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更新日:2021年11月1日

令和2年度第15回定例市長記者会見記録

日時

2021年1月4日(月曜日)10時00分~10時19分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

18人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 年頭に当たって

「望」の漢字を掲げる秋元市長

 明けましておめでとうございます。

 新春に当たりまして、今年(2021年)の抱負、取り組みなどについてお話をさせていただきたいと思います。今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年(2020年)は、新型コロナウイルス感染症の対応で大変な1年になりました。今年も、まずは新型コロナウイルス感染症への対応ということを最優先事項として進めていきたい、このように思っております。

 現在の市内の患者数でありますが、昨日(1月3日)時点で897人となっております。皆さまのご協力のおかげもございまして、年末年始も急激な増加ということにはなりませんでしたが、まだ連日2桁の新規感染者が確認をされているという状況がございます。

 また、ご高齢の方の感染者も多いということから、医療機関の負荷というものはまだ軽減をされていない状況にございます。今後もなお、徹底した感染の抑え込みが必要となるということについては変わりがない状況でございます。

 こういった状況でありますが、年末年始におきましても、医療従事者の皆さまにはご対応に当たっていただきました。大変厳しい状況の中でのご対応であったかと思いますが、あらためて感謝を申し上げたいと思います。

 年末年始の休暇も終わりまして、社会経済活動の動きが徐々に出てくるという状況がございます。そういった状況の中で、人出も増えてくるというふうに思いますけれども、引き続き感染対策を徹底していただくよう、あらためて市民の皆さまにお願いを申し上げる次第であります。

 特に、今月(1月)15日までは「集中対策期間」となっておりますので、大人数や長時間での会食をお控えいただくことでありますとか、極力、年始のあいさつ回りなどについてもお控えいただきたいと思います。あらためまして、札幌市民の皆さま、そして事業者の皆さまにご協力をお願い申し上げます。

 まずは、感染の拡大の波を収束させて、今後、接待を伴う飲食店でありますとか、高齢者施設などでの予防的な検査の実施にも取り組んでいきたいと思います。

 また、2月末ぐらいから開始を予定しておりますワクチン接種でございますが、これを早期に実施できるように、この1月から専門の部署を立ち上げておりまして、この対応にしっかり当たってまいりたい、このように考えてございます。

 引き続き、感染予防策の強化、それから、落ち込んでおります経済の回復について、今年もしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 そして、感染対策を徹底した上で、延期となっております東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けて、国や(東京オリンピック・パラリンピック競技大会)組織委員会など関係機関とも連携を取りながら、万全な準備を進めていきたい、このように考えております。

 また、2030年(度)の北海道新幹線の札幌延伸を見据え、札幌駅周辺の再開発など、将来のまちづくり、街のリニューアルについても歩みをしっかりと進めていきたい、このように考えているところでございます。

 こういった状況の中で、毎年恒例ですが、今年こういった年にしたいという漢字一字を選んでおりますけれども、今年は「望」という字を選びました。

 もともと、この漢字は、人が台の上に爪先で立って遠くを見詰めるというところからできている漢字でありまして、その後、満月を望む、そういう状況を表した文字であります。

 なかなか新型コロナウイルスの感染の終息が見通せない状況でありますけれども、この先を見詰めて、見据えながら、今年は明るい希望に満ちた年にしていきたい、そういう思いを込めて、「望」という漢字一字を選んで書にしたためたところであります。市民の皆さまと共にこの危機をしっかり乗り越えて、明るい1年にしていきたい、そのように考えているところでございます。

 報道機関の皆さまには、引き続き市政の情報発信を、私どもはしっかり進めてまいりますので、皆さま方のご協力を重ねてお願い申し上げる次第であります。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

 令和3年度予算について

NHK

 落ち込んでいる経済の回復についてということでしたけども、「さぁ!サッポロ冬割」について、1月11日の「Go To (Travelキャンペーン)」以降の実施となるかと思いますが、現時点での感染状況なども踏まえまして、いつごろの実施を見込んでいるのかという点が1点と、ちょっと早いのかもしれませんけども、今月中旬から(新年度(2021年度)予算の)市長査定が始まるかと思います。新年度予算の編成に向けて、中身としてどういうふうな取り組みに重点を置きたいということで編成作業を進めているのか、あと、ちょっと早いのかもしれませんけども、予算の規模とか、今の状況を教えていただければと思います。

市長

 まず、冒頭に申し上げましたように、この感染拡大をしっかり抑え込んでいく、これをまず優先していかなければいけないと思います。

感染者が増加をしている状況の中では、なかなか経済的なアクセルを踏んでも効果が出てこないというふうに思っております。今、首都圏などをはじめとして、全国的に感染拡大が続いており、国の緊急事態宣言というようなことも話題になっている状況でありますので、このGo To Travelの全国的な再開というのはまだしばらく時間がかかるのではないかというふうに考えざるを得ないと思っております。

 一方で、北海道内、札幌も含めてでありますが、少し感染者の増加が落ち着いてきているという状況もございますので、Go To Travelが再開できる、できないという状況も考えなくてはならないと思いますが、市民限定ですとか道民限定というような形で、地域内の観光需要を高めていくということができないだろうかといったことを1月中旬ぐらいをめどに少し考えていきたいと思っているところであります。

