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更新日:2016年3月4日

第16回定例市長記者会見記録

日時

2016年3月3日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 21人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「北海道新幹線開業カウントダウンイベント」の開催について

 最初に、北海道新幹線開業のカウントダウンイベントの開催について、ご報告をさせていただきます。

 いよいよ今月の26日から、北海道新幹線、新青森-新函館北斗間の開業を迎えることになります。

 これまで、札幌市といたしましても、北海道でありますとか、他の関係自治体、関係団体と連携をしながら、市内はもとより、首都圏などでも北海道新幹線開業の周知、あるいは機運の醸成ということに取り組んでまいりました。

 新しく開業する新函館北斗駅でありますとか木古内駅周辺などにおきましても、さまざまな式典やイベントというものが予定されておりますが、札幌におきましても、この開業を迎えるに当たって、22日から6日間、チ・カ・ホを会場として、北海道新幹線開業のカウントダウンイベントを開催いたしますので、お知らせをさせていただきます。

 会場には、札幌市立大学に在学中であります段ボールアーティストをされている吉田傑さんが制作した北海道新幹線H5系の立体模型を展示するほか、カウントダウンパネルを設置いたします。

 また、3月26日の開業日当日につきましては、開業に沸く新函館北斗駅と中継でつなぎまして、現地にいらっしゃいますタカアンドトシのお二人にその様子を伝えていただきながら、札幌も一緒に盛り上がって開業を祝っていきたいというふうに考えているところであります。

 さらに、6日間のイベント期間を通しての、市民の皆さんに直接参加をしていただくという企画もございます。

 シールで夜景を表現する美術家である大村雪乃さん、この方に監修をいただいて、ご来場いただいた皆さんに、パネルにシールを貼っていただくということで、「札幌の夜景」というものをつくっていただこうというものであります。

 それから、新幹線が札幌まで来た時にかなえたい夢というものを掲示していただくというような取り組みもしまして、札幌開業への期待感というものも高めていきたいというふうに思います。

 このほかに、新函館北斗駅や木古内駅、北海道新幹線の沿線自治体のPRコーナーというものを設置いたしまして、数量限定での駅弁でありますとか道南のスイーツの販売というようなものも行っていきたいというふうに思います。

 また、19日、前の週でありますが、これは藻岩山で札幌商工会議所や札幌観光協会などと一緒になりまして、新幹線(開業)を祝う花火大会というものを開催することになってございます。

 北海道新幹線の一日も早い札幌開業ということにつなげていくためにも、新函館北斗-新青森間の開業ということについて盛り上げていきたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方にもご注目をいただいて、多くの市民の皆さんにもご来場いただきたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 北海道新幹線札幌駅ホームについて

時事通信

 新幹線の関係で、札幌駅のホームの設置の場所の問題についてなのですけれども、現在、4者協議の進捗(しんちょく)状況などが分かりましたら教えてください。

市長

 先月、2月23日に、北海道、それから鉄道・運輸機構、JR北海道、そして私ども札幌市ということで、部長クラスでありますけれども、事務レベルでの協議というものを行いました。その中で、JR北海道さんからは、在来線の輸送力の確保の問題だとか、高架橋周辺への影響というもののできるだけ拡大しない方法ということでさまざま検討しているということの説明がありましたけれども、具体的な検討内容ということについてはご説明がなかったということでありまして、あらためて、JR北海道さんに対して、具体的な検討を明らかにしてほしいと、検討内容も含めてですけれども、具体的な説明を早期にしていただきたいということを申し入れている状態であります。

 北海道新幹線の札幌延伸について

北海道建設新聞

 新幹線関連でもう1問伺いたいのですけれども、市長ご自身は、北海道新幹線の開業当日に行かれるご予定なのかどうかということと、札幌延伸に向けて、観光面はもとより、ビジネス面での交流に向けての市長の思いなどをあらためてお伺いしたかったのですが。

市長

 3月26日の日のオープニングの式典には私は出席をしようというふうに思っています。今、その日程調整をしています。

 札幌開業に向けてということになりますけれども、今の計画では15年後ということになっています。観光はもとよりなのですけれども、今、現実的には空路、飛行機に頼っているということになります、札幌の観光ビジネスもそうですが。そういう意味での、冬場の欠航は、今年も何度かありましたけれども、いろいろなイベント時、仕事の部分についても支障があるということが現実的には今の状態ではありますので、1日も早く陸路でつながっていくという意味は非常に大きいというふうに思っています。それと、札幌圏で300万人の経済圏、青函圏で100万人を超える、それから仙台圏で200万人ということで、札幌圏、青函圏、仙台圏を合わせると、本当に600万人ぐらいの人口を擁する経済圏が出来上がりますので、そこの中の交流が多く出てくる、発生をしてくるという意味は非常に大きいというふうに思います。

