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更新日:2016年6月14日

札幌市衛生研究所-他誌投稿(1996)

偽膜形成を伴った成人の流行性角結膜炎

あたらしい眼科 Vol.12 No.4 643-645 1995

樋口 真琴* 石丸 裕晃* 井川 知代子* 小坂 祥子* 大塚 秀勇* 吉田 靖宏

成人症例ではほとんどみられない偽膜を形成した成人の流行性角結膜炎の患者8例について報告した。

* 大塚眼科病院


新生児スクリーニングにおける追跡調査の実態とその対策について
-アンケート調査の解析-

厚生省心身障害研究「新しいマススクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度報告 159-160 1996

藤枝 憲二* 福士 勝

全国の新生児スクリーニング実施主体である自治体に対して、スクリーニング発見患児の追跡調査システムのアンケート調査を行った。全体の1月3日の自治体でしかシステムが確立されていなかった。未確立の自治体でもその必要性は理解されており、厚生省からの指示により容易にシステムの確立が可能と考えられた。

* 北海道大学医学部小児科


新生児スクリーニング検査実施機関における精度管理指針(案)の作成

厚生省心身障害研究「新しいマススクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度報告 159-160 1996

菊地 由生子 福士 勝 荒井 修 山口 昭弘 三上 篤 本間 かおり 市原 侃*1 辻 章夫*2

新生児スクリーニング検査実施機関が信頼するに足る正確な検査を行うための精度管理指針(案)を作成した。今後この案をもとに更に検討を重ねて成案を作成する。

*1 北海道立衛生研究所
*2 昭和大学薬学部


マイクロプレート法によるホモシスチン尿症のマス・スクリーニングフィールドサーベイ結果について

厚生省心身障害研究「新しいマススクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度報告 215-217 1996

菊地 由生子 山口 昭弘 福士 勝 新井 純理*1 市原 侃*1 木村 浩男*1 望月 孝一*2 山口 修一*2 木村 佐知子*3 石黒 満*3 田崎 隆二*4 梅橋 豊蔵*4 大橋 雄子*5 成瀬 浩*5

ホモシスチン尿症の新しい検査試薬として開発されたマイクロプレート蛍光法メチオニン測定キットを全国5施設で検討した結果、測定感度、操作性に優れていることから、信頼性の高いスクリーニングが可能となる。

*1 北海道立衛生研究所
*2 埼玉県立小児医療センター付属大宮小児保健センター
*3 静岡県予防医学協会
*4 化学及び血清療法研究所
*5 杏林大学東京総合医学研究所


北海道のマス・スクリーニングで発見されたクレチン症の病型とスクリーニング時甲状腺機能

日本マススクリーニング学会誌 5、47-58、1995

原田 正平*1 市原 侃*1 山野 公明*1 新井 純理*1 本間 寛*1 三上 篤 福士 勝 菊地 由生子 藤枝 憲二*2 奥野 晃正*3

クレチン症マス・スクリーニングにおいて初回採血後直ちに精密検査とするTSH基準値を、50μU/mlから30μU/mlに引き下げることにより13~17%のクレチン症患児の治療開始を早めることができる。

*1 北海道立衛生研究所
*2 北海道大学医学部小児科
*3 旭川医科大学小児科


クレチン症マス・スクリーニング精密検査時の尿中ヨウ化物イオン濃度測定の有用性

日本小児科学会雑誌 99、1924-1928、1995

原田 正平*1 市原 侃*1 松浦 信夫*2 藤枝 憲二*3 福士 勝 菊地 由生子

クレチン症スクリーニングの精密検査時には尿中ヨードイオン濃度測定などによって児のヨード過剰の程度から甲状腺機能を評価する必要がある。

*1 北海道立衛生研究所
*2 北里大学医学部小児科
*3 北海道大学医学部小児科


神経芽細胞腫スクリーニング
-検体採取法の統一と使用ろ紙の統一-

厚生省心身障害研究「新しいスクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度研究報告書 211-214 1995

沼田 公介*1 花井 潤師 穴沢 昭*2 児玉 京子*3 川勝 秀一*4 菊地 由生子 澤田 淳*4

現在、神経芽細胞腫スクリーニングで検体として用いる尿ろ紙および原尿の取り扱いについて検討した結果、データの信頼性の向上や相互比較のためにも、採尿方法やその形態について統一すべきと思われる。

*1 大阪血清微生物研究所
*2 東京都予防医学協会
*3 名古屋市衛生研究所
*4 京都府立医科大学小児科


神経芽細胞腫スクリーニング
-第3回外部精度管理の結果-

厚生省心身障害研究「新しいスクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度研究報告書 208-210 1995

