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更新日:2015年7月14日

第3回定例市長記者会見記録

日時

2015年7月10日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 16人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 円山動物園ホッキョクグマの赤ちゃんの性別について

 今年度の円山動物園でありますけれども、6月までの入園者数が、昨年12月に誕生いたしましたホッキョクグマの赤ちゃんの人気もありまして、さらには、報道機関の皆さまのご協力をいただきましたことから、前年度比で141%と好調に推移をしているところであります。

 そのホッキョクグマの赤ちゃんでありますけれども、このたび、この赤ちゃんの性別について、雌であるということが判明をいたしまして、明日、11日からになりますけれども、この赤ちゃんに名前を付けていただく、その投票を行うこととなりましたので、お知らせをしたいというふうに思います。

 動物園のほうで5つの愛称の候補というものを用意させていただきました。今、お手元の資料にございますように、1つは「ノンノ」という、アイヌ語で「花」という意味であるそうでありますが、花のように美しく育ってほしいという願いを込めて「ノンノ」というもの、それから、もう1つが「リラ」ですね。これは、「デナリ」と「ララ」のそれぞれ両親から1字をとって、札幌の木でありますライラックにもちなんで「リラ」という名前がもう1つであります。それから、「ルイカ」、アイヌ語で「橋」という意味だそうですが、ホッキョクグマの国際的な保全への懸け橋になってくれることを願ってということであります。それから、「レラ」、アイヌ語で「風」という意味で、北海道の爽やかな風をイメージしてということであります。もう1つが「ハッチ」ということで、「ララ」と「デナリ」にとって8番目の子どもであって、呼びやすい、かわいらしさということであります。

 この5つを候補といたしまして、これについて投票をしていただきたいというふうに思っております。明日から8月2日までの期間に、動物園内でありますとか、それから、これまでホッキョクグマの繁殖にご協力をいただいております企業の店舗で投票をしていただいて、命名をしたいと考えているところであります。

 現在の推定体重は50キログラムほどでありまして、順調に成長しておりますけれども、ララに甘えている姿もよく見られて、まだまだかわいい盛りであります。

 皆さまには、ぜひ、この機会にこのホッキョクグマの子に会いに円山動物園に足を運んでいただきたいというふうに思います。

 これから、多くの子どもたちが夏休みを迎える時期でありますけれども、夏の円山動物園では、このほかに、夜行性動物の活発な動きを観覧できる「夜の動物園」、夏休み特別展の「古代生物展」などを開催しますほか、高校生以上の学生を対象とする、年間パスポートが半額になる「学割」というものを行うなど、多くの来園者に楽しんでいただきたいというふうに思っております。

 また、この秋にオープンを予定しております「アフリカゾーン」が完成をいたしました。これから動物の引っ越しを行っていくわけでありますけれども、この13日に報道機関の皆さまへの内覧会を開催いたしたいというふうに思います。動物の引っ越し前に各獣舎の見どころなどをご紹介したいと思いますので、ぜひご参加をいただきたいというふうに思います。

 報道機関の皆さま方には、引き続き、円山動物園にご注目をいただいて、市民への周知方をお願いしたいというふうに思います。

 札幌市の省エネ・節電の取り組みについて

 札幌市では、これまでも継続的に省エネ、節電ということに取り組んでまいりましたけれども、これからも「環境首都・札幌」の実現に向けて市民・事業者・行政が一体となって省エネ・節電に取り組む必要があると考えております。

 先日、既にお知らせをしてございますけれども、今年の夏も、7月1日から、市有施設において、最大需要電力を平成22年度比の12.5%、消費電力量につきましても前年度の13.6%を上回る削減に努めることとしております。

 また、事業者の皆さんに対しては、省エネ技術の普及を推進する事業を実施しているところでありますし、今年は、「Let’sスマート」ということを合言葉に、無駄なく、賢く省エネ・節電を楽しむ「さっぽろスマートライフ」が定着した街を市民の皆さんと共に目指していきたいというふうに思います。

