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更新日:2015年12月25日

第12回定例市長記者会見記録

日時

2015年12月22日(火曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 20人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015」の完成について

 今年度から5カ年の実施計画になります「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015」につきましては、できるだけ早く市民の皆様にお示しをしたいということで、年内を目途に策定作業を進めてまいりました。このたび、完成をいたしましたので、そのお知らせをさせていただきます。

 この計画には、市民の皆様にお約束をいたしました私の公約も含め、これからの任期で取り組んでいく政策的な事業を全て盛り込みますとともに、計画の実効性を担保するために、計画期間中の財源の見通しを明示させていただきました。

 11月24日までに実施をいたしましたパブリックコメントでは、市民の皆様から非常に多くのご意見をいただきました。ご意見に対する市の考え方を添えて、意見集として取りまとめております。ご意見をお寄せいただきました市民の皆様には、この場をお借りして厚く御礼を申し上げたいというふうに思います。

 特に、キッズコメントでは、市政について、課題は何か、その解決のために何をすべきかを考えてもらう課題探究型の冊子というものを作成いたしまして全部の小中学校に配布をするなど、札幌の将来を担う子どもたちに市政への関心を高めてもらう、そういった取り組みに力を入れてきたところでありますが、前計画の際にいただいた意見の2倍以上に及ぶ1,189人の子どもたちからご意見をいただくことができました。

 今後、子どもたちの次なる市政参加へとつながっていくように、いただいた意見に対する札幌市の考え方ということを子ども向けに分かりやすく取りまとめた上で、これも全小中学校に配布をし、子どもたちにしっかりとフィードバックをしたいというふうに思っております。

 このたび完成いたしました計画書には、市民の皆様からいただいたご意見あるいは議会での審議などを踏まえまして、2つの特集ページというものを追加いたしました。

 まず1つは、市民の皆様にこの計画をより身近に感じてもらうとともに、まちづくり活動に参加するきっかけとしていただけるように、自分の住んでいる地域でどのような事業が行われるのかということを、事業一覧や地図による見える化というものをいたしまして、各区の関連事業のページというものを追加いたしました。

 そして、2つ目には、人口減少対策、地方創生あるいは災害に強いまちづくりに積極的に取り組む姿勢を示すために、この計画と並行して策定作業を進めている「さっぽろ未来創生プラン」と「札幌市強靱化計画」の概要を紹介するページを追加しまして、アクションプランのどの事業がこの2つの計画に関連するものなのかということを分かりやすく明らかにしたところであります。

 この計画書につきましては、意見集と併せて本日から札幌市のホームページでご覧いただけることになっておりますほか、12月24日からは市政刊行物コーナーや各区役所などで配布をしたいと思っております。今回は、簡易に製本をいたしました速報版ということにしてございますが、これをしっかりと製本して計画書に取りまとめますのは、今後、機構改革ということも予定しておりますので、それを反映して、来年4月の刊行とさせていただきたいと考えております。ぜひ、多くの皆さんに手に取っていただいて計画をご覧いただきたいというふうに思います。

 この計画につきましては、これから先の10年、20年という札幌の基礎となる重要な計画と考えております。多くの市民が、この街が好きだ、そして全国一と評される魅力的な街・札幌であり続けたい、そして、その誇れる街・札幌を次の世代である子どもたちにつなげていきたい、そのような決意を胸に、「つづける、つなぐ、つぎへ」ということでサブタイトルを付けさせていただきました。私は、この計画を着実に実行して、札幌のまちづくりにしっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、報道機関の皆様には、周知方につき、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 今年を振り返って