花井 潤師 菊地 由生子 穴沢 昭*1 児玉 京子*2 沼田 公介*3 木崎 善郎*4 澤田 淳*4

同一コントロール尿を用いた第3回の全国サーベイを行った結果、前回と同一のコントロール尿3の変動係数は9%から6%へと減少したが、市販のコントロール尿の測定やカットオフ値の設定に問題のあった施設があり、今後も継続した外部精度管理の必要性が明らかになった。

*1 東京都予防医学協会
*2 名古屋市衛生研究所
*3 大阪血清微生物研究所
*4 京都府立医科大学小児科


The addition of dopamine determination to the measurement of acidic catecholamine metabolites in urine screening for neuroblastoma

Screening, 4,91-100, 1995

Hanai J, Takeda T*1

神経芽細胞腫スクリーニングにおける尿中カテコールアミン代謝物の測定に、新たな指標として、進行例で排泄増加のみられるDOPAMINEを同時に測定するHPLCシステムを開発しスクリーニングに導入した。

*1 国立札幌病院小児科


Quality of life of patients detected in mass screening for neuroblastoma

Screening, 4,155-163, 1995

Nishi M*1, Miyake H*1, Takeda T*2, Shimada M*2, Hanai J, Kikuchi Y, Takasugi N*3

札幌市の神経芽細胞腫スクリーニングで発見された患児37例と精査で陰性と判定された乳児86例についてアンケートにより、身体発達、ワクチン接種、日常生活の問題点等のQOLを調査した。その結果、患児は陰性群と比較し遜色ないことが明らかになった。

*1 札幌医科大学公衆衛生
*2 国立札幌病院小児科
*3 札幌市衛生局


Failure to Detect Dopaminergic Neuroblastoma in a Mass-screening System

J Pediatr Surg, 30(9), 1317-1318, 1995

Naito H*1, Takeda T*2, Hanai J

これまで、国立病院では、Dopaminergicな神経芽細胞腫患児は、1歳以下では12%、1歳以上では83%を占めている。6カ月スクリーニング陰性後の発病例は7例でいずれも16カ月以降に確認されている。このうち3例はDopamineが陽性であった。

*1 国立札幌病院外科
*2 国立札幌病院小児科


Cases of Spontaneous Regression and True Patients Detected in Mass Screening for Neuroblastoma

Internatl J Pediatr Hematol Oncol 1, 557-563, 1995

Nishi M*1,Miyake H*1, Takeda T*2, Hanai J, Yonemori H,Kikuchi Y, Takasugi N

数カ所の施設における神経芽細胞腫スクリーニングで発見された患児、陰性発病例について、HPLCスクリーニング導入前後での例数を調査し、発見例中に存在すると考えれる自然退縮例の比率を計算した結果、発見患児の約半数が自然退縮例と考えられた。

*1 札幌医科大学公衆衛生
*2 国立札幌病院小児科


Comparison of Patients with Neuroblastoma Screened at 6 months of Age and Those Screened at 7 to 10 Months

Internatl J Pediatr Hematol Oncol 2, 321-324, 1995

Nishi M*1,Miyake H*1, Takeda T*2, Hanai J, Kikuchi Y, Takasugi N

札幌市の神経芽細胞腫スクリーニングで発見された患児、陰性発症例について、スクリーニング月齢6カ月と7~10カ月群に分け原発部位、VMA/HVA比を調べ、さらに、HPLC導入前後での真陽性例、陰性例、非退縮例の比率から、非退縮例の割合を計算した。

*1 札幌医科大学公衆衛生
*2 国立札幌病院小児科


神経芽細胞腫スクリーニングにおける外部精度管理-標準物質についての基礎検討、特にVMA・HVAについて

日本マス・スクリーニング学会誌 5(1)、 15-28、 1995

沼田 公介*1 花井 潤師 穴沢 昭*2 児玉 京子*3 川勝 秀一*4 菊地 由生子 澤田 淳*4

神経芽細胞腫スクリーニングで測定するVMA、HVA値について、HPLCの標準品の調製法が各施設で異なっており、調製する際の溶液の液性により、VMA、HVA値が変動する(低下する)ことが明らかとなり、外部精度管理の実施に向け、調製法を統一すべきであると思われた。

*1 大阪血清微生物研究所
*2 東京都予防医学協会
*3 名古屋市衛生研究所
*4 京都府立医科大学小児科


神経芽細胞腫スクリーニングにおける外部精度管理
-1.全国サーベイの集計結果-

日本マス・スクリーニング学会誌 5(1)、 9-14、 1995

花井 潤師 菊地 由生子 沼田 公介*1 穴沢 昭*2 児玉 京子*3 川勝 秀一*4 澤田 淳*4

神経芽細胞腫スクリーニングでは、全国規模の外部精度管理を行ったことがなかったが、スクリーニングの精度の施設間差をなくすため、厚生省心身障害研究班が中心となり、同一コントロール尿を用いた初めての全国サーベイを行った。

