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更新日:2016年12月27日

平成28年12月26日臨時市長記者会見記録

日時

2016年12月26日(月曜日)10時00分~

場所 記者会見室
記者数 17人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 12月22~23日の大雪への対応について

 今月9日から10日にかけまして大雪が続きまして、先週末にも60センチ以上の降雪ということがございました。12月としては、1966年以来、50年ぶりに積雪深が90センチを超えたということがありまして、市内各所で交通渋滞が発生をしているところでございます。このため、昨日(12月25日)でありますけれども、「札幌市雪害対策連絡会議」といたしまして、副市長をはじめ、関係局長を招集し、市民生活への影響を最小限にするための緊急対策について協議いたしました。

 そこで、次の4点について指示をいたしましたので、ご報告をいたします。

 1点目は、幹線道路、バス道路における緊急排雪を実施いたします。9日から10日にかけての大雪の際に、バス路線などの一部において、例年1月中旬から行っております運搬排雪を前倒しで開始したところでありますけれども、今般の大雪で道路の拡幅、いわゆる積み上げた状態では、この後の降雪に対応できないということが見込まれますので、これとは別に、年末年始、そして今後の降雪に備えて、重要な幹線道路、そして狭小なバス路線を中心に、ほぼ全てについて緊急排雪を行うことといたしました。重要幹線、狭小バス路線については、年内に排雪を終了いたします。

 2点目は、雪たい積場のさらなる前倒し開設ということであります。例年、12月1日、20日、1月10日の3段階に分けて雪たい積場を開設しているところでありますけれども、1月10日に開設を予定しておりました11カ所について、前倒しをして開設したいというふうに思います。

 3点目は、生活道路の交差点排雪を強化いたします。生活道路におきましては、例年、2月から除雪パートナーシップ制度などによっての排雪が行われておりますけれども、これの前倒しを検討するとともに、実施までの間、必要に応じて、昨年度から実施しております交差点排雪を強化し、小学校周辺などに加えて、安全確保のために必要な箇所について追加実施をしたいと考えております。

 なお、福祉除雪の地域協力員、それから、高齢者のお宅などを除雪していただいております学生ボランティアをはじめとする皆さま方には、大変ご苦労をお掛けしているところでありますけれども、この場をお借りして厚く御礼を申し上げたいというふうに思います。

 4点目は、区をまたいだ応援体制についてであります。今回の大雪は、区によって降雪量に差が出ております。こういったことから、比較的、積雪が少ない区の機材や作業班を、応援を必要としている区に充てるといった臨機応変な対応をしていくために、昨日、吉岡亨副市長をトップとする「応援体制検討会議」というものを開催してございます。

 最後になりますけれども、市民の皆さまに2点お願いを申し上げたいと思います。

 交通の確保、さらには円滑な除排雪作業の実施のために、駐車場などから道路への雪出しということ、それから、排雪作業の支障になりますので、迷惑駐車はおやめいただきたいというふうに思っております。また、年末年始の忙しい時期ではありますけれども、交通渋滞の緩和のために、自家用車での不要不急の外出というものをできるだけ控えていただくようお願いをしたいと思います。

質疑応答

 12月22~23日の大雪への対応について(1)

朝日新聞

 25日、雪害対策連絡会議を開かれたということなのですけれども、この3連休の初日の23日、24日に市のほうでどのような対策を取られたのかということのご説明をいただきたいのと、それから、緊急排雪を実施していただけるという幹線道路と狭小バス路線は、ほぼ全てについて行う、そして年内に終了されるということだったと思うのですが、規模というか、大体何本ぐらいあるのかというのと、それから、3点目が、予算繰り、補正とかで対応していく必要が出てくるのかどうなのかといったこと、その3つをお願いいたします。

市長

 23、24日につきましては、それぞれの各区において、除雪の体制に入っておりました。道路を拡幅するため、雪をロータリーで吹き上げるといった作業も進めてきているわけでありますけれども、非常に、1度に多くの雪が降ったということがありまして、道路の混雑状況がひどいという状況がございました。

 そこで、通常の作業、あるいは、各区の応援体制、こういったことも臨機応変に対応する必要があるだろうということで、昨日、連絡会議を開催して、今後の対応を協議したという状況であります。

 2点目でありますが、運搬排雪をする全部の計画路線というのは、大体1,300キロほどございます。このバス路線と主要幹線は、そのほぼ3分の1に当たる約400キロという状況になります。これを年内に終了させたいということです。

 それから、予算の関係でありますが、当初予算、190億円を超える予算ということで、過去最大の予算規模を設定したわけでありますけれども、これからの降雪の状況にもよりますけれども、既往の予算で対応がなかなか厳しいということになれば、補正予算ということも検討していかなければいけないだろうというふうに思います。これは、今後の降雪の状況によって判断をしていきたいというふうに思います。

朝日新聞

 私も、この3連休、毎日外に出ていたのですけれども、道路の渋滞がかなりひどくて、もう少し早く何とかならなかったものだろうかなというふうに思う部分もあるのですが、市長はその辺をどのようにお考えでしょうか。

市長

 体制的には、フル稼働で出ておりました。ですから、通常の除雪、拡幅の作業でかなり手いっぱいだった状況かなというふうに思います。そういう意味で、区によっての応援体制みたいなものをこれから取っていくということになりますけれども、気温もなかなか上がらないということで、解けてきませんので、運搬排雪を前倒しにせざるを得ないという状況であります。