 確かに、東京から見たときに、飛行機と新幹線の時間の問題がどうかということがありますけれども、北関東、東北と北海道の間、それから、先ほど申しましたように、冬場のいろいろな大規模な会議を札幌で誘致しようとすると、今、どうしても空港の閉鎖等のリスクがあるということで敬遠されている。そういう形で、新幹線は雪に強いという部分もありますので、そういう意味での観光、それから、ビジネス、MICEのさまざまな部分についての効果というものは、札幌まで来てその効果が最大になってくるというふうに思っていますので、1日も早い完成、開業ということを、これから関係の皆さんと一緒になって求めていくという行動を取っていきたいというふうに思っています。

 救急車の安全確保対策について

北海道新聞

 先月の18日、日産自動車のほうが救急車のリコールを届け出ました。このきっかけとなったのは、昨年12月の定山渓における救急車のエンジントラブルということで、過去にも2001年以降で11回のリコールが、パラメディックの救急車については出ているということです。このことについて市長の受け止めと、実際に取材でも市民、関係者の不安が寄せられているところなのですが、安全確保の対策をどのように取り組まれるのか、ご所見をお伺いします。

市長

 定山渓出張所に属する救急車のエンジントラブルということがありまして、まずは、同車種といいますか、札幌市内の同様の救急車については、メーカーによって点検整備をチェックしたというところであります。その後、メーカーさんのほうから、全国の救急車に対してのリコールが起きたということでありまして、非常に重大な問題かなというふうな認識を持っています。今、ご質問にありましたけれども、何度か過去にリコールがあるということについても、やはり重く受け止めています。

 日産車の導入については、ご案内のとおり、WTO(政府調達)契約案件ということで、競争入札をしています。条件を、ある程度仕様を決めて、価格で決めて、その結果になっていますが、まずは、メーカーさんに、車両はもちろん全般的にそうですけれども、特に救急車という、非常時に緊急に出動する車ですから、こういう原因を早期にしっかりと対応していただきたいというふうに思っています。

 日常的に、私どもも、朝晩2回、救急車についての点検をしているというようなこともありますけれども、さらに、今回の電気系統のことも含めて、定期点検などについては、今回の事故なんかも踏まえて、点検項目といいますか、さらに詳細なというか、そういう点検整備を日常的に行っていくということをまずは心掛けていきたいというふうに思いますし、繰り返しになりますが、メーカーさんのほうにも、過去にリコールというようなことがありますので、そういったことが根本的に起こらないようにしっかり対応していただきたいと、こういったことも申し入れていきたいなというふうに思っています。

北海道新聞

 今のお話なのですけれども、これまでご発表いただいているとおり、確かに、札幌市消防局のほうでは、日々のエンジン始動の確認ですとか、でき得ることはやってきている部分もあるのかなと思うのですが、一義的には、メーカーの細かな技術的な問題というところを検出するというのはかなり限界もあるのかなというふうに思うのですけれども、その点では、競争入札ということで、一定のルールで、ある意味、導入されてきた経過はあると思うのですけれども、メーカーに一段の具体的な点検の強化ですとか、頻度を増やすとか、具体的には分かりませんけれども、そういったことを求めるお考えはあるのか。あるいは、実際に、これまでに日産のほうからそのような申し出があったかどうか、その辺りはいかがでしょうか。

市長

 以前にメーカーのほうからそういう申し出があったというふうには聞いておりませんが、そういう事実があったかどうかというのはちょっと私も聞いておりませんけれども、あったというふうには聞いていないので、今までにそういう申し入れはなかったのではないかなというふうに思います。ただ、先ほど申しましたように、何らかのトラブルがあっては困るという車両の性格でありますから、今回のリコールも含めてですけれども、車両自体に問題が発生しない状況というものにメーカーさんのほうでしっかり対応していただかなければいけないというふうに思っていますので、今回の点のみならず、より安全な車両にしていただくよう、それは申し入れをしていきたいと思いますし、今のご質問にあったように、例えば、点検の強化をするようなことがあるのかないのか、そういったようなことについても検討していただくように申し入れをしたいなというふうに思います。

 除排雪作業中の事故について

北海道新聞

 2月23日に、排雪作業中のダンプの事故で人が亡くなったということがありましたけれども、2012年と2011年にも同じく排雪作業中の交通事故死ということがありました。あらためて、再発防止に向けてでき得ることについて教えていただきたいと思います。

