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更新日:2016年9月27日

平成28年度第10回定例市長記者会見記録

日時

2016年9月26日(月曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 18人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「札幌国際芸術祭2017」ボランティアプロジェクト・キックオフミーティングについて

 来年の8月6日から開催されます札幌国際芸術祭2017でありますけれども、この芸術祭にボランティアとしてどのように関わることができるのかということを考える「ボランティアプロジェクト」を立ち上げるに当たりまして、その参加者を募集いたしますので、お知らせをさせていただきます。

 このプロジェクトは、10月11日にわくわくホリデーホールで行われます「キックオフミーティング」を皮切りに、今年度中に全部で3回のミーティングを行って、自分たちでボランティア活動の内容ということを考えていただくということも含めまして、「芸術祭ってなんだ?」をテーマに掲げる今回の芸術祭らしいプロジェクトの一つであろうというふうに思います。

 キックオフミーティングでは、大友良英ゲストディレクターに芸術祭に懸ける思いをお話いただき、来年の芸術祭では何が起こるのかということを語っていただきますほか、参加者同士が来年の芸術祭にどのように関わっていきたいかについて話し合っていただくグループディスカッションなども行ってまいります。

 明日9月27日から、芸術祭のホームページや電話、ファクスによって、キックオフミーティングの参加申し込みを受け付けいたします。多くの市民の皆さんにご参加をいただいて、一緒に芸術祭をつくり上げていきたいと考えておりますので、報道機関の皆さまにも、周知方をよろしくお願い申し上げます。

 円山動物園のレッサーパンダの赤ちゃん一般公開について

 今年の6月に生まれましたレッサーパンダの赤ちゃん、明日の27日から一般公開することといたしましたので、お知らせをさせていただきます。

 レッサーパンダの赤ちゃんは順調に育っておりまして、生後約3カ月の現在でありますが、大きさは約70センチ、1,700グラム、目がぱっちりと開いて、自由に歩き回っているようであります。

 一般公開は、当面、赤ちゃんの体調ということを考慮しまして、水曜、木曜を除く午後2時30分から3時までの30分間という短い時間での公開となりますけれども、大変愛くるしい赤ちゃんのこの姿は今しか見ることができませんので、ぜひ、この機会に円山動物園に足を運んでいただきたいというふうに思います。

 また、この赤ちゃんの名前についてでありますけれども、今、性別の確認をしております。間もなく確定をする予定でありますが、性別が確定した後に、10月の中旬ごろから来園者の皆さんによる投票を行って決定したいというふうに考えておりますので、こちらもお楽しみにお待ちをいただきたいと思います。

 なお、一般公開に先立ちまして、明日の午前8時から報道機関の皆さま向けの事前公開を行いますので、こちらも取材方よろしくお願い申し上げます。

 このほか、秋の円山動物園では、10月22日の、紅葉の中エゾシカやシンリンオオカミを眺めながら抹茶を味わえる「紅葉と動物を眺めながらお茶会」などさまざまなイベントを開催いたしますので、多くの皆さまにご来園をいただきたいというふうに思います。報道機関の皆さまにも、併せて、周知方をよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 北海道新幹線札幌駅ホームについて

北海道新聞

 まず、1点目は、毎回お聞きをしますが、北海道新幹線の札幌駅ホームを巡る協議の問題なのですけれども、先日、JR北海道の島田修社長の記者会見で、この問題について、早晩、結論を導き出したいということと併せて、しかし、結論の時期は9月末は難しいかもしれないというような言及がありました。

 当初、この協議は、9月末というのをめどとしていたわけなのですが、今、市長のご認識として、どの案に絞るかということを含めて結論を出すことが可能かどうか、現時点での認識をお願いいたします。

