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更新日:2019年4月11日

平成31年4月10日臨時市長記者会見記録

日時

2019年4月10日(水曜日)11時30分~12時08分

場所 記者会見室
記者数

20人

市長から下記の話題について発表しました。

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

再選を受けて 

 このたび(4月7日)の札幌市長選(第19回統一地方選挙)におきまして、多くの市民の皆さまからのご支持・ご信託をいただきまして、札幌市長としてあらためて次の4年間の札幌のかじ取り役を担わせていただくこととなりました。このことは、これまでに私が4年間取り組んできた事柄、その実績、方向性、そして、その市政の継続・発展ということについて、市民の皆さまに、4年間の評価をいただくとともに、これからの市政運営にご期待をいただいたことだというふうに思っておりまして、あらためて、その責任の重さ、それから、この札幌の街、素晴らしい街を次の時代につなげていくための役割ということに対して、身の引き締まる思いでいるところでございます。

 この選挙戦を通じまして訴えさせていただいた事柄、これまでの4年間の取り組みということで、とりわけ若い世代の雇用を生み出す地域経済の活力、雇用の拡大、そして少子化対策について重点的に取り組んできた、そのことについてお話をさせていただいてまいりました。このことは、しっかりと継続・発展させていきながら、昨年(2018年)、大きな地震災害もございましたので、こういった災害への備えも含め、高齢者の皆さんをはじめとした市民の皆さんが安心して暮らしていける札幌のまちづくりにこの4年間は取り組んでまいりたいと、このように思っております。

 3年後の2022年には、札幌が市制を敷いて札幌市になりましてから100周年という大きな節目を迎えます。次の100年に向けて、あらゆる面で持続可能な札幌の街をつくっていく、次の時代につなげていく、そのことに全力を挙げて取り組んでまいりたいと、このように思っております。

 札幌も、やがて人口減少という時代に入ってまいります。すでに生産年齢人口は減少してきておりまして、こういった時代にあっても、持続可能な社会として子どもたちにこの札幌をつなげていく、未来につなげていく、そのための次の100年のスタートとなる大切な、大事な4年間だと思っております。大きな時代の転換点を迎えながら、この札幌を発展させていくための4年間だと思っておりますので、選挙期間中に市民の皆さんにお約束をしてまいりました公約等について、いち早くできるものにつきましては、補正予算を早速編成いたしまして取り組んでまいりたいと思っておりますし、5年間の中期実施計画であるアクションプラン(札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン)については、本来的には今年度(2019年度)いっぱいということになりますが、それを1年前倒しして新たな中期実施計画を作り、喫緊の課題、こういったことも含めたこの4年間の取り組みを進めてまいりたいと、このように思っているところでございます。

 多くの市民の皆さんからいただきましたご期待に(応えられるよう)、しっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますので、報道機関の皆さま方にも、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。

質疑応答

公約の実現に向けて 

北海道新聞

 当選おめでとうございます。

 今、お話があった、次の100年に向けた政策を進めていきたいというお話、そして、公約、できるものから手を付けていきたいというお話がありました。公約は120項目あって、選挙戦の中でもさらに追加されたような公約もあったと思います。

 こうした公約の実現の優先度をどのように付けていきたいというふうに考えていらっしゃるでしょうか。

 また、補正予算という話もありましたけれども、直近の補正予算ではどのような公約をまずは実現していきたいとお考えでしょうか。

市長

 いずれも、今回お示しをした事柄というのは、今の札幌にとって重要な課題と認識しております。

 その中で、先ほど申し上げましたように、中期実施計画を作ってまいりますので、その中で、4年間の中でどれを先に手を付けていくのかということを、財源全体を見ながら決めていきたいと、このように思っています。

 補正予算につきましては、今回の当初予算(平成31年度予算)でも、災害対策にはずいぶん盛り込ませていただきました。そういう意味で、当初予算で盛り込み切れなかったものの災害対策などについて、補正予算にはしっかり盛り込んでいきたいと思っています。

市民の声を市政に生かす方法について 

北海道新聞

 先ほどの市の職員への訓示をお聞きしたのですけれども、市民との向き合い方についてお話がありました。また、選挙期間中に市民の声をもっと聞きたいというお話も市長からありました。選挙期間中に市民とお話しする機会もあったと思いますけれども、実際にどのように市民の声を市政に生かしていくかという仕組み作りなどについて、現段階のアイデアがあればお願いいたします。

