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更新日:2016年6月14日

札幌市衛生研究所-他誌投稿(1986)

 神経芽細胞腫スクリーニングにおける尿中VMA、HVA測定値とその判定

日本小児科学会雑誌 第89巻12号,2665~2671,1985

佐藤泰昌 福士勝 高杉信男 武田武夫*1

 神経芽細胞腫スクリーニングを行った乳児5,000名を対象として、高速液体クロマトグラフィーによるろ紙尿中VMA、HVA測定値から、その測定単位としてのクレアチニン補正の妥当性とスクリーニングにおけるカットオフ値について検討した。

*1 国立札幌病院小児科


 神経芽細胞腫マス・スクリーニング -尿中のVMA、HVA値による判定について-

日本医事新報 No.3216,28~32,1985

高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師 辻慶子 田口武 前田博之 青木襄 武田武夫*1

 正常乳児の尿中VMA、HVA測定値から、スクリーニングにおけるカットオフ値を設定し、これまでの発見症例11例の尿中VMA、HVA値との比較から、カットオフ値の妥当性について検討した。

*1 国立札幌病院小児科


 札幌市における神経芽細胞腫マス・スクリーニングと発見頻度について

小児科診療 第48巻第5号,105~108,1985

武田武夫*1 畑江芳郎*1 服部拓哉*1 中舘尚也*1 西基*1 島田昌子*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師 三宅浩次*2

 昭和56年4月から59年3月までに、スクリーニングでの発見例は7例、スクリーニング時陰性例からの発病2例、非受検群からの発病1例の合計10例であった。Person-yearsでの頻度は約8,000人に一人と高頻度であったが、15歳までの発病例を全て捕捉したと仮定すると約87,000人に1人と従来の報告と近い数字であった。

*1 国立札幌病院小児科
*2 札幌医大公衆衛生学教室


 新生児尿におけるカテコールアミン最終代謝産物の経日的変動用

日本新生児学会雑誌 第22巻第2号,417~420,1986

武田武夫*1 兼元敏隆*1 南部春生*1 高杉信男 花井潤師

 新生児期における神経芽細胞腫スクリーニングのため基礎資料の1つとして、出生日から7日間における尿中VMA、HVAの変動について検討した。

*1 国立札幌病院 小児科
*2 国立札幌病院 産婦人科
*3 天使病院 小児科


 6~11か月児における尿中VMA・HVA,Catecholamineの正常値と神経芽細胞腫スクリーニングへの応用

小児外科 第17巻第9号,1137~1142,1985

西基*1 簗詰美智子*1 中舘尚也*1 服部拓哉*1 畑江芳郎*1 武田武夫*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師

 尿中Catecholamine代謝産物およびadrenalin, nordrenalin, dopamine測定値の患者群と正常対照群との比較から、スクリーニングに有用なパラメータについて検討した。

*1 国立札幌病院小児科


 尿中VMA・HVAと神経芽細胞腫重量との関係 -スクリーニング発見例を対象として-

小児外科 第17巻第11号,1393~1396,1985

西基*1 簗詰美智子*1 中舘尚也*1 服部拓哉*1 畑江芳郎*1 武田武夫*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師

 神経芽細胞腫スクリーニング発見例11例の尿中VMA、HVA値と腫瘍重量の関係において、HVAと重量との間には、2時関数により、有意な相関関係が存在し、腫瘍重量の予測が可能となった。

*1 国立札幌病院小児科


 札幌市における神経芽細胞腫マス・スクリーニングによる発見症例の検討 -発見から確定診断までを中心として-

小児科診療 第48巻第11号,24~28,1985

西基*1 簗詰美智子*1 中舘尚也*1 服部拓哉*1 畑江芳郎*1 武田武夫*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師

 昭和59年12月までに発見した10例の患児を中心に、入院時から確定診断までの過程を検討した。

*1 国立札幌病院小児科


 各種腫瘍マーカーによる診断技術の進歩 VMA,HVA)

小児外科 第18巻第1号,79~85,1986

武田武夫*1 高杉信男

 札幌市で行っている神経芽細胞腫スクリーニングシステムおよび、これまでの成績をもとに早期発見における種々の問題点について考察した。

*1 国立札幌病院小児科


 血沈と血清lactate dehydrogenase値の神経芽細胞腫スクリーニング発見例および同月齢正常児における比較検討

小児科診療 第49巻第2号,300~303,1986

西基*1 簗詰美智子*1 中舘尚也*1 服部拓哉*1 畑江芳郎*1 武田武夫*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師

 スクリーニング発見例と正常例において、血沈1時間値は有意差が認められなかったが、LDHは有意差が認められ、補助的診断根拠となり得た。またLDHは腫瘍重量と2次関数での相関が認められた。