 市民の皆さまには、省エネ・節電に引き続きご協力をお願いしたいというふうに思っております。

 なお、明日、11日でありますけれども、このキックオフイベントを行うこととしておりまして、この取り組みのメッセンジャーでありますタレントの田中美保さんと一緒に、私が省エネ・節電を市民の皆さんに呼び掛けたいというふうに思っております。

 報道機関の皆さま方には、周知方のご協力をいただければ幸いでございます。

 フェイスブックの活用について

 市政に関する情報につきましては、これまでも、広報さっぽろでありますとか、報道機関の皆さま方を通じた情報提供、そして、札幌市での公式ホームページということでの積極的な情報提供をしてまいりました。

 しかしながら、特にホームページの場合は、その特性上、自らそのページにアクセスをするということで、閲覧をする方が、探しに来なければならない、こういう情報提供のあり方が中心となりますので、より広く市政に関する情報を市民にお知らせしていくためには、情報拡散などの特性を有するソーシャルネットワーキングサービスというものを札幌市としても積極的に活用していきたいというふうに思っております。

 まず、その取っ掛かりとして、最初に、フェイスブックに札幌市長、私の公式ページを開設いたしました。さまざまな方々に市長室のほうにお越しいただいております。そして、地域にもいろいろお邪魔をさせていただいておりますので、そういった情報、様子を提供していきたいというふうに思っております。

 そういう意味で、市長のフェイスブックということで立ち上げをさせていただきました。ぜひ、皆さま方にもご注目をいただきたいというふうに思っております。

質疑応答

 平成27年第2回定例市議会の手応えについて

時事通信

 まず、来週、定例市議会が終了するということなのですけれども、市長となって初めての定例市議会ということで、手応えなど、感想がありましたらお願いいたします。

市長

 最初の議会ということで、補正予算の中には、私がこれから進めていきたい事柄のうち、早期に着手をしていかなければいけないだろうと思っている事柄について提案をさせていただきました。

 昨日で委員会が終わり、まだそれぞれの賛成、反対も含めての態度表明をいただいていないので、何とも申し上げられない部分がありますけれども、これまで、代表質問あるいは委員会での質疑を伺っている限りでは、例えば、私が政策の中心に捉えております子育ての関係でありますとか、経済あるいは観光を重視した政策、こういったことへの質疑のやりとりも多かったようでありまして、おおむねご理解をいただける方向にあるのではないかという認識は持っておりますが、これは、賛否の態度をまだ表明していただいておりませんので、最終的にはどうなっていくのか分かりません。

 道内連携の取り組みについて(1)

時事通信

 道と市の連携に関してなのですけれども、例えば、きょうはラウンドテーブルが開催されたのと、先月は道市懇(北海道・札幌市行政懇談会)などもありまして、具体的に動き始めた感があるのですけれども、例えば、具体的に動き始めて初めて見えてきた点など、何か、今後どう進めていきたいかなどありましたら、教えてください。

市長

 先月の北海道との行政懇談会の中で、これは、知事とのお話の中でも、やはり、北海道、そして札幌市がこれまで以上に連携をしていろいろな課題に取り組んでいかなければいけないということについての共通認識を持たせていただいたわけであります。

 1つの具体的な形として、きょうは、民間の方あるいは有識者の方々に札幌市と道内の市町村の連携を具体的に進めるに当たってのいろいろなご提言をいただきたい、民間からのアイデアも含めてですけれども、そういうご提案をいただく道内連携ラウンドテーブルというのも、これは北海道のほうとも一緒に立ち上げさせていただきました。

 既に、職員が道内の各振興局にお邪魔をして、その振興局内の市町村の職員の方々と意見交換をする場というものも進めてきていますし、そういったものをさらに進めていきたいというふうに思っています。

 それと、先月、赤れんが庁舎で行いました、札幌を訪れる方々に北海道全体の魅力をご紹介するという「いいとこ撮り北海道2015フォトコンサミットin Sapporo」というものを実施いたしましたけれども、これも8月20日から23日の間にはチ・カ・ホでも同じような取り組みをしたいというふうに思っています。