市長

 この選挙期間中にもいろいろな集会にお邪魔して、直接お話を伺ったりご質問いただいたりということもありました。そういう意味では、対話というようなことで、一方的に何かを説明するということではなくて、市民の皆さんが疑問に感じていること、あるいは不安に感じていることをお伺いして、そのことに対してお答えをしていくという対話ということが非常に有効といいますか、必要だなというふうにあらためて思っています。

 というのは、いろいろな制度も実はあるのですが、うまく市民の皆さんにその仕組みや制度のことが届いていないということも感じました。例えば福祉関係のいろいろな仕組みも、制度があっても、うまくその方の実態につながっていかないといいますか、そういうようなことがありましたので、そういう意味では、いろいろな対話の中で解決の方向性を見出していけるものがずいぶんあるのではないかということをあらためて感じました。

 ですから、職員への話の中でも、職員自体のコミュニケーション能力というものを高めて、十分やりとりをしてほしい(と伝えました)。ですから、私が出向いていろいろな集会に出てお話を聞くというのももちろんですけれども、並行して職員自体がそういう意識を持って市民と向き合っていくと、ずいぶん違うのではないかなというふうに思っています。

札幌市議会との関係について 

北海道新聞

 あと1点なのですけれども、市議会の選挙もありまして、党派別には大きな変更はなかったかもしれないのですけれども、秋元市長を支える与党としての政党、会派が8割を超える一方で、共産党、秋元さんを批判して、今回、選挙に挑みましたけれども、議席を3議席伸ばしています。

 今回の市議選に関してのご感想と今後の市議会との向き合い方についてお話をお願いします。

市長

 地方自治体は議院内閣制ではありませんので、議会の代表という形ではありません。そういう意味では、大統領制と議員との両立てということですので、ある意味では、与党・野党ということよりも、私が進めようとしている、あるいは進めている市政の方向性について、そこに共感し、支持をいただければ、ご支援をいただくということになるというふうに思います。

 ですから、政策なり、一つ一つの事柄、そのことに対して議会としっかり向き合っていきたいというのが基本です。会派構成云々というよりは、それぞれの進め方・考え方、そのことについてしっかり議論をしていきたいと、このように思っています。

北海道新聞

 共産党が伸ばしたことについてはいかがでしょうか。市議会ですけれども。

市長

 それは一つの市民の選択ということでありますので、例えば、私の4年間の取り組みの市政の中で、あるいは今後進めようとする中で、どこが市民の支持を得られて共産党さんに入ったのかというようなことをしっかり受け止めながら、これからの市政の中に反映していければなというふうに思っています。

冬季オリンピック・パラリンピックの招致について(1) 

共同通信

 当選おめでとうございます。

 選挙の公約でも掲げられていた冬季五輪招致についてお伺いします。

 今まで、既存施設活用ということで、長野市の施設などが選択肢に挙げられていたかと思いますが、秋に開催計画を公表するに当たって、どのようなスケジュール感で長野市やJOC(日本オリンピック委員会)と交渉あるいは提案していくかということについてのお考えをお願いいたします。

市長

 冬季オリンピック・パラリンピックの招致に関しては、これまでもお話をしていますが、できるだけ新たな施設を造らないコンパクトな開催概要計画を作っていこうということを大前提としております。そういう意味では、既存施設を活用することについてお話をしていく、長野だけではありませんけれども、帯広の所についても、基本的なお話をこれまでもさせていただいております。さらにそれが、将来にわたって持続できる運営体制というのが一番大きいのではないかなというふうに思っております。

 というのは、特に、そり競技の競技人口と施設の維持費は、少し乖離(かいり)がありますので、これはどこの都市であっても一自治体として持ち続けるのは、なかなか難しい施設だというふうに思っておりますので、おそらく国との協議を一緒にやっていくということで、スケジュール感はこれからまた調整をしていくことになると思いますが。

補正予算について(1) 

北海道新聞

 先ほど冒頭で市長がおっしゃられた、当初予算に盛り込み切れなかった災害対策を新たに考えたいということなのですけれども、ジャンルとしては、里塚のような地盤改良なのか、それとも別の道路ですとか別の所を指しているのか、どの辺りのことですか。