市長

 今回、9月7日に事務方で4者(JR北海道、鉄道・運輸機構、北海道、札幌市)協議が行われまして、3つの案が出されて、それに沿ってこれから結論を出していきましょうということであります。それぞれ、前にもお話をしましたが、費用の問題だとか、あるいは、利用者の動線がどういうふうになっているのかと、それぞれ、実現をするために解決していかなければならない課題がいくつかありますので、そういう意味では、早く結論を出していかなければならないということ、9月末を一つの目途として協議を進めましょうと、こういうことについては進めていきながら、先ほど申しましたいくつかの課題についてもはっきりさせて、最終的な結論を出していかなければいけないだろうというふうに思います。

 そういう意味では、どうしても9月末でなければいけないという、期日にこだわるということよりは、より良い答えを出していくために鋭意協議を続けて、できるだけ早い時期に市民の皆さん、関係者の皆さんに納得していただけるような案にしていかなければいけないだろうというふうに思っています。

 ですから、今の時点でどの案が一番いいというところまでは、私としても申し上げる状況ではないというふうに思います。

北海道新聞

 今の3つの案については、まず、一般の道民からすれば、費用がどうなるのかとか、それぞれの案でどのような駅の造りになるのか、今おっしゃった動線も含めて、その辺は、かなり具体的に事務レベルでは示されて、かなり突っ込んだ協議をしているのでしょうか。

市長

 先ほど申しましたように、結論が出せる状態にはまだ至っていないところですけれども、そういう課題も含めて協議を進めていかなければいけないというふうに思います。

北海道新聞

 あらためて、この問題については、いつごろまでに、結論というのは、案を絞って、こういう考え方でいきたいという意味での結論ということで、いつころまでに出すべきか、出さなければならないかという新たな期限的なものを区切るお考えというのはありますか。

市長

 いつまでというよりは、できるだけ早く結論を出していくに越したことはないというふうに思っています。

 泊原発の再稼働問題について(1)

北海道新聞

 あと、もう1点が、泊原発の安全対策に関係した説明会のことなのですけれども、先日、北電さんが9月18日に実施をして、多くの参加者があって、3時間ぐらいやりとりがあった中で、まだ説明が不十分ではないかとか、もっと説明会の回数を開くべきなのではないかという声も会場ではあったやにお聞きをしています。

 市長として、北電さんからの、札幌市民へといいますか、道民へといいますか、札幌市の立場だと市民へということだと思いますけれども、説明責任が果たされたとお考えか、説明会をさらに開く必要性があるかどうか、その辺りのご認識はいかがでしょう。

市長

 当日、市の職員もそこには出席をして、状況を聞いております。そういった報告を受けておりますけれども、かなりの時間、いろいろな質疑があったということで、まだまだ質疑のやりとりが足りないのではないかという声もあったというふうに伺っています。

 そういう意味では、北電さんのほうにもいろいろなご意見がいっているだろうというふうに思いますけれども、当日、少し専門的な話で難しいというようなお話もあったということもありますので、これは、説明会を何回とかということではなくて、できるだけ分かりやすく具体的に市民が理解できるような説明ということは、機会を捉えてですね、説明会ということばかりではないかもしれませんけれども、北電さんのほうには丁寧に説明をしていただきたいというふうに思っています。

 いろいろな声が北電さんのほうにも届いていらっしゃると思いますので、北電さんがどう考えているのかというのは今はちょっと分かりませんけれども、できるだけ丁寧に詳しく説明をしていってほしいなというふうに思います。

北海道新聞

 この説明について、あるいは情報提供について、札幌市のほうから北電さんに重ねて何かお願いをすることというのはあるのでしょうか。

市長

 現時点で具体的に何かどうというところは今考えておりません。今申し上げたように、丁寧な説明を今後も心掛けていただきたいというふうに思っています。

 泊原発の再稼働問題について(2)

北海道新聞

 今の関連で、泊原発の安全対策の説明会なのですけれども、私は現地で取材しまして、雰囲気から察するに、北電さんも一生懸命説明していらっしゃったのですけれども、質疑を3時間半ぐらい時間を延長してやって、それでも挙手がやまなかったと。