 これは、道内各市町村のさまざまな魅力を写真で展示するほかに、地域の物産でありますとか観光PRなどもしていく、そういった道内各地の魅力を発信する、札幌が発信のステージである、そういう場面をたくさんつくっていきたいというふうに思っております。

 札幌商工会議所の提言について(1)

時事通信

 あと、札幌商工会議所が、今週、札幌成長戦略の提言を手交されていたのですけれども、これは札幌市の政策にどのように反映させたいですか。

市長

 経済界のほうで昨年1月からご議論いただいた中身ということでご提案をいただきました。

 私がこれから札幌のまちづくりの中で進めていかなければいけないなと思っている事柄が多く盛り込まれておりますので、そういう意味では、私の施政方針と軌を一にしていくものが多かったというふうに思っています。

 具体的には、今後、ご提案いただいた内容を、札幌の地方版の総合戦略であります、仮称でありますけれども、「さっぽろ未来創生プラン」というものの中にその中身を位置付けていきますと同時に、この秋口にはある程度まとめたいと思っていますが、この4年間の中期計画、こういった中に盛り込めるものを取り込んでいきたいというふうに思っています。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(1)

時事通信

 最後に、北海道新幹線の札幌駅のホームの関係で、JR側が西側新設案など4つの案を検討しているということなのですけれども、市側の受け止めとしてどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。

市長

 先週3日に西側に新幹線の駅を検討しているという報道がありまして、正直、唐突感を覚えています。

 と申しますのは、これまで、JR北海道さん、それから今の鉄道・運輸機構さん、それと北海道、札幌市と4者で新幹線札幌延伸についての議論をしてきている中で、現駅、今の駅に新幹線が延伸の時に入ってくるという前提でいろいろな合意、協議をしてきています。そして、平成24年に認可をされている工事実施計画の中も、札幌駅の中に併設をするということで工事認可をいただいていますので、私ども札幌市としては、今の駅の1番ホーム、2番ホームに新幹線が入ってくるという前提で議論をさせていただいておりますし、駅前のまちづくりの構想もそれを前提で議論していっています。

 ですから、今回の報道があった後、JRさんのほうからもそのほかの案を含めて4案を検討しているというふうに伺いましたけれども、なぜそういう案を検討しなければいけなかったのかとか、そういう経過も含めて、今、詳細をお伺いしたいということで、昨日でありますけれども、文書でご回答いただきたいということで要請を出させていただきました。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(2)

北海道新聞

 今の新幹線の関係なのですが、まず、最後にお話しされた文書で回答を求めたというのは、西側案について、どうしてそういう検討をしているのかということについて回答を求めたということですか。

市長

 先ほど経過についてはお話をさせていただきましたけれども、3点ほどお伺いしています。

 1つは、先ほどの許可の内容を基本線として進めることについてどうお考えになるのかということについて。それから、今回、4案の検討を行うこととなった原因、課題、あるいは、それに関する現状認識についてお伺いをしたいというのが2点目。もう1つは、検討過程において、これから議会ですとか市民へもいろいろ情報提供を行っていかなければならないということでわれわれは思っていますので、例えば、先ほど言いましたように、北海道や鉄道・運輸機構などと、これまで関係者と進めてきた意見交換、そういった情報共有を図ることについてどうお考えかと、この3点についてお伺いをさせていただいております。

北海道新聞

 細かいのですけれども、質問したのは、市長名でJR北海道の社長宛てにということですか。

市長

 そうです。私から社長宛てに文書を出させていただきまして、昨日、担当の局長からお渡しをさせていただいています。

北海道新聞

 回答期限というのはあるのでしょうか。

市長

 今回、期限は特に決めておりませんが、できるだけ早い時期にご回答いただきたいということを口頭で申し上げております。

北海道新聞

 あと、札幌市のまちづくりへの影響の関係なのですけれども、本年度の補正予算の中にですね、駅前再開発の基本構想を作るということになっていると思うのですが、先ほどもお話しされたように、1、2番線の乗り入れというのを前提に進める予定だったと思うのですけれども、今回のことを受けて、その基本構想の策定時期だとかに変更を検討するようなお考えというのはあるのでしょうか。