市長

 基本的には、里塚の地盤改良ですとか、道路等については、当初予算に盛り込めるものは盛り込んでいます。当初予算に盛り込み切れなかったものについては、例えば、避難所の非常用電源装置でありますとか、その他の施設の非常用電源というところは、当初予算に全てを盛り込めませんでしたので、そういったものはプラスアルファするというイメージを持っていただけると一番分かりやすいかなと思います。

北海道新聞

 近く、清田区の美しが丘で説明会があると思われるのですけれども、その辺り、あの辺の住民は地下水対策などを求めているのですけれども、そのあたりについてはいかがでしょうか。

市長

 当初に盛り込めなかった部分、地下水対策というのは、調査結果が当初予算の時には出ておりませんでしたので、それが分かったものについて、追加でできるもの、しなければいけないものは、当然、補正予算の中で対応できればやっていくということになると思います。

北海道新幹線の札幌延伸について 

NHK

 オリンピックの関連で、選挙期間中でもお話がありましたが、北海道新幹線の延伸が、今の段階ですと少し間に合わないというようなところで、一日も早い延伸をということですけれども、そのところについて、実際、どういうふうに今後は交渉していくか、要望していくかということについて教えてください。

市長

 北海道新幹線が札幌まで延伸となった状態、特に、ニセコ・倶知安エリアと札幌が30分以内でつながるということが、その後のインバウンドといいますか、海外からのお客様に継続して来ていただくきっかけになるものだと思っています。ですから、そのタイミングに合わせて冬季オリンピック・パラリンピックを開催することで、その後の北海道、札幌の地域経済の活性化につながっていくというふうに思っております。新幹線の開業と冬季オリンピック・パラリンピックの開催を合わせていくというのが必然としてありますので、次は、新幹線の開業を前倒ししていくためにはどうしていくのかということ、一つは財源と物理的な工期の問題ということだと思います。具体的に札幌の地域の中でのトンネル工事もスタートしましたので、残土処理といいますか、そういったことも含めて、前倒しをするための物理的なもの、そして、財源については、これは国のほうにも要請をしていかなければいけませんので、オール北海道で、(北海道)知事ともタッグを組んでやっていきたいと思っています。

札幌ドームの活用について(1) 

STV

 札幌ドームの活用策、ファイターズが出ていった後にどのように活用するかというのをあらためてお伺いしたいのと、あと、北広島市での札幌からのアクセスですね、昨日(4月9日)は北広島市での話題にもありましたけれども、今後どのように取り組んでいくのかをお願いします。

市長

 札幌ドームの活用についてですけれども、これまで、野球シーズンはファイターズさんの野球が優先的にスケジュールを押さえているという状況になっていました。そのことから、例えばサッカーとか、ほかのイベントが使えないという日もございましたので、当然のことながら、コンサドーレの試合を含めて、これまで使えなかった試合、あるいはイベントが使えるようになってきますので、こういった営業をしっかり進めていくというのが1点です。

 プラス、コンサートも、今、札幌ドームでやるコンサートというのは、4万(人)とか5万(人)とかという大きなコンサートということになっておりますが、それは、そう多く数がございませんので、1万人あるいは2万人ぐらいの規模のコンサート・イベントにも対応できるような、「ドーム・イン・ドーム」と言うのでしょうか、ドームの中に少し新たな設備を造って、少し小規模なコンサート・イベントができる、このことも今検討しております。こういった物理的な改良も含めて、この4年の中で、実際の営業活動を含めて、ファイターズさんが出た後の札幌ドームの活用の実質的な計画といいますか、そのものを作っていくということにしていきたいと思っています。

 それと、北広島に新しくできる球場については、これは、札幌圏において、新たな素晴らしい球場なり人が集まれる場所ができ、昨日も周辺の自治体の皆さんと一緒に、これで取り組んでいきましょうということにしておりますので、その中で、具体的に、アクセスの問題ですとか、どういうふうに連携していくのかという具体的なものが出てくると思いますので、それぞれの自治体の役割、その中から出てきたもの、札幌としてやれるものはしっかり全力を挙げてやっていきたいと、このように思っています。

冬季オリンピック・パラリンピックの招致について(2) 

