、炭素鋼とも長期曝露では直線的に腐食減量率が増加する傾向がみられた。屋外の年間侵食度は、銅が0.2μm、炭素鋼が15μm程であった。
第52回北海道公衆衛生学会
2000年11月 札幌市
竹下紀子、花井潤師、桶川なをみ、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、西 基*1、武田武夫*2、畑江芳郎*3、内藤春彦*4
2000年3月までに6か月児28万人余、1歳2か月児10万人余が検査を受検し、それぞれ61人、16人の患者が見つかっている。6か月例の病期は1期が51%、また原発部位は副腎が48%で最多であった。1歳2か月例は病期2が50%で最多、また後腹膜原発が56%で最多であった。予後不良因子をもつ患児はどちらにもほとんど発見されていない。
*1 札幌医大・公衆衛生
*2 南郷病院
*3 国立札幌病院小児科
*4 国立札幌病院外科
第16回日本小児がん学会
2000年11月 大宮市
西 基*1、武田武夫*2、畑江芳郎*3、花井潤師、藤田晃三、一宮久恵*4、田中稔泰*4
1984年から1992年のスクリーニング受検者の受検月齢を6か月と7-10か月とに分け、真陽性例と偽陰性例の発生率を検討した。その結果、7-10か月受検群の偽陰性率が6か月の半分であり、スクリーニング対象月齢を乳児期終わりにシフトさせる方が有利である。
*1 札幌医大・公衆衛生
*2 南郷医院
*3 国立札幌病院小児科
*4 北海道薬剤師会公衆衛生検査センター
第16回日本小児がん学会
2000年11月 大宮市
花井潤師、竹下紀子、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、西 基*1、畑江芳郎*2、内藤春彦*3、武田武夫*4
1990年から1997年の出生コホートについて、生後6か月と14か月のスクリーニングの受検状況と神経芽腫患児の発生頻度の関係を調査した。その結果、それぞれのスクリーニングの実施により、スク以降の患者の発生を低下させうることが示唆された。また、6か月と14か月とでは、スクリーニング時期による発生頻度の違いは認められなかった。
*1 札幌医大・公衆衛生
*2 国立札幌病院小児科
*3 国立札幌病院外科
*4 南郷医院
第32回日本小児感染症学会
2000年11月 東京都
藤田晃三、富樫武弘*1
保育園で発生した志賀毒素2産生性腸管出血性大腸菌026による集団感染について、その概要を報告した。
*1 市立札幌病院小児科
第52回北海道公衆衛生学会
2000年11月 札幌市
久保下誠、相澤博、大谷倫子、藤田晃三
食品中のβ-カロチンの検査法として、逆相系HPLCによる分析法を検討した。分析カラムにC8系、移動相にメタノールを用いた方法で、ピークの確認及び再現性の良好な結果を得た。
平成12年度厚生科学研究(子ども家庭総合事業)
2001年2月 東京
野町祥介、田上泰子、水嶋好清、佐藤勇次、藤田晃三、山口昭弘*1、福士 勝*2
全国各地でウィルソン病のマススクリーニングがパイロットスタディとして実施されているが、発見例は臨床症状に乏しく病型診断が難しい。このことから、私たちは同病マススクリーニング発見例の確定診断法として、責任遺伝子ATP7Bを直接塩基配列解析する方法を検討してきた。これまで日本人ウィルソン病患者65家系を解析した結果、未報告の14の病因変異を含む35の病因変異が同定され、56家系において確定診断がなされた。本法は同病確定診断として十分有用であると考えられる。
*1 札幌IDL
*2 札幌市保健福祉局生活環境課
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