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マイクロプレート固相法による乾燥濾紙血液中の17-OHP、Cortisol測定は、迅速簡便で再現性も良好であった。先天性副腎皮質過形成のマス・スクリーニング法として、17-OHP/Coltisol ratioは正常児と患児の判定が容易で、再採血率を17-OHP単独測定時の0.95%から0.25%に減少でき、マス・スクリーニングにより適していた。(43-50ページ)
尿ろ紙中のVMA、HVAの直接測定法として、高感度電気化学検出器付き高速液体クロマトグラフィーを用いることにより、酢酸エチル抽出を行わず、簡単な振とう抽出操作のみの測定法を開発したが、従来の抽出法による測定値との相関も良好なことから、より迅速なスクリーニング法として有効であった。(51-54ページ)
ビオチニデース欠損症のスクリーニングについて、ビオチニデース活性の定量をマイクロプレート及びマイクロプレートリーダ(以下、マイクロプレート法)を用いて行ったところ、迅速かつ簡便に測定することができた。新生児1,634例について、試行的に本法によるスクリーニングを行った結果、濾紙血ビオチニデース活性の平均値と標準偏差は3.47±0.61pmolemin-1disc-1であり、カットオフ値をその平均値の2分の1としたときの一次疑陽性率は1.2%であった。なお、ビオチニデースの活性の無い検体は認められなかった。(55-59ページ)
アンモニアのけい光反応において、反応の安定化を図るために、緩衝液のpH値が中性のとき、アンモニアとけい光試薬のオルトフタルアルデヒドと2-メルカプトエタノールとは、非常に安定したけい光物質を生成することが判明した。その検量線は、アンモニア濃度0.1~7mg/lの範囲で直線性を示し、また、この方法はアミノ酸・アミンの妨害の程度が低いことが判明した。(60-63ページ)
札幌市における一般住居の冬期間の各部屋の環境条件を調査したところ、温度条件について、暖房方式、家屋構造等により差がみられた。即ち、室温は、個別暖房方式の場合、暖房中の居間と非暖房の他の部屋との差が著しく、又、断熱性の違いにより最低温度の差も大きかった。しかし、相対湿度、炭酸ガス濃度、浮遊じんあいについては、居住者の住まい方をよく反映し、家屋構造などによる差異は顕著でなかった。また落下細菌数及び落下真菌数については、極めて少なく清浄であった。(64-69ページ)
札幌市における一般住居の室内環境のうち、ダニ由来のアレルギー性呼吸器系疾患の患者宅居間におけるダニの舞上り状況及び可動性マット類・座布団のダニ相の実態調査、並びに居間よりもダニとの接触密度が高く、吸飲しやすい状態にある寝具類のダニ相について実態調査を行ったところ、ダニの舞上りは少なく、座布団・マット類についても顕著な差はみられなかった。又、寝具類については、敷具より掛具の方が、毛足の短いものより長いもののほうがダニの発生が多いことが示唆された。(70-73ページ)
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大気環境中の浮遊粉じんに対するスパイクタイヤに係る道路粉じんの影響については、昭和54年から昭和58年度に亘り、基礎的予備調査を路上堆積物、浮遊粉じん、降下ばいじん等の調査により実施してきたが、昭和59年度については、本調査として、本市の主要幹線道路端における浮遊粉じん、粒径別浮遊粉じんの濃度及びこれらとアスファルト舗装、及び土壌の内容成分を誘導結合プラズマ発光分析装置などの機器を用い測定分析し、それらの結果を基に種々の統計的手法により解析を行い、スパイクタイヤに係る道路粉じんの内容が若干明らかになったので、その概要を報告する。(74-127ページ)
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