朝日新聞

 先ほど冒頭で市民との対話の重要性ということもおっしゃっていましたけれども、五輪招致については、まだ市民の間で賛否については割れているというふうな世論調査の結果も出ている中で、最終的にはどのように決定していくかということをまずは伺いたいと思いますが。

市長

 最終的なというよりも、やはり、いろいろな情報の対話のプロセスが必要だと思っています。と申しますのも、例えば、今、招致をすべきではないというふうにお考えの方、なぜですかと伺うと、例えば、人口減少に入ってくる中で、施設が過剰になって使われないものが残るのではないか、あるいは過剰な負担があるのではないかというふうにおっしゃる方が結構います。

 ところが、今、われわれは、過剰な施設というものを造る考えはありません。例えば、既存の施設をできるだけ使って改修をしていく、費用やいろいろな面でもコンパクトなものにしていきますというお話をすると、そうなんですかとおっしゃる方がいます。そういう市民の皆さんへの、今、開催概要計画を作り直しておりますけれども、それを早く作って、それをお示しする中で、いろいろな対話をしていく必要があるかなと思っています。

朝日新聞

 カナダのカルガリーだったかと思うのですけれども、五輪招致を決めるに当たっては住民投票を実施するような自治体もありましたけれども、今の段階ではそのようなお考えというのはいかがでしょうか。

市長

 日本の場合は、住民投票が全てではないというふうに思っております。というのは、世論調査であったり、市議会の議論であったり、さまざまな形で多くの方々がどういう答えを選択されるのかということだと思っておりますので、制度的に、今、札幌が持っているわけではありませんけれども、住民投票が全てという結論ではないというふうに思っております。

副市長人事について(1) 

北海道建設新聞

 当選おめでとうございます。

 先ほど、冒頭でも、職員に対する期待感などがあったと思うのですが、今後、次の4年間、直接、市長をサポートされる副市長さんの体制について、お考えがあれば。一部、報じられているところもあると思うのですが、お願いします。

市長

 最終的にはこれからしっかり考えていきたいというふうに思っていますけれども、市政の継続、安定という部分と、プラス、次世代につなげていくという両方を考えていかなければいけないかなと思っております。そういった状況の中で、新たな体制を考えていきたいと思っています。

北海道建設新聞

 いつごろまでに、そういうのは判断されて決められる・・・

市長

 最終的には、次の臨時議会には提案をさせていただかなければならないというふうに思っております。

補正予算について(2) 

日本経済新聞

 当選おめでとうございます。

 冒頭でトピックに上がりました補正予算に関する質問です。

 政策予算の財源が20億円ほど残っているかと思うのですけれども、そちらは、基本的には盛り込み切れなかった災害対策に使うのか、それとも、まだほかにも考えていらっしゃる項目はありますでしょうか。

市長

 災害対策のウエートは大きくなるかとは思いますけれども、それが全てではありません。当初予算の中に、災害対応も含めてやらなければならないもの、急いでやらなければならないものを盛り込んできましたので、そういう意味では、今回の補正予算というのは、そう大きなウエートを占めるというものではないと思っています。

 ですから、少し急いでやるものを当初予算に付け加えるというイメージで考えていますし、全体の4年間での取り組みについては、先ほど申しました中期実施計画(アクションプラン)を作る中で、来年度(2020年度)予算に関わるようなものを盛り込んでいくと。

 ですから、大きな政策的なものは、次の中期実施計画の中で整理をしていきたいと思っています。

市長選を振り返って(1) 

読売新聞

 今回の選挙戦では、1期4年の評価ということを訴えてこられました。また、その中で、市長ご自身も含めてですけれども、市役所の評価、市職員の評価ということもお言葉にされていたかと思います。その中で、多数の票が秋元さんのほうに入りましたが、一方で、3割が相手候補のほうに入って、ご自身も批判票という話をされていたかと思います。

 市職員の対応について、批判される点があるとすれば、どういったものがあるとお感じなのか。

 また、先ほどの訓示の中で、市職員の方にコミュニケーションのことなどについてお話しされていましたけれども、それは批判票のことについて意識をされたのか、その点についてのお考えを伺わせてください。

市長

 この4年間、政策として取り組んできた事柄を実行に移すためには、やはり、職員に事業の執行をきちんとしてもらわなければいけませんので、そのことの(職員への)評価はいただいたというふうに思っています。ただ、私に対する批判がどういう内容なのかということはよく分かりませんけれども、少なくとも、職員の対応についての批判票が入ったというふうには思っておりません。