*1 札幌医科大学公衆衛生学


 神経芽細胞腫スクリーニング発見例に対する画像診断法 -数量化による評価の試み-

小児科診療 第49巻第3号 423~426,1986

西基*1 小林良二*1 中舘尚也*1 畑江芳郎*1 武田武夫*1 高杉信男 佐藤泰昌 花井潤師

 スクリーニングで発見された患児12例に対して行われた放射線医学的検査における腫瘍原発巣検出能力を数量化によって評価した。

*1 国立札幌病院小児科


 Neuron Specific EnolaseのRadioimmunoassayの基礎的検討と神経芽細胞腫スクリーニングへの応用

医学と薬学 第15巻第2号 563~567,1986

福士勝 荒井修 水嶋好清 花井潤師 佐藤泰昌 高杉信男 武田武夫*1

 神経細胞等に特異的に多く存在するαγ、γγ形enolaseの血清を用いたラジオイムノアッセイ法の基礎的な検討を行った。神経芽細胞腫患児の病期I、II期では7例中1例、病期III、IV期では4例いずれも高値を示した。VLA産生型の神経芽細胞腫では全例高値を示しており、またマス・スクリーニングの2次スクリーニング法としても有用であった。

*1 国立札幌病院小児科


 Neonatal Screening for Congenital Adrenal Hyperplasia in Japan

Congenital Adrenal Hyperplasia 103-110 (Annals of the New York Academu of Sciences)

Naruse H*1, Suzuki E*1, Irie M*2, Tsuji A*3, Takasugi N, Fukushi M, Matsuura N*4

 EIAによる17-OHPの測定と1984年までの日本における先天性副腎皮質過形成スクリーニングの現況について報告した。

*1 国立精神・神経センター
*2 東邦大学医学部第一内科
*3 昭和大学薬学部薬品分析化学
*4 北海道大学医学部小児科


 Neonatal Hypothyroid Screening by Enzymeimmunoassay for TSH

Iodine Deficiency Disorders and Congenital Hypothyroidism, 1986, 166-175
(1985年9月1日 サンパウロ第7回国際甲状腺会議 Proceeding)

Naruse H*1, Fukushi M, Takasugi N, Kunita S*21, Maeda S*3, Hamanaka H*4, Ishiguro M*5, Furukawa M*6

 酵素免疫測定法による乾燥ろ紙血液を用いたTSH測定法と、そのクレチン症スクリーニングへの応用と有用性について報告した。

*1 国立精神・神経センター
*2 大阪府立衛生研究所
*3 京都市衛生研究所
*4 千葉県予防衛生協会
*5 静岡県予防医学協会
*6 佐賀県医師会成人病センター


 高速液体クロマトグラフィーによる缶詰,瓶詰食品中のエチレンジアミン四酢酸とそのカルシウム(II)及び鉄(III)キレートの分別定量法について

食品衛生学雑誌 Vol.26 No.3, 253~259, 1985

山口昭弘 山口敏幸 白石由美子 清水良夫 高杉信男

 缶詰、瓶詰中に酸化防止剤として使用が認められたEDTAとCa-EDTA、それに食品中に生成が予想されるFe-EDTAの分別定量法を高速液体クロマトグラフィーにより検討した。


 マーケットバスケット方式による日本人の6種有機酸,3種アミノ酸,4種核酸,オルトリン酸などの1日摂取量について

日本栄養食糧学会誌 Vol.38 No.2,101~107,1985

豊田正武*1 四方田千佳子*1 伊藤誉志夫*1 一色賢司*3 加藤丈夫*3 神蔵美枝子*4 白石由美子 西島基弘*5 林弘道*6 深澤喜延*7 横山剛*8 米田孟弘*9 平山佳伸*10 山本芳子*10 市川和孝*10 原田基夫*1

 厚生省食品化学課による『食品添加物1日摂取量調査方式』に従って有機酸6種、アミノ酸3種、核酸4種、オルトリン酸などの日本人の1日摂取量を求めた。

*1 国立衛試大阪支所
*2 北九州市環境衛生研究所
*3 仙台市衛生研究所
*4 国立衛生試験所
*5 東京都立衛生研究所多摩支所
*6 長野県衛生公害研究所
*7 山梨県衛生公害研究所
*8 和歌山県衛生公害センター
*9 島根県衛生公害研究所
*10 厚生省食品化学課


 メンブランフィルター法による河川水中ふん便性大腸菌群の検出について

全国公害研会誌 第9巻第2号(通巻第18号)

赤石尚一 佐藤泰昌 市川修三 高杉信男

 人畜による水質汚染の指標微生物として、ふん便性大腸菌分の指標性は高く評価されているが、定型コロニーの識別方法について疑義が指摘されている。今回、我々は倍地上に形成した全てのコロニーの同定を行い、その培養所見から5グループに分類し、このうち、扁平で湿潤性の乏しい均一で鮮明な濃い青色のコロニーを定型コロニーと識別することによって、精度よくふん便性大腸菌群を検出することができたので報告する。


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