市長

 今回、基本構想をある程度早期に固めていかなければならないというふうに思ったのも、これから15年後の2030年が一旦の札幌延伸の計画になっておりますので、それに間に合わせていくためにもまちづくりの構想を進めていかなければいけないだろうということで、基本構想をしっかりまとめたいというふうに思っています。

 そういう意味では、今の札幌駅に入ってくる前提は、それは、やはり、乗り換えの利便性といいますか、利用者の方々への利便性を考えたときに、現行の在来線との関係、それから、地下鉄あるいはバスターミナルを含めて交通の結節点という形をしたときに、北5条西1丁目なり西2丁目の駅の南側のまちづくりをどう進めていくかということ、例えばバスターミナルの動線なんかも含めて考えなければいけないので、あくまでも札幌駅に入ってくる前提でのさまざまなアクセスとの関係が根っこになってきますので、その前提が崩れてしまうと、今お話しのように、そこの駅前の構想というのはどうなるのだということにもなりかねないわけです。

 先ほど言いましたように、われわれとしては、案として検討されている西側に新設という案には、これまでの経緯からしてもちょっと考えられないというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピックの招致について(1)

北海道新聞

 あと、別件なのですけれども、昨日の議会でもちょっと出ていたのですが、2020年の東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の整備費が当初計画よりもかなり膨らんだという問題があると思うのですが、札幌もこれから冬季五輪を招致するに当たって、今回の東京の一連の経緯をどのようにご覧になっているのかということと、招致に向けて施設整備をどのように進めていくのか、お伺いします。

市長

 これから、札幌の招致計画、施設の内容ですとか、そういう具体的なものを検討していかなければいけないのですけれども、基本的には、IOC(国際オリンピック委員会)の「アジェンダ2020」にもありますように、既存施設を使いながら、将来にきちんと残せるものは残していくという考え方からすると、やはり、今ある施設で使えるものは使いつつ、新たにつくるにしても、将来に多大な負担を残さないような形で施設計画を作っていかなければいけないだろうというふうに思っています。

 といいますのも、市民の6割以上の方々がオリンピック・パラリンピック招致に対しては好意的に思っていただいていますけれども、一方で、やはり、財政負担というようなことへの不安、心配というものもお持ちですので、将来への財産負担が大きくならないような形で物事を決めていかなければなりません。そのためには、どの程度の施設規模が合理的なのかということが、きちんと市民合意を得られる、あるいは、昨日の議会の議論の中でもありましたように、そういうことをしっかりと議会の中でも議論していきながら進めていかなければいけないだろうなというふうに思っています。

 それは、今回の東京のメーンスタジアムの決定へのプロセスですとか、今においても、財源が一体どういうふうになっていくのかというようなことが明確になっていないようなところから考えると、そこはしっかりやっていかなければいけないだろうなというふうに思っています。

北海道新聞

 今回の一連の不透明感というかですね、そういうことが、札幌市民の五輪招致に対する理解とか、そういうのに影響を及ぼしかねないというようなお考えはありますでしょうか。

市長

 同じようなプロセスをとったりすると、それはそういうことになっていくのかなというふうに思いますので、そうならないようにしていかなければいけないだろうというふうに思っています。

 単純に見ると、札幌ドームの建設で約450億円というような金額からすると、2500億円というのは、随分、イメージとして、2500億円掛けたスタジアムとはどういうレベルのものなのかというのは、なかなか市民の方にもぴんとこないというようなところもあるのではないかなというふうに思っています。

 道内連携の取り組みについて(2)

読売新聞

 2つ質問があるのですけれども、1つは、さっきの幹事社さんの質問にもあったのですけれども、きょうのラウンドテーブルというのは、民間の方の知恵を借りるというのが1つの大きな特徴だったのかなと思うのですけれども、今、秋元市政は道内連携というのを加速させているところだと思うのですけれども、その民間の知恵を借りる意義というのはどういうふうに考えていますでしょうか。