 続きまして、本日は、今年最後の定例記者会見ということになりますので、私が市長に就任をいたしましてからこれまでを少し振り返りまして、所感を申し上げたいと思います。

 今年の5月に194万人の市民の皆様の負託を賜り、札幌市長に就任をいたしましてから早くも7カ月半が経過をしたところであります。就任に当たりまして、市民の皆様にお約束をさせていただいた事柄のうち、早期に着手すべきだろうというふうに考えた課題につきましては、就任後、直ちに補正予算を編成し、また、先ごろお伝えいたしました今後5年間の取り組みを掲げる「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015」というものを約半年で取りまとめたところであります。私自身、スピード感を持って、かつ、市民の皆様や多くの方々の信頼にお応えできるよう、スタートダッシュということを意識して、市政運営の1年目に当たってきたというところでございます。

 私が描いております札幌の未来像であります「誰もが安心して暮らし生涯現役として輝き続ける街さっぽろ」、そして「世界都市としての魅力と活力を創造し続ける街さっぽろ」の実現に向けて全力で取り組んできたというところでございます。

 また、人を大事にするということを原点に、市民の皆様の生の声を直接伺い、それを市政運営に反映させるために、時間の許す限り地域のイベントや行事などにもお邪魔をし、直接、多くの方々とお話しをさせていただいたところでございます。私の人となりということも知っていただきながら、顔も覚えていただいて、街なかでも声を掛けていただくというようなことも増えてまいりました。

 さらには、北海道の高橋はるみ知事あるいは国、経済界などの方々とも、早い時期に直接お会いをさせていただいて、これからの連携ということを確認できたわけでありまして、まずは、多くの市民の皆様に安心感を持っていただけたのではないかということも考えてございます。

 6月早々に編成をいたしました補正予算におきましては、待機児童解消の問題、それから、観光予算の倍増、民間投資の誘発など、就任前から早期に取り組む必要があると考えておりました事業を盛り込ませていただきました。

 特に、観光分野につきましては、札幌、北海道は、外国人観光客を含め、既に大変多くの観光客の方にお越しをいただいておりますけれども、幅広い産業、さまざまな産業分野に波及効果が大きいということから、さらなる裾野の拡大を目指して、まずは、オータムフェストやホワイトイルミネーション、雪まつりといった大規模イベントの会期延長でありますとか、大通公園などのWi-Fi整備、こういったことを実施することといたしました。

 また、このたびお示しをいたしましたアクションプランでは、計画期間中の建設事業費について、年1000億円規模を確保するということもお示しをいたしました。これは、建設業界全体において、ある程度、人材確保や設備投資などの見通しを立てていただくということで、地元企業における雇用の確保、経営の安定、そして地域経済の好循環につなげていきたいと考えたからであります。

 さて、振り返りますと、就任初日であります5月2日に円山動物園の視察を行いました。その動物園で、夏以降、大切な動物を続けて失ってしまうということが起きました。このことにつきましては、私自身、しっかりとした検証が必要であろうと。例えば、マレーグマの死亡の件について、市民の方が直接撮られた動画を見て、これはしっかりとした検証が必要だろうというふうに考えたわけでありますが、その検証後、これに基づいて、安全対策等を含めて抜本的な改善を推進していくことといたしました。本日、市民動物園会議から、組織体制の強化や専門人材の採用などについてのご提言ということもいただきました。そういったご提言をしっかりと受け止めながら、これからの円山動物園の改善に努めていきたいというふうに考えております。

 また、保育料の問題につきまして、国の制度変更に伴って、9月から子どもさんが多い世帯で保育料が急激に上がるということになりました。このことにつきましても、何か制度的な課題があるのではないかということを感じ、実態を調査させていただいた結果、子育て世代を応援するために、札幌市独自としての激変緩和措置ということも取らせていただくこととしたところであります。

 市政のかじ取りを行うに当たりまして、これらのことをはじめ、常に市民感覚ということを意識して判断をしてまいりましたし、これからも、役所の理屈ではなくて、私も含め、職員一人一人が持っている市民感覚ということを大切にした行政運営を行ってまいりたいと考えております。