 その雰囲気から察するに、説明をしてほしいのではなくて、対話がしたいのではないかという雰囲気も伝わってきて、札幌市民だけではなくて、近郊の江別とか千歳とか、あと、苫小牧とか釧路とか、十勝のほうからも来ていて、ほかの市町村でもやらないけれど、札幌市さんでやるからわざわざ来たのだという、そういうこともありまして、重ねてですけれども、あらためて、市長のほうから開催を再び要望するという考えはないでしょうか。

市長

 先ほど言いましたように、北電さんには、具体的に、いろいろ丁寧にしていただきたいというふうに思っています。具体的に、今、どういう申し入れをいつするとかしないというところまでは考えておりません。多くの市民、道民が関心を持っていますので、そのことには丁寧に取り組んでいただきたいなというふうに思っています。

北海道新聞

 北電さんの今後の方針としては、もう説明会を開催する予定はないと。質疑のやりとりとかは、ホームページに掲載するので見てほしいと言っていたのですけれども、やっぱり、説明をしてほしいのではなくて、話を聞いてほしいという雰囲気があったのです。

 それで、札幌市さんでもやれば、ほかの市町村から来られている方の受け皿になるのではないかと思うのですけれども、その点に関してはどうでしょうか。

市長

 どういうふうに受け止められたのかというのは分かりません、私としては。先ほども言いましたように、さまざまな意見がある中ですから、やはり丁寧に進めていただきたいなというふうに思います。

 待機児童対策について(1)

北海道新聞

 先日(9月15日)発表があった待機児童対策について質問したいのですけれども、国の緊急対策などを経て、小規模保育所の定員の受け入れ枠の拡大ですとか、いろいろな緩和策が盛り込まれた一方で、保育士の配置基準の見直しについては、現段階では行わないというふうに発表されていまして、ただ、今年4月の時点で、国の定義外を含めた待機児童の数というのがすごく多い中で、今後、どうやって待機児童を減らしていくのか、受け皿拡大だけではなくて、質の維持というのも求められているかと思うのですけれども、その両立についてはどういうふうにお考えになっているのか、今回の判断のポイントと市長のお考えについて伺いたいと思います

市長

 潜在的な待機児童の数を含めて、まだまだ量的な拡大をしていかなければいけないのは事実でありますので、その受け皿の拡大ということで、定員の枠ですね、それは今回の補正予算でも計上させていただいておりますけれども、その拡大は進めていこうというふうに思っています。

 加えて、今、保育士そのものの人材の確保ということも課題になっていますので、これまでの採用説明会のようなものに加えて、潜在的な保育士の復帰などをサポートするような「保育士・保育所支援センター」、そういったものの開設の準備を進めていますし、保育士資格取得を目指している学生さんへの学費等の貸し付けと、これも、何年間か勤めればお返しいただかなくてもいいというような、そういう制度も含めて、人材確保ということも併せてやっていこうということを今回の補正の中でも加えさせていただいています。

 今、お話のように、量と質。質を確保しながら、数が多ければいいということではなくて、やっぱり質をきっちり担保していかなければいけませんので、この両面をしっかりやっていくというのが基本的な考えであります。

 今は、保育士の数も、先ほどのような対策で人材確保をまずはしていこうということで、保育士の資格の緩和だとか、配置そのものを今すぐ変えなければならないという状況にはないかなと。まずは、ほかに手を掛けられる部分をしっかりやっていきたいというふうに思っています。

 待機児童対策について(2)

北海道新聞

 今の質疑の関連でお聞きをしたいのですけれども、まず、あらためての認識として、待機児童対策の札幌市政全般においての位置付けというか重要性というか、将来の人口対策とかいろいろなところとの関係性もあるでしょうし、その辺をどうご認識していらっしゃるのかということと、今の緊急対策、これがどの程度成果が出るのかというのはやってみなければ分からない部分もあるかと思うのですけれども、場合によっては追加の措置が必要になるという可能性もあるのかどうか、少し中長期的なものについてもお話をいただければと思います。