ただ、これについても、今後1週間、10日ほどの感染状況を見据えていかなければいけないと思っているところであります。その上で、来年度(2021年度)の予算に関してでありますけれども、全体はまだ調整中ということで、市長査定もこれからということになります。方向性としては、新年度についても、当分の間、この感染対策ということが必要になるだろうと思っております。そういう意味では、大きく分けて、新型コロナウイルス感染症対策、それから、感染を抑え込んだ後の経済回復に向けた対応ということが中心になってくるのではないかと思います。

 また、アフターコロナ、ウィズコロナという時代を見据えて、行政のデジタル化など、こういった新しい時代に向けた対応、こういったことにも予算を付けていくという方向で議論をしていきたいと思っております。規模などにつきましては、これからの査定ということでございますので、現時点で申し上げられる状況にございません。

NHK

 冬割の件ですけども、1月中旬時点での感染状況を踏まえて実施時期を判断する、そういう理解でよろしいですか。

市長

 そうですね。早ければ1月中旬ぐらいにというふうに思いますけれども、この1週間程度の感染状況を見据えた上で最終的な判断をしていきたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

読売新聞

 まだお休みの企業とかもあると思いますけれども、年末年始(の休みが)一定数終わって、例年より少ないといいながら、ある程度はやはり、例えば、感染拡大している首都圏とかと札幌・北海道の人に行き来があったと思うんですね。札幌市の場合、よく市長なんかもデータで出される、すすきのの人流とかを出せる携帯の位置情報とかのビッグ情報を使って、いろいろ分析を今までされてきたと思うんですけれども、今、今回の年末年始の人の行き来で今後どれぐらい感染者が増えると予測をされているのか、そういう人流データをどこまで活用していくかということを伺うことができますでしょうか。

市長

 やはり、人流データの活用ということがこれからも大きなポイントになるかなと思っています。人出が多くなってくると、ある程度、感染が拡大をしていくかもしれないということを予測していかなければならないといった状況の中で、人流データというのは大きな活用の意味があると思います。

 現状では、空港でありますとか、市内中心部についても、通常の年からしますと(人出は)4割とか5割ぐらいの減少という状況になっているところでありますけれども、一方で、12月20日ぐらいから少しずつ人出が増えているという状況もありますので、こういった状況と感染者、とりわけ、感染のリンクが追えないといいますか、どこで感染したのか分からないクラスター以外の感染者の数との関わりなどについて分析をしていきながら、状況に応じた対応を今後もしていかなければいけないと思っています。

 とりわけ、(12月)28日以降については、会社など事業者の多くが休みに入ったという状況があり、まだ、きょう(1月4日)もお休みというところもあるため、きょうぐらいまでは比較的(人出が)少ない状況になるかと思いますが、今後、社会経済活動が動き始めてきますので、今後の人流などについても注視をしていかなければいけないと思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

北海道新聞

 まず、今後の感染状況の関連でお話を聞きしたいんですが、専門家の予測では、第4波といいますか、2月ごろでしたか、またピークが来るのではないかというような予測を立てている方もいらっしゃるんですが、その中で、社会経済活動をさせながらアクセルを踏むということですが、今後、新しい対策などは何か考えられているでしょうか。

市長

 一つは、クラスター対策に関して、繁華街、とりわけ接待を伴う飲食店での感染、クラスターなどが出ますと、そこから広がっていくという状況がこれまでも見られました。その意味では、繁華街での予防的・定期的な検査を実施していきたいと思っています。

 加えて、医療機関、特に高齢者が入っている療養型の病院、それから、高齢者施設や障がい者施設などで感染が起きますと、お亡くなりになる方が出てくることにもつながるという状況になってまいりますので、特に高齢者が入居されている、こういった施設の従業員の方にも、予防的・定期的なPCR検査を実施して、そういった施設に(ウイルスが)持ち込まれないように、クラスターにならないようにしていくと。この予防的な対応というものが、今後、重要になってくるのではないかと考えておりまして、こういった検査体制、それから予算の編成ということに力を入れていきたいと思っています。

 あと、先ほど申しましたけれども、人出が多くなってくる状況、あるいは、感染者が増えてきた状況の中で、第3波の経験などを基に過去のデータを分析しておりますけれども、早いタイミングで手を打てるような対策、こういったことの分析も進めていきたい、このように思っているところであります。

 東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について

北海道新聞

 先日(1月2日・3日)、駅伝(第97回東京箱根間往復大学駅伝競走)でも、観客の動員についての動きが注目されまして、自粛を呼び掛けるようにしたところ、大きく減ったとはいえ、十数万人が来られたというふうな発表もありました。テスト大会がまず5月にありますが、そこに向けて、観客の動員について、これも感染状況によると思いますが、どのように考えておりますか。

市長

 選手あるいは関係者の方の感染対策については、事前の検査であったり、移動体制ということもかなり綿密に徹底されていくと思います。

観客をどうするかということについては、まずは、どのぐらいの客数、無観客でやるのか観客を入れるのか、この方針などについても、今後、感染状況を見極めて、国や組織委員会と議論していかなければいけないというふうに思います。

 その上で、やはり、野外ではありますので、密をある程度避ければ感染の対策ということにもなるのではないかというふうに思いますが、どの程度の人を入れることができるのかについては、さらに分析が必要かというふうに思っております。

 観客に対する感染対策は、どの程度観客の方に見ていただくことができるのかという数にもよろうかと思いますけれども、感染対策としては非常に大きなウエートを占めるというふうに思っておりますので、こういったことも含めて、テストイベントなどで検討していければと思っています。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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