 近い将来、札幌市も人口減少社会を迎えることになります。先日、札幌市の人口の将来展望や今後5カ年の施策などを示す「さっぽろ未来創生プラン」の案をまとめ、出生率の向上と、若者の道外への転出超過数の減少ということを目標に掲げて、人口減少の緩和に向け、全庁を挙げて取り組んでいくということといたしました。

 時代の大きな転換点を迎える札幌市におきまして、第10代の札幌市長として、私は、この状況を、逆に札幌の魅力をさらに高めていくチャンスとしたいというふうに考えております。誰もが生涯現役として輝き続ける街であることが、都市の魅力と活力を創造する源泉となります。また、都市の魅力と活力を創造することが、働く場の確保や税収増となって、人々の暮らしの充実につながってまいります。このような好循環が生まれる札幌の姿の実現に向けて、今後も全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 報道機関の皆様方には、就任以来、延べ15回の記者会見にお付き合いをいただきましたほか、その都度、市民の視点に立ったご指摘やご意見を頂戴しながら、分かりやすく市政情報をお伝えいただいたことにあらためて感謝を申し上げたいというふうに思います。引き続き、市民感覚での市政運営にまい進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015」の完成について

北海道新聞

 今、ご説明いただいたアクションプランの件なのですけれども、新たに加わった各関連事業ですとか関連の計画の記述以外に、原案の段階から個別の項目で書き加えたり、手直しをしたりとか、そういったところはあったのでしょうか。

市長

 大きな項目で何かを付け加えたりという部分というのはございません。例えば、この中で、多世代シェアハウス、コミュニティカフェなど、多世代交流できる場づくりや仕掛けを積極的に行うべきとか、そういうご意見もございましたけれども、それは、札幌市が現在取り組んでいる事業でありますとか、既にそういう方向で考えている、いわゆる方向性が一致していると思われるご意見も多かったものですから、そういったものについては、その趣旨を踏まえて、特に項目を追加したり修正をしてはおりません。

 中には、今申しましたように、全区の状況が分かるようにしてほしいというご意見がありましたので、追加ページをいたしました。それらを受けて、計画書そのものを修正したのは、字句修正も含めてですけれども、13項目ということでございます。

 路面電車のループ化について

北海道新聞

 次に、市電のループ化の関係なのですけれども、12月20日にループ化ということで開業いたしまして、初日はたしか25%が前週の日曜日より多いということで、出足は好調なのかなと思うのですけれども、まだスタートして数日ですが、現状の出足も含めてどうかという受け止めと、課題点も、もしお感じになっているところがあればお聞きをしたいのですけれども。

市長

 日曜日と月曜日の2日ですけれども、いずれも前年の同時期と比較しますと4,000人ぐらいの方に多く乗車をしていただいているようであります。そういう意味では、非常に関心を持っていただいているということと、駅前通に電車が走るというのは42年ぶりということでもありますし、私も実際に乗車をして、南1条とすすきのの駅前通を走るのは短い距離でありますけれども、非常に、これまでに見る電車の風景とは違うメーンストリートでの新しい車窓からの景色というようなことで、そういったことにも新鮮味があったのではないかということ、あるいは、全国からお越しをいただいている方もいらっしゃいましたし、市民の方でも、これを機会に一度乗ってみようと。低床車両そのものも、導入されているということをご存じないという方もいらっしゃって、まずはくるっと1周回ってみようというふうに乗っていただいた方も多いのかなというふうに思います。そういう意味で、新しい観光資源としても期待できるかなという思いがあります。

 一方で、課題としては、やはり、車との関係でいきますと、例えば、タクシーの乗降車ですね、駅前通区間は駐停車禁止ということで、本来であれば、お客様も電車の横では止めて降りることができないというところでありますけれども、結構、タクシーが止まって、降りられる方というのもいらっしゃったようであります。荷さばきの場所とかタクシーの乗車場所とかを、一応、東西の通りに指定をさせていただいておりますけれども、まだスタートというようなことで、十分、ご理解いただけていない部分もあろうかというふうに思います。当面、安全対策ということで、人も立っていろいろな形でお願いをしているわけでありますが、少し慣れる部分というか、あらためて運輸関係の方々にもお願いをしていかなければならない部分もあるかなというふうに、こういった課題もまだあるかなというふうに思います。