市長

 子育てに関することというのは、札幌市としては重要な課題。社会の中で子育てをしていく仕組み、これは、待機児童対策、保育所の問題だけではありませんけれども、今、保育所の数の問題というのが非常にクローズアップをされて、ある程度、そこについてはしっかりやっていかなければいけない。このことも事実でありますが、必ずしも保育園に預けられている保護者の方ばかりではありませんので、子育て全体に力を入れていくという意味ではさまざまなことをやっていかなければいけない。

 その中でも、数の拡大というのは、子どもさんを預けたいという方が預けられる環境というのは、最低限整えていくためにはしっかり努力をしていかなければいけないと思いますし、なかなか、きょう明日、すぐに解決していかない部分もあると思います。これは、中期的な視点も含めてですけれども、急ぎつつ対応していかなければいけない問題だろうというふうに思います。

 ですから、緊急対策というよりは、札幌市の場合は、保育所定員の拡大というのは、ここ数年来ずっと取り組んできていますので、比較的、一時期の国定義の待機児童が一気に増えているという状況にはありませんけれども、ご案内のとおり、潜在的な待機児童、あるいは、兄弟姉妹で同じ保育所に通えないとか、そういった課題も多々ありますので、この問題については、これでいいということではなくて、逐次、財源の問題もありますけれども、そのことにはしっかりと対応していく必要があるだろうという認識でおります。

 「札幌国際芸術祭2017」ボランティアプロジェクト・キックオフミーティングについて

朝日新聞

 札幌国際芸術祭のことなのですけれども、ボランティアの中身を市民のみんなで考えようという、コロンブスの卵的な面白い取り組みなのかなと思うのですが、こういったことをやることの意義を市長はどのように考えていらっしゃるのかというのをお願いします。

市長

 今回の芸術祭そのもののテーマを大友さんは「芸術祭ってなんだ?」ということで、芸術祭ということについてもみんなで一緒に考えましょうと。一つは、やっぱり、お祭りですので、「私は見る人」ということだけではなくて、自らが、何ができるのか。参加をする、そして楽しむということが大きな意味を持っていて、いろいろなところで芸術祭をやられていますけれども、札幌としての芸術祭の意義としては、市民が自ら参画をし、楽しむ。そういう芸術祭でありたいということが大友さんの強い意思でもありますし、我々もそのことについては賛同していきたいというふうに思っています。

 そういう意味では、ボランティアも、前回いろいろやっていただきました。例えば、作品などの紹介のようなところ、案内のようなものもボランティアの方にやっていただきましたが、前回、ボランティアの方の声を聞くと、そこまで、ボランティアとしての責務といいますか、そういったことになるのだろうかという声もありました。ですから、事務局としてしっかり提供しなければならない事柄と、参加をしていただくボランティアスタッフの人たちの関わりということも一緒に考えて行動を取っていっていただこうと、関心を多く持っていただこうということが一番大きな視点かなというふうに思いますが。

 泊原発の再稼働問題について(3)

朝日新聞

 それから、泊原発のほうなのですが、先ほどから何度も質疑がございましたけれども、市のほうから重ねて北電さんのほうに説明会の開催はお願いしないということなのですけれども、これはなぜなのでしょうか。

市長

 なぜといいますか、先ほど言いましたように、説明会だけをやればいいということだけではないと思いますね。やはり、納得感を皆さんが持っていただくというところが一番重要ですから、先ほどご質問された対話ということも望んでいるのではないかというお話もありましたので、そういう声をしっかり受け止めていただいて、いろいろな場面で丁寧に対応していただきたい、こういうことは申し上げていきたいというふうに思います。

朝日新聞

 市民の方の納得感を増すために、市として何かできることはないかということなのですけれども。

市長

 ですから、今は具体的に説明会ということは直接考えておりませんけれども、そういう声も踏まえて丁寧にやっていただきたいということは常に申し上げていかなければいけないだろうというふうに思います。市として何ができるかということも併せて考えていかなければいけないのだろうというふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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