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更新日:2016年6月14日

札幌市衛生研究所-調査研究(1998)

衛生研究所情報システムについて―所内LANとインターネット―(PDF:98KB)

1998年1月から「衛生研究所情報システム」の運用を開始した。本システムは所内LANをインターネットに接続し、所内の情報交換及び対外的な情報の提供・取得・交換を行うことを目的としている。このために、グループウェアによるメール、スケジュール、文書共有等の利用、インターネットメール、WWWブラウザの利用、WWWサーバーによるホームページの公開を行っている。(31-34ページ)

札幌市における神経芽細胞腫スクリーニング結果(1997年度)(PDF:155KB)

札幌市で行っている生後6カ月と1歳2カ月(14カ月)の乳幼児を対象にした神経芽細胞腫スクリーニングにおいて、1997年度には、6カ月、14カ月スクリーニングそれぞれで2例ずつの患児を発見した。14カ月スクリーニングで発見された患児は2例とも6カ月時には異常が認められなかった症例であった。また、N-myc遺伝子増幅、Trk A遺伝子発現、島田分類に関する予後因子の検索では、発見患児4例いずれも、予後不良因子を有していなかった。(35-38ページ)

1997-1998年の札幌市におけるインフルエンザウイルスの分離状況(PDF:140KB)

今季の札幌市において、1997年11月に採取された検体からインフルエンザA香港型ウイルスが初分離された。その後1998年2月をピークに流行し、5月に最終分離されるまでA香港型97株のインフルエンザウイルスが分離された。Aソ連型、B型ウイルスは確認されなかった。(39-42ページ)

平成9年度の札幌市における残留農薬の検出状況について(PDF:1,472KB)

平成8年度に検討した農薬の系統分析法により、平成9年度中に収去された試料について残留農薬の検査を実施した。合計158検体のうち30検体から農薬を検出し、そのうちバナナ2検体から食品衛生法の基準値を超えるビテルタノールを検出した。(43-51ページ)

札幌市における有害大気汚染物質調査結果について(PDF:331KB)

札幌市内5地点において平成9年8月から平成10年7月までの1年間、毎月1回、18種類の有害大気汚染物質の大気中濃度を測定した。その結果、環境基準が設定されている3物質のうちベンゼンは3地点で基準値を上回った。有害大気汚染物質の分布状況は物質によって異なり、ベンゼンでは道路沿道で高く、テトラクロロエチレン等の有機塩素化合物は工場地域で高い測定値を示した。
ベンゼン濃度と大気汚染測定局で測定された二酸化窒素の濃度の間には相関性が認められ、共通の発生源として自動車排出ガスが寄与していると推測された。(52-58ページ)

大気中のアルデヒド類・ケトン類濃度について(PDF:116KB)

幌市では平成8年4月の大気汚染防止法の改正に伴い、平成9年8月から市内5地点で大気中のホルムアルデヒド及びアセトアルデヒド濃度のモニタリングを行っている。ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドの試料採取は2,4-DNPH捕集管を使用して行うが、この際他のアルデヒド類及びケトン類も同時に捕集される。そこでホルムアルデヒド、アセトアルデヒドと併せてこれらの物質について濃度調査を行った。
この結果、札幌市内の大気中からはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド及びアセトンが検出されたが、その他のアルデヒド類、ケトン類は検出されなかった。また、その濃度は、ホルムアルデヒドが札幌市中央区の幹線道路沿線の調査地点では1.9~8.1μg/m3、札幌市厚別区の調査地点では0.4~4.1μg/m3、アセトアルデヒドが幹線道路沿線では1.1~7.0μg/m3、厚別区では0.5~9.6μg/m3、アセトンが幹線道路沿線では4.0~27μg/m3、厚別区では1.6~19.2μg/m3の範囲であった。
さらに、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド及びアセトンの濃度の間には、特に幹線道路沿線において強い相関関係が認められた。(59-63ページ)

札幌市における積雪中の水素イオンの挙動について(PDF:109KB)

降雪地帯では、積雪中に水素イオン(以下、H+と略す)などの各種イオンが蓄積されており、融雪期にはH+などのイオン類が短期間に流出する。特にH+によって、土壌、湖沼などのpHが低下するアシッドショック現象が生じることがあると言われている。
そこで、札幌市における積雪中のH+の挙動についての知見を得るため、1996年度と1997年度に芸術の森を採取地点として、積雪成分の調査を2月第3週から6週間にわたり試料採取を実施した。得られたデータから調査期間中に流出したH+量(以下、H+流出量と略す)、(1)H+流出量と1週間のH+の平均降下量(以下、平均H+降下量と略す)(2)との比較や気温との関係、さらに、融雪水のpHの推定値などについて検討をおこなった。
その結果、両年度の第5週目以降でのH+流出量は、調査期間中の総H+流出量の60%から80%に達し、さらに、平均H+降下量の4倍から5倍程度になった。1週間平均の融雪水の推定pHは4.2~4.8の範囲にあった。また、H+流出量は0℃を超えた気温と時間の積に強い相関があり、2月にあってもH+平均降下量の約70%のH+の流出がみられた年度があった。(64-68ページ)

札幌市内の家庭用井戸の水質検査結果(1993年度~1997年度)(PDF:396KB)

1993年度から1997年度までの5年間に検査依頼のあった一般家庭用井水の検査結果は、水道水、業務用井水に比べ飲用不適率が高く、排水や施肥等に由来すると考えられる硝酸性窒素、大腸菌群による汚染が市内周辺部の広範囲に認められた。
各区別の水質は市内の地下水群ごとに顕著な特性がみられ、北区、東区は鉄、色度が高く、厚別区、豊平区は硝酸性窒素が高かった。(69-75ページ)

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