 札幌市の機構改革について

北海道新聞

 先ほどのアクションプランの話の中でもあったのですが、組織体制の見直しという部分のスケジュール感がもし決まっているのであれば教えてください。

市長

 機構改革については、来年の4月からスタートできるようにしたいというふうに基本的にはそう考えております。これから規則なり条例の改正というようなことも必要となってくる場面もありますので、基本的には4月からというふうに考えています。

北海道新聞

 では、2月の議会、1定(平成28年第1回定例市議会)のときに提案するような形というようなイメージですか。

市長

 そうですね。4月に間に合わせるということは、そういう形になると思います。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(1)

NHK

 先日、馳浩文科大臣と鈴木大地スポーツ庁長官に会われて五輪の協力要請をされましたが、大臣、長官からはかなり厳しい反応があったというふうに聞いております。それを受けて、市のほうで、今後、方針を変えるところがあるのか、どういったところで尽力していくのか、お聞かせ願います。

市長

 基本的には、現時点での作業なり考え方というものに大きな変化はありません。と申しますのは、例えば、IOC(国際オリンピック委員会)なりJOC(日本オリンピック委員会)の正式なルートとして公募という形にはまだ至っておりません。その前段階でありますけれども、私ども札幌市としては、冬のオリンピック・パラリンピック招致に向けて、今、概要計画をまとめさせていただいております。施設計画ですとか、そういったことについて、札幌で開催をするとすれば、こういう形で開催をします、させてほしいということをJOCなり国にこれからお話をしていくことになると思います。

 先般、大臣のほうからは、2026年ということを目指すとした時に、IOCからの正式なスケジュール感もまだ示されておりませんけれども、通常であれば、7年前、2019年にIOCで決めるということになってきたときに、2020年の東京オリ・パラとの関係で、そういった体制の課題なんかも頂戴をいたしました。

 これから、そういった課題、あるいは、地元の市民の関心度の高さ、こういったものが、本当に80、90%というようなお話もありました。そういう意味で、やっぱり、札幌市民、道民の関心をどこまで高めていけるか、そういったことにも取り組んでいかなければならないと思っております。

 保育料について

HTB

 保育料についてなのですけれども、また国のほうで新しい動きが出ていまして、低所得世帯の3人目の保育料を無料にという話が出ているようですが、この動きをどう捉えていらっしゃるかということと、札幌の事業と重なる部分も少しあるのかなとも感じるのですが、これを踏まえた上でどう今後提言されていくのか。

市長

 国も、やはり少子化対策ということが課題だということで、大きな政策の柱として考えて、その一環として、報道にありましたような3子目のカウントの仕方、無償化というようなことも検討されているようです。

 全体として、今回の保育料の見直しの際にも私も申し上げておりましたけれども、各市町村、自治体でも、少子化対策なり子育て支援ということを考えて、それぞれ、地域に合った政策を考えていくというのは当然ではありますけれども、一方で、ナショナルミニマムといいますか、最低限のベースのところは、やはり、国として、これは自治体に差ができるということではなくて、国として考えていただくことがベースになるのではないかということを申し上げました。そういう意味では、子育てのさまざまな経済的な負担が軽減をされていくという方向性としては望ましいというふうに思っています。ただ、その中身がどういうふうになっていくのか。例えば、所得制限がどういうふうに捉えられるかとか、細かいところというのはいろいろ出てくると思います。そういう意味で、全てが、今、国が考えていることで解決していかないという部分もあると思いますので、そういった足りない部分を自治体として独自で考えられる要素があるのかどうかということはこれからも見ていかなければならないと思いますので、そういう意味では、国の動きというものをしっかりと注視しながら、札幌市としてもどういう施策が必要なのかということは考えていきたいというふうに思います。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(2)

