ここから本文です。

更新日:2016年6月14日

札幌市衛生研究所-調査研究(1987)

札幌市内で分離されたヒト由来サルモネラの伝達性Rプラスミドについて(PDF:212KB)

1983年から1986年まえの4年間に札幌市内で分離されたヒト由来サルモネラ311株のうち、薬剤体制株120株について伝達性Rプラスミドの保有状況を調査した。接合伝達試験はE.coli K-12 CSH-2を需要菌とする混合培養法で行った。Rプラスミドの保有率は45%であったが、国内由来株の52%に比べ、海外旅行者由来株は6%と低率だった。最優勢血清型であるS. typhimuriumのRプラスミド耐性パターンは、6剤耐性型と単剤耐性型とに2極分化していた。セフェム系薬剤のCEX耐性を伝達する株が1株認められた。(41-450ページ)

濾紙血液中の乳酸測定による高乳酸血症のスクリーニング法について(PDF:208KB)

新生児濾紙血液中の乳酸をマイクロプレートを用いる酵素法により測定し、高値検体についてHPLCにより乳酸、ピルビン酸、メチルマロン酸、プロピオン酸、尿酸を測定する方法について検討した。酵素法、HPLC法ともに再現性、簡便性などにおいて優れており、高乳酸血症のマス・スクリーニング法としての有用性を認めた。(46-52ページ)

神経芽細胞腫マス・スクリーニング-尿ろ紙中のクレアチニンの分解によるVMA、HVA異常高値について-(PDF:96KB)

(53-55ページ)

微量ケイ光定量法によるフェニルケトン尿症およびヒスチジン血症のマス・スクリーニング法の検討(PDF:188KB)

フェニルケトン尿症(PKU)、ヒスチジン血症(HE)のマススクリーニング法として、乾燥血液ろ紙スポット中のフェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン(His)をケイ光マイクロプレートリーダを用いて簡便に測定する方法について検討した。
(56-61ページ)

札幌市における一般住居の室内環境について(第7報)-ダニ・カビ類の季節的消長について-(2)(PDF:1,260KB)

札幌市の一般住居におけるダニ・カビの季節的消長を通年調査した結果、A宅子供部屋で季節によりホコリダニ科が優占種となることもあった。またひとつの部屋でも採取部位の違いにより、中央部からはチリダニ科が隅の方からはホコリダニ科が検出される傾向にあった。カビについては冬期にペニシリウム続、夏期でクラドスポリウム属が優占種となっていることが判った。またダニ・カビともに結露の発生している時期に増加していることは注目すべきことであった。(62-73ページ)

GC/MS-SIM法による酒精飲料中のカルバミン酸エチル定量法(PDF:317KB)

カルバミン酸エチル(EC)をメチル誘導体化した後、ガスクロマトグラフ・マススペクトロメトリー(GC/MS)を用いてSelectedIonMonitoring(SIM)法により定量したところ、EC類似物質による妨害のない微量定量が可能となった。(74-77ページ)

札幌市における浮遊粉じん中の水溶性成分の動向(PDF:295KB)

昭和61年3月~62年2月の4期に分けて、札幌市内3ヵ所でハイボリュームニアーサンプラーを用い浮遊粉じんを捕集し、その中の8種の水曜成分濃度を測定した。Ca2+、Mg2+、K+、Na+、Cl-濃度は初春期及び初冬期に高く、SO4-、NO3-、NH4+濃度は冬期に高い季節変動を示した。この季節変動はスパイク粉じん、海塩粒子、冬期の暖房などの発生源と気象要因に起因していることがわかった。また又主成分分析による解析を行ったところ、第1主成分として、総合的汚染度を示す因子、第2主成分として、人為的発生と自然的発生の発生源の違いを示す因子、第3主成分として自然的発生の汚染源のうち土壌由来(主にスパイク粉じん)と海塩由来の発生源の違いを示す因子が導き出された。(78-86ページ)

札幌市における酸性雨及び酸性雪調査-雨水・雪のpHとイオン成分の地域特性-(PDF:508KB)

近年、雨水、雪の酸性化、いわゆる酸性雨現象とその被害が社会的な問題となっており、本市においても昭和59年より調査・監視に努めて来ている。今回はこの一環として、地域的な観点から実態を把握するため昭和62年2月、7月および11月に市内11地点を対象に一斉調査を実施した。その結果として、雨水、雪のpHは、同一視内にもかかわらず地域差が顕著に認められ、市街地より郊外で低い傾向を示した。このpHの地域差は、主に人為発生源由来のNO3-、Cl-、SO42-等のアニオンと道路粉じんなどの土壌由来のCa2+との成分割合の違いにより生じており、特に本市の特徴として、2月(降雪期)、7月(降雨期)は、人為発生源由来のCl-と、土壌由来のCa2+の成分割合が大きく関与していたものと考えられた。また、pHやイオン成分等が、各調査時期を通して同様の特徴を示す地点は少なく、時期的変化も大きかったが、これは、主に風向、風速等の気象条件の季節的変化が関与していたものと考えられた。(87-100ページ)

札幌市における大気環境中のアスベスト濃度について(第1報)-地域別特性-(PDF:3,062KB)

大気環境中のアスベスト濃度の地域的特性を把握するため、昭和62年11月18日と20日の2日間、市内8ヶ所(幹線道路沿線1ヶ所、商業地域1ヶ所、住宅地域4ヶ所、郊外2ヶ所)で同時測定を行い、光学顕微鏡法及び電子顕微鏡法により分析を実施した結果、光学顕微鏡法で、アスベスト濃度が高かったのは、幹線道路沿線(最低0~最高0.79f/l)幾何平均値0.30f/lであり、次いで商業施設(0.16~0.24f/l)0.20f/l、住宅地域(0.08~0.31f/l)0.13f/l、郊外(0~0.23f/l)0.05f/lの順であり、特に、幹線道路沿線は、郊外のバックグランド地域の5倍高かった。環境庁が公表した国内のアスベスト濃度と比較しても、幹線道路沿線1月3日、商業地域1月6日、住宅地域1月9日、郊外1月9日といずれの地域も、全国平均値(幾何平均)を下回った。アスベスト濃度と粉じん量、及び気象条件の風速に一部(11月20日)相関が認められた。また、同一試料を用いて、電子顕微鏡法によるアスベスト濃度の測定をしその結果を比較検討した。(101-123ページ)

1986年~1987年の札幌市におけるインフルエンザの流行について(PDF:127KB)

(127-131ページ)

YersiniaPseudotuberculosisによるサル感染例と分離菌の性状(PDF:144KB)

(132-136ページ)

神経芽細胞腫マス・スクリーニング-"直接法”によるVMA、HVA測定をとり入れて-(PDF:143KB)

(137-141ページ)

室内環境データへの主因子分析の適用(PDF:109KB)

(142-145ページ)


前のページへ戻る

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局衛生研究所保健科学課

〒003-8505 札幌市白石区菊水9条1丁目5-22

電話番号:011-841-2341

ファクス番号:011-841-7073