 ただ、先ほど申しましたように、コミュニケーションといいますか、いろいろな仕組み・制度をうまく市民の皆さんに伝え切れるかということについては、もう少しプラスしてほしいという思いで話をしましたので。逆に言うと、批判票については、職員というよりは、私の市政運営について異論があったというものだと真摯(しんし)に私が受け止めて、その上で、どの部分を改善していかなければいけないのかということをよく考えていきたいと思っています。

副市長人事について(2) 

TVh

 先ほどちょっとお話がありました副市長の人事についてなのですけれども、具体的な人選はこれからということですが、どういった観点を重視されて人選を図っていかれようと思われているのか、その点をお聞かせいただけますでしょうか。

市長

 先ほども申し上げましたように、基本的な体制として、継続して、安定性というものも必要な部分があります。ただ、それだけでは次につながっていきませんので、新しい人材も含めて、次につなげていく体制、この両方を考えていきたいというふうに思っております。当然、能力的には優秀な職員がたくさんおりますので、その中からしっかり選んでいきたいと思います。

TVh

 報道ではお名前も出てきていますけれども、若い方も含めて決めていかれるという理解でよろしいですか。

市長

 先ほど申し上げたとおりであります。

札幌ドームの活用について(2) 

毎日新聞

 先ほど、札幌ドームの活用策の話がありました。市長も、選挙期間中、次の4年間で具体的対策をという話がありましたけれども、その中で、先ほどの質問の中でもサッカーの話がありましたけれども、例えば、コンサドーレなんかは、すでに8割強、札幌ドームで試合を実施していて、上積みは3、4試合が限度だと思うのですけれども、全試合、これは、コンサに札幌ドームでやってくださいとお願いしていくことになるのかというのをまず1点お伺いしたいのですけれども。

市長

 基本的には、先ほど言いましたように、サッカーで使ってもらえるものは使ってもらう、例えば、リーグ戦だけじゃなくて、代表の試合なども取り込んでいきたいというふうに思っておりますし、プラス、今年(2019年)、ラグビーの試合が行われますけれども、ラグビーの試合というものも、これまで札幌ドームではできませんでしたので、そういったスポーツイベントというものを、できるものは取り込むといいますか、いきたいというふうに思っています。

毎日新聞

 それから、札幌ドームの今後の経営に関して、一つ懸念と言われているのが、サッカーとか、ラグビーは不勉強のため分からないのですけれども、いわゆるフェンスの広告の掲載保証がないのはご存じかと思いますけれども、現状は、フェンスの広告というのは野球があることを前提に入っていると思うのですけれども、日ハム移転後はフェンスの広告がごっそり減る懸念というのもあると思うのですが、今後の広告獲得についてはどのようにお考えでしょうか。

市長

 いわゆる収支のバランスですので、広告も含めて収入を増やすことと、それから、これまでかかっていた経費、ファイターズさんが出たことでかからなくなる経費もありますので、収支バランスを取っていくということだと思います。

 当然、収入を増やすということは、広告料だけでそれをカバーするということではなくて、全体の収支バランスを取っていくということだと思います。

毎日新聞

 収支バランス、収入を増やすということでは、いわゆるネーミングライツなんかも考えられると思うのですけれども、市長は、今、それについては何かお考えはありますか。

市長

 特に、今、ここでお話し申し上げるだけのものはありませんけれども、あらゆる手段を取って収入を増やす、そしてコストを押さえていくということだと思います。

市長選を振り返って(2) 

北海道新聞

 選挙戦の中で、相手の対立候補の方が、都心アクセス道路の計画中止ですとか、子ども医療費の中学生までの無料化であるとか、福祉の充実なんかも訴えていらっしゃったのですけれども、相手の方に3割の得票が流れたということで、相手候補の訴えの中から何か採用したいようなものはありますか。

市長

 例えば、子ども医療費の無償化の拡大というのは、私もお話をさせていただいておりました。何学年までいくかというのは、財源との関係だと思っております。札幌の場合は非常に数が多いですので、1学年、無償化を拡大することで3.7億円、4億円。これは、一般財源といいますか、国からの補塡(ほてん)がない、まさに自主財源からということになります。先ほど言いましたように、これから中期実施計画の中でできるだけ拡大しつつ、全体の事業をどういうふうに作っていくかということ。ゼロという話をしてきたわけではありませんので、相手の候補の方がおっしゃっていたことを何か取り入れるというよりは、常にそのことを考えた中で全体の事業バランスを考えていきたいと思っております。