北海道新聞

 オリンピックの関連で、施設配置案を、先日、議会に市のほうから示されたと思うのですけれども、どういう観点で、いくつか複数の候補の競技会場があるかと思うのですけれども、どういう観点で絞り込みを進めていくのかというところを。

市長

 今回の施設選定に当たりましては、4つほどの考え方で整理をさせていただいています。アスリートあるいはメディア関係者、観客の利便性といった大会運営上の観点というのが1つ。それから、既存施設を活用するとか、仮設にするとか、建設費、維持費、こういった財政負担を軽減していくという持続可能性の観点、それから、大会後にどういうふうに使っていくのかというようなことのレガシーという観点、それから、北海道の場合、札幌だけではなくて、北海道全体の活性化にどう貢献できるか、こういった4つの観点から考えて、現時点では複数案をお示ししたところであります。これから、関係自治体あるいは競技団体とも相談をしていきながら、コストの問題、さらには、選手の立場からすると、近いほうがいいとか、いろいろな問題が出てまいりますので、そういったことを総合的に話し合いを進めていきたいというふうに思っていますし、JOCだとか、関係機関との話し合いにもよってその絞り込みというものを進めていきたいというふうに思います。

 ただ、JOCに一旦出す概要案の時には、競技によっては複数案をそのままでお示しをするということもあり得るかなというふうに思っています。

 民間建築物の耐震化について

北海道建設新聞

 民間建築物の耐震化についてお聞きします。

 現在、札幌市は、耐震改修促進法に基づいて、一定規模以上のホテルや店舗、旅館などの所有者に義務付けられた耐震診断について、月内、年内までの報告を受ける予定です。その後は、札幌市が一定の事項について公表することになりますが、その公表の時期と公表の方法について、現時点での市長のお考えをお聞きします。

市長

 公表時期については、現時点では最終的に決めておりません。少し時間がかかる場合もあるかなというふうに思っています。

 といいますのは、特に、今、報告を今月末までにいただくことになりますけれども、例えば、改修予定とか改修計画がありますというようなお答えをいただいたときに、どの程度まで、例えば、2年後、3年後に改修しますというものなのか、時期が不明確なのかというようなことで、耐震診断を受けた後の実際に手を付ける中身が、今の場合ですと、例えば、建て替えの予定があるので耐震補強しませんというようなことも、基本的にはそういうお答えもありということなのですが、例えば、改修時期とか建て替え時期がどういうふうになっていくのか、どういうふうに発表するかという発表の中身の表現といいますか、あとは基準みたいなものというのは少し曖昧な部分もありますので、これは、ある程度、各自治体の発表の仕方などとも少し相談させていただいた上で、全国ばらばらな基準で判断をするということはやっぱり混乱を招いていきますので、その辺のところを少し統一化するような作業もさせていただかなければいけないかなというふうに思っています。その辺を含めて、ある程度、全て一斉にということにはならないかもしれませんけれども、大体、足並みをそろえた形で発表できるような時期というものが望ましいのではないかなというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(3)

北海道新聞

 先ほどの五輪の質疑の中で1点補足をさせていただきたいのですが、最後、一旦示す案の中では、競技によっては複数案を示すということもあり得るというお話だったのですけれども、つまり、これは、なかなか調整がつかないもの、あるいは、先ほどの4点の判断基準の中でなかなか選定に時間がかかりそうなものもあるというご認識からなのでしょうか。

市長

 これから、例えば、競技団体との具体的な協議だとか、例えば、スキー競技でも、複数と言ってもさらに複数のスキー場などもありますから、そういったところとの最終的な自治体のお考え方とか、その後の施設維持の問題だとか、さまざまなものについてはこれから調整をしなければならない部分もありますので、今、確定的な形で絞り切れるか、絶対、複数を想定しているわけでも何でもないのですけれども、そういった場合もあり得るかなということです。