市長

 除雪作業に関わる車両によっての死亡事故ということでございますので、今回の事故の詳細というものは今確認中ということでありますけれども、やはり、こういう事故を繰り返してはいけないというふうに思っています。そのために、今回の事故はどこに原因があったのかということはもちろんでありますけれども、あらためて、こういう事故が起きないように、安全管理の体制ということについては、除雪に関わる事業者の皆さんにこのことを徹底していかなければいけないというふうに思っています。

 今回も、早速、各区の土木部長あるいは関係する事業者さんには安全対策を徹底していただきたいということ、それから、手稲区では、具体的に、安全集会といいますか、そういったことをやって再確認したところであります。

 基本的には、運送事業の中でどういう課題があるのか、過去の問題なんかも含めて、トラックという大型の車両ですから、発進時を含めて、周辺の安全確認をしていただくというようなことを徹底していただかないといけないというふうに思っていますし、そのことを、日常的に、お互いに関係者が確認し合うというようなことも重要かなというふうに思っています。

 そういう意味では、安全意識の徹底と、具体的ないろいろな確認行動ということを徹底していきたいというふうに思っています。

 北海道立産業共進会場(ケーズデンキ月寒ドーム)の今後の利用について

HBC

 月寒にある産業共進会場の今後の利用について、先日の市議会の中で町田副市長から、オリンピックを見据えて購入に前向きというようなお話があったと思うのですけれども、それについて、秋元市長は、何か具体的に競技施設での利用というものをお考えなのかどうかというのが1点と、あそこはドッグランの存続を求める市民の方の意見もあり、もし購入した場合はドッグランを今後どうされるおつもりなのかという2つについてお聞きしたいと思います。

市長

 産業共進会場の建物の老朽化に伴ってそこを廃止するという道の方針が出されています。その土地の利用を今後はどうするのかということで、これから道でも方針を決めるということですが、札幌市としても、あそこは、今お話しのように、札幌ドーム周辺でオリンピック・パラリンピックのいろいろな施設というようなことも考えられるというふうに思っていますので、そのための有力な候補地の1つではあろうというふうに思っています。

 加えて、今、産業共進会場が、1つの展示機能といいますか、そういうものを持っていまして、稼働率が非常に高いということからすると、これがなくなった時に、札幌市内における展示会場スペースといいますか、そういった機能をどう今後維持していかなければいけないか、こういったことも少し私は頭の中に入れていかなければいけないかなというふうに思っています。

 そういう意味で、オリンピック・パラリンピックの競技施設を、これは具体的に何を配置するというところまではないにしても、そういう施設配置を考えていく候補地の1つであるということと、市内需要としての展示会場機能、この維持というようなことからも、この土地の利用について、札幌市としても考えていかなければいけないのではないかなというふうに思っています。そういう意味では、今後、この土地がどういうふうになっていくのかは分かりませんが、道ともいろいろな話を進めていきたいなというふうに思っています。

 今のドッグランの話ですけれども、今、共進会場の建物の閉鎖そのものは決められましたけれども、先ほど言いましたが、土地利用そのものをどういうふうにしていくのかというのがちょっと分からない部分もありますので、ドッグランをその後どうされるのかということも、道のほうでどう考えるのか、そういったことにも少しよるかなというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について

北海道新聞

 2026年を目指す冬季オリンピック・パラリンピックの開催概要計画の検討作業が進められているかと思います。今年度内に策定というところを目指して作業をされてきたかと思うのですが、今の進捗状況をお聞かせください。

市長

 昨年末に競技施設の配置案的な、複数案になりましたけれども、こういった候補地を考えていますというところまではまとめています。今、この候補地案に基づいて、具体的な費用の概算だとか、そういったものを出すべく作業を進めているところでありますが、先日、スキーの滑降の関係で、FIS(国際スキー連盟)のほうにニセコと富良野を見ていただきました。その報告が実はまだ来ていないということで、若干時間がかかっているようであります。そういうことも含めて、今の具体的な施設配置、どこに何を持ってきて、それの費用をどう見るかという作業が少し遅れている状況にあります。

 鋭意、年度内に(計画案を)まとめていきたいというふうに思っていますが、当初の想定していたところよりは少し時間がかかっているという状況にあります。

北海道新聞

 年度内に確実に策定されるかどうかというのは、ちょっと難しいのか、微妙なところなのですか。

市長

 できるだけ年度内に当初予定どおりある程度策定をして、年度明けには市民の皆さんにその情報を公開して、ご意見をもらっていくという作業に入っていきたいというふうに思いますが、若干、3月末で終われるかどうかというところについては、今の段階ではまだ申し上げられないかなというふうに思います。鋭意、そういう線で頑張っていきたいと。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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