朝日新聞

 天気予報では、きょう、雨が降るということで、路面がぐちゃぐちゃになって、明日とか、またひどい状況になるのかなという雰囲気なのですが、その辺に対する対策というのはありますか。

市長

 気象状況ですから、雨になるのか、さらに、湿った雪になるのかということにもなってきますけれども、場合によっては、湿った雪ということになると、まずはかき分け除雪をしていくことになりますけれども、先ほど来申し上げておりますように、道路がかなり狭小になっていますので、運搬排雪を(行います)。これも1日、2日で全て終わる作業ではありません。毎年の例でいきますと、大体、計画排雪に3週間ほど、全てが終わるのにかかっているという状況にありますので、それを前倒しして効率を上げていくにしても、一定程度の時間はかかっていくだろうというふうに思います。

 そういったことから、優先順位をしっかり付けてやっていこうということでありまして、バス路線あるいは主要幹線というものを最優先にして取り掛かりたいというふうに思います。

朝日新聞

 最後に、区の応援体制ということなのですが、どこの区からどこの区への応援ですか。

市長

 比較的、今回、南側の区のほうが降雪量が多い状況です。例年は北、東が多いのですけれども、ほかの区に比べると、比較的、まだ少ないという状況がありますので、そういったところから機材なり、体制の応援ができるかどうかというようなことを調整していきたいというふうに思います。

 12月22~23日の大雪への対応について(2)

北海道新聞

 今回の緊急対策と、9日と10日にあった緊急対策と、2回も追加で対策したわけですけれども、こういった臨時の対策を重ねてやるというのは、今までにあったことなのでしょうか。

市長

 12月にここまでの雪が降ったのは、平成24年以来だと思います。そういう意味では、雪の深さが平成24年の時よりも深いという状況になっていますので、12月に降った量としては4年前に同じような状況になっているのですけれども、解けずに、1度に2回、まとまった雪が来たということで、非常に作業に支障が出ているというのが実態です。

北海道新聞

 では、12月に2回も臨時対策をやったのは初めてですか。

市長

 初めてです。過去の記録としてはないと思います。

北海道新聞

 あと、一般向けの雪たい積場なのですけれども、まだ11カ所を開設していないのですが、今、除雪、排雪はしても、捨てる場所がなくて困っているということがあるのですが、どこを前倒しで開設しようと考えているのでしょうか。

市長

 既に開設をしているのが20カ所で、20日までに開設をしております。残りの11カ所が、当初、1月からの予定でしたので、これを前倒しするということであります。そういう意味では、一般向けの排雪箇所が全くないということではなくて、そういったところを含めて、残りの11カ所をさらに前倒して年内に開設をするということです。

北海道新聞

 まだ調整中ということですか。

市長

 順次、準備ができたところから開設を始めて、逐次、お知らせをさせていただきたいというふうに思います。

北海道新聞

 あと、交差点排雪を16,000カ所やる予定だったと思うのですけれども、去年はいつごろからやっていて、今年ももうやっていることなのでしょうか。

市長

 排雪は、通常、1月に入ってからの作業になりますので、今年も、普通であれば1月に入ってから、まずは幹線をやって、それから交差点排雪ということになっていくわけですけれども、全体を前倒ししていかざるを得ないだろうというふうに思っております。

北海道新聞

 1月にやるものを12月にやると。

市長

 今回のバス路線ですとか幹線道路は、12月に運搬排雪を行って、逐次、年明け、優先順位を付けた以外の補助幹線的なところの排雪も入っていって、状況によって交差点の排雪というものを年明けに入らせていただきたいというふうに思います。

北海道新聞

 交差点排雪は年明けからですか。

市長

 はい。

 12月22~23日の大雪への対応について(3)

HTB

 市民の皆さんから要望ですとか苦情ですとかは何件ぐらいあって、どういう内容かという情報は入っていますでしょうか。

事務局

 現状では、調査中で、数はまだ把握してございません。各区に相当数が入っているということです。

市長

 各区の除雪センターとかに入っている苦情を取りまとめた状態では今ないということです。

事務局

 後ほど情報提供します。

HTB

 市民の生活に非常に大きな影響があるというふうにおっしゃっていましたけれども、あらためて危機感というのをお聞きします。

市長

 飛行機あるいはJRにも大きな影響があったということでありますので、通常の雪というよりは、少し災害に近い状態だなというふうに思っておりますので、そういう意味での緊急の対応を含めて、できるだけ早期に一般の市民生活への影響というものを小さくしていきたいというふうに思います。

 12月22~23日の大雪への対応について(4)

朝日新聞

 細かいことになるのですが、運搬排雪は、12月13日以降、現時点で終了したのはどれぐらいかわかりますか。

市長

 約70キロです。

朝日新聞

 先ほどおっしゃった400キロぐらいのうちの70キロを終了して、残りの330キロ分ぐらいを年内にやるということですね。

 12月22~23日の大雪への対応について(5)

TVh

 札幌市雪害対策連絡会議というのは、過去に似たような会議を開催されたことがあるのですか。

市長

 同種の会議というのは、平成24年。4年前ですね。

TVh

 例えば、基準みたいなものはあるのですか。開催するための。

市長

 とりわけ、影響があって、これらの全市的な対応を早急にしなければいけないという判断をしたときというふうに考えていただければと思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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