北海道新聞

 その場合、1つに絞り込まなければならない時期というのはいつだとお考えですか。

市長

 最終的に、JOCとしてIOCに、仮に日本が手を挙げるという形になって競技計画を出すということになれば、これはIOCのいろいろな細かい中身について作っていかなければならないことになりますので、その段階には、もちろん、競技場所だとか、それは、もう既に競技団体とかと調整がついてそういうところに行くということですから、もう少し先になるかなというふうに思います。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(4)

NHK

 結局、オリンピック招致について、2026年という年にどれぐらいのこだわりを持たれているのか、教えてください。

市長

 こだわりというか、今は2026年をまず目指していろいろな作業を進めましょうということであります。それ以上でもそれ以下でもないです。

 円山動物園について

HTB

 最初に話があった動物園の件で1点伺いたいのですけれども、きょうの午前中に提言書を受けて、その対応なのですが、実際に、例えば、提言を受けた内容をやる予定があるのか、また、いつまでにこの判断を下したいかなど、考えがあれば伺いたいと思います。

市長

 ご提言いただいたのがきょうですので、これからさまざまなことを具体的に検討していかなければいけないというふうに思っておりますけれども、市民動物園会議で、さまざまな幅広い観点で、短い時間ではありましたけれども、ご検討いただきました。例えば、国内のほかの園での飼育の状況の調査でありますとか、専門的なアドバイザーのご意見も入れるなり、かなり幅広くご検討いただいた中身でありまして、いずれも組織体制の強化あるいは採用、人材育成のところ、特に、これは、札幌市としてしっかり考えていかなければいけない部分であります。これは、一番最初に、人材の問題については、私は、今回の一連の問題が出た時にも、たしかこの場でもお話をさせていただいたと思いますが、非常に、今、動物園の役割というものが専門的かつ多岐にわたっています。希少動物の種の保存というような観点で専門性を有するとか、子どもたちの環境教育の場としても有効であるとか、そうすると、単純に動物を展示して見てもらうということばかりではなくて、飼育ももちろんそうなのですが、動物園に来た子どもたちに対して、どういう環境教育、あるいは生物の多様性のような教育をするとか、そんなことになると、ある程度、専門的な知識を持った職員を養成していかなければならない。そうすると、今ある飼育員、いわゆる現業職員という形で、どちらかというと作業をする人という立場の職種では合わなくなってきているのではないかというふうに思っていますので、採用の問題にも取り組んでいかなければいけないというふうに思っています。

 ただ、採用試験を変えていくということになりますので、もう既に来年の春には間に合わないということにもなりますので、当然、その前年に募集をしていきますので、採用試験の内容を変えていくというようなことになるためには、できるだけ間を置かずにやりたいと思っていますが、例えば、総合的な人事配置の問題あるいは職員の定数的な問題等もありますので、きょういただいた提言の中身全てについて、これは真摯(しんし)に受け止めて早期に対応していきたいというふうに思っておりますが、時間軸については、例えば、採用などについては早くても再来年度ということになってしまうだろうという意味です。

HTB

 開園の時間とか休園日については、例えば今年度中には決めたいとか、その辺のお考えはありますでしょうか。

市長

 提言の中にもございましたけれども、開園時間あるいは休園の時期、学校のイベントとして動物園にお越しになるということもありますので、その辺の学校行事との兼ね合いとかに支障がないようにしていかなければいけないので、当然、これからいろいろな調整をさせていただきますが、来年の春すぐという形には難しいかなというふうに思います。例えば、年度途中からでもできるようなことがあればやりますけれども、条例を変えたり規則を変えたりとかというようなことだけではなくて、来ていただいている方にあまりご迷惑が掛からないような日程というものを考えていかなければいけないというふうに思っています。

北海道新聞

 ありがとうございました。

市長

 今年1年、どうもありがとうございます。また、来年もよろしくお願いいたします。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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