北海道新聞

 都心アクセス道路についても、特に相手候補の考えというのは・・・

市長

 これは、私は必要なものだと訴えをさせていただいてきておりましたので、当然、事業を進めていくに当たって、最少の経費で最大の効果を上げていくということに取り組んでまいりますけれども、それをやめてほかのものに回すという考えはございません。

北海道新聞

 相手候補の訴えの中で、何か特に生かしたいというものは、今のところないということですか。

市長

 強調的なものは、大型の公共事業をやめて福祉にというご主張をされておりましたけれども、必要なものは必要なものとしてやっていく。

 例えば、駅前の地下歩行空間を建設する時も同じような議論がありました。単なる通路に200億(円)、300億(円)のお金が必要なのかという議論がありましたけれども、実際、造って出来てみますと、非常ににぎわいが多くて、札幌市民で不要だとおっしゃる方はいらっしゃらないのではないかと思います。

 ですから、構想の段階の時は、イメージも、どういうものができて、具体的にどういう経費がかかるのかということを全ての皆さんが理解をされて反対をしているとは思っておりませんので、そこは、事業を進めていくに当たって、詳細な情報をしっかりお伝えしていきながら、ご理解を広めていくというのが役割だと思っております。

JR北海道の長期経営ビジョンについて 

北海道新聞

 昨日、JR北海道が自立に向けて長期経営ビジョンを発表しました。この中で、黒字化に向けた要素として、札幌駅前の再開発というのが大きな項目で入っておりまして、一部の資料では、駅前のビルの影というか、そういったものも入っていて、新幹線の大東の駅前、札幌市が進めようとしている計画と連動して再開発をやっていきたいということだと思うのですけれども、こうした計画は、市として、どの程度、JRの発表に関わってきているのかということをお願いします。

市長

 駅前の再開発については、私どもと、それからJRさんとその関連会社さんの土地でありますので、西1丁目・西2丁目を併せて、あの街区をどのように進めていくのかということはこれまでも協議をしてきております。

 ですから、バスターミナルの再編なども含めて、どういう交通処理あるいは建物の全体像をつくっていくのかという、再開発についての計画作りというものは一緒にやってきております。ただ、そのことがJRさんの経営にどれだけプラスになるかならないか、要するに中身の問題というのは私どもは関わっておりませんので、どういうイメージで算定をされているのかというのはよく分かりません。

北海道新聞

 土地は札幌市の土地だと思うのですけれども、そこを前提に黒字化計画を立てるということについてはどうお考えでしょうか。

市長

 黒字化ということは、逆に言うと、そこでどれだけの収益が上がるのかということになるので、中身が決まっていないといいますか、私どもがそこまでJRさんと詰めている話ではありませんので、そのことがどれだけ実現可能性のある数字なのかというのは、私もよく分かりません。

北海道新聞

 ということは、札幌市とは黒字について協議を具体的にはしていないと。

市長

 先ほど言いましたように、数字の中身、どれだけの収支が上がるかということについての協議は、お互いにしている話ではないです。

北海道新聞

 今後については、どのようにお考えでしょうか。

市長

 まずは、われわれとしては、JRさんの収支状況の、そこで収益性をどう上げるかというよりは、札幌の玄関口として、駅前をどういう造りにしていくのか、どういう機能にしていくのかというお話は進めていかなければいけないと思っておりますし、そんなに時間も余裕はないと思っています。

 ただ、その中で、JRさんがどれだけの収益を上げられるのかということについて、これまでもお話をしている状況でもありませんし、それはこれからの話なのではないでしょうか。

 だから、JRさんがどういうふうに思われているかというのはよく分かりません。

北海道新聞

 最後になりますが、公共的な土地を一企業の黒字化に使おうというプランそのものについての基本的な考えをお願いします。

市長

 どういう状況で今回お話をされたのか、中身がよく分からないので、ちょっとお話のしようがないのですけれども、駅前を有効に活用していくということでは共通であります。それが、経営上、どれだけのプラスになるかということは、私ども、そこについての中身は、今、承知をしておりません。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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