*1 大阪血清微生物研究所
*2 東京都予防医学協会
*3 名古屋市衛生研究所
*4 京都府立医科大学小児科


神経芽細胞腫マス・スクリーニングにおける患児の発生頻度
-全国スクリーニング施設へのアンケート集計結果(2)-

日本マス・スクリーニング学会誌 5(1)、 29-34、 1995

花井 潤師 福士 勝 松本 勝*1 梅橋 豊蔵*2 田中 稔泰*3

神経芽細胞腫スクリーニングにおいて、1988年の厚生省通知から、HPLCによる定量検査が行われたが、HPLC導入前後での、定性検査と定量検査の違いによる患児の発見頻度の変化についてアンケート調査を行った。その結果、HPLC検査導入後、発見頻度は2、3倍に上昇した。

*1 東京都予防医学協会
*2 化学及び血清療法研究所
*3 北海道薬剤師会公衆衛生検査センター


保育園児の集団検尿(第2報)-検尿結果と尿中β2
-ミクログロブリンとの相関について-

第20回札幌医師会医学会誌 309-312、 1995

堀野 清孝*1 穴倉 廸彌*1 笠原 昇一*1 川村 脩子*1 佐藤 琢司*1 高下 泰三*1 多米 豊*1 常松 喜久子*1 南部 春生*1 土山 晃*1 菊地 由生子 福士 勝 花井 潤師

札幌市乳幼児園医協議会との共同研究により、市内13カ所の保育園、幼稚園、乳児保育園の園児1,771について、検尿及び尿中β2-ミクログロブリン(B2M)測定を行い、検尿結果とB2Mの相関及び腎尿路系疾患の早期発見の指標としての有用性を検討した。

*1 札幌医師会乳幼児園医協議会


マイクロサテライト多型マーカーを用いたウィルソン病の簡易ハプロタイプ解析法

日本小児科学会雑誌 99、 1489-1490、1995

山口 昭弘 松浦 晃洋*1 荒島 真一郎*2 福士 勝 清水 良夫 菊地 由生子 菊地 浩吉*1

ウィルソン病遺伝子近傍の8種類のマイクロサテライト多型マーカーをPCR増幅後、AgaroseおよびNaitive-PAGEにより簡便に検出する方法を開発した。

*1 札幌医科大学病理
*2 北海道大学医学部小児科、北海道教育大学小児保健


肝炎・肝癌モデル動物:LEC(Long Evans Cinnamon)ラットの病態の進展に及ぼす飼料たん白質の影響
-(2)飼料へのメチオニン添加からみたF1ラットの含硫アミノ酸代謝-

大豆たん白研究会会誌 16、 128-133、1995

菅原 直毅*1 菅原 千枝子*1 湯浅 資之*1 頼 玉熔*1 三宅 浩次*1 森 道夫*2 山口 昭弘 太田 智樹*3

LECラットの発がんメカニズムへのS-アデノシルメチオニンの関与について、飼料へのメチオニン添加の有無における含硫アミノ酸代謝を基に検討した。

*1 札幌医科大学公衆衛生
*2 札幌医科大学病理
*3 北海道食品加工研究センター


LECラットの肝炎自然発症に対する飼料蛋白質の影響

外科と代謝・栄養、 29、 455-462、1995

菅原 直毅*1 山口 昭弘 菅原 千枝子*1 太田 智樹*2 李 丹*1 三宅 浩次*1 森 道夫*3

LECラットの肝炎発症の修飾因子として飼料蛋白質の違いに着目し、特に含硫アミノ酸代謝の面から検討を試みた。

*1 札幌医科大学公衆衛生
*2 北海道食品加工研究センター
*3 札幌医科大学病理


ビオチニダーゼ欠損症・ビオチン欠乏症

化学診断学、 124、 1995

山口 昭弘

ビオチン代謝異常症の実症例データを含め、最新の化学診断法について述べた。


ウィルソン病の新生児マス・スクリーニングの検討
-濾紙血セルロプラスミン測定法の比較検討-

厚生省心身障害研究「新しいスクリーニングのあり方に関する研究」平成7年度報告書、P.25-27、1996.

荒島真一郎* 山口昭弘 福士 勝 菊地由生子

新生児濾紙血液セルロプラスミンの測定法について、一次検査法としてELISA法を、及び二次検査法としてLatex凝集自動分析法について基礎的検討を行った。

* 北海道大学医学部小児科、北海道教育大学小児保健

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