市長

 やはり、行政サイドだけではなくて、実際に、いろいろな観光面だとか、いろいろなビジネスをされている中、あるいは、利用される方のニーズというようなこと、民間の方が持っていらっしゃるノウハウ、知見というものをしっかりと反映させていきながら、同じ連携をしていく中でもヒントになるものがあればいいなというふうに思っていますので、ある意味ではオール北海道で、行政だけではなくて、いろいろな団体を含めてオール北海道でいろいろなことに取り組んでいくということからも、民間の方々のご意見を伺いたいというふうに思った次第です。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(3)

読売新聞

 あと、もう1点なのですけれども、新幹線のホームの話で、JRのほうに文書で回答を求めたということなのですけれども、いろいろな経緯を見ていると、今回、肉付け予算を見ていても、市は本当に知らなかったのかなと思うのですが、ステークホルダー、関係者でありながら全然知らないとなると、今後、秋元さんは、札幌駅というのを北海道の玄関口として発展させていくということを強く標榜(ひょうぼう)されていると思うのですけれども、かなり心もとないなという印象を持つのですけれども、例えば抗議とか、今後、駅にもっと深くコミットしていくようなことというのは何か考えていらっしゃるのでしょうか。

市長

 先ほど申し上げましたように、これまでの協議経過の中で全く出てきていない話が出てきたということです。そのことについては非常に遺憾だというふうに思っていますし、それを報道でしか知り得なかったというようなことですね。

 ご説明についても、いろいろな案を検討して、まだ決まったわけではないとは言いながら、そういう検討案が出てきた経緯についても協議の中でお話をいただいていないということについては、今お話しのように、これからいろいろ進めていく話の中で、お互いの信頼関係といいますかね、そういうものについて、いかがなものかというふうには思っております。

 ですから、今回、口頭ではなくて文書でお考えをお示しいただきたいというふうに申し上げたのも、その辺のところをしっかりとこれからコミットして(関わって)いきたいというふうに思っていますし、情報提供をしっかりしていただきたい、情報共有をしていって、同じような形でまちづくりを進めていただきたいという思いからさせていただきました。

読売新聞

 あと、確認なのですけれども、今の現行案以外の市有地である駐車場とか、あるいは西側に移すというような話は、市としてははっきり反対であるということでいいですか。

市長

 そうですね。

 冬季オリンピック・パラリンピックの招致について(2)

北海道建設新聞

 先ほどの冬季五輪に関連しまして、昨日の議会でなのですけれども、大会のコンセプトを9月ごろまでに固めたいというお話が市のほうの説明でありましたが、市長として、札幌が目指す五輪の姿として、どういうコンセプトがキーワードになるというふうにお考えでしょうか。

市長

 まさに、大会コンセプトも含めた形で、これから、有識者の方々、競技団体の方々にいろいろご意見をいただきたいというふうに思っていますけれども、その中で、札幌らしさ、北海道らしさというものをどう出していくのかということと、それと、やはり、札幌が何で世界に貢献をしていけるのかとか、そういったところをキーワードとして出していかなければいけない重要な点なのではないかというふうに思っています。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(4)

北海道建設新聞

 すみません、もう1点、新幹線の関係なのですけれども、西側に関しては考えられないということなのですけれども、残り3案のうち、市長が考える部分で、どこが一番、どの案が望ましいというふうにお考えでしょうか。

市長

 それぞれの案の詳細をですね、コストを含めて伺っていないので、何とも申し上げられないのです。というのは、もともと、1番線、2番線に入ってきたときに、在来線をどうするかという意味では、当初、北側に在来線のホームを新設しなければならないというようなことでお話をしていましたけれども、それだと、今、JRさんのほうでも、いろいろ、切り替えが難しいとかということで、手前で停めるという案も1つ出てきたということですから、それで、在来線との関係をどう捉えるか、在来線に影響させないために地下に入れるとか、東(側に新設)というふうなことが出ているようですけれども、ですから、詳細をちょっと聞いてみないと何とも判断のしようがないので、先ほど申しましたように、どこに課題があって4案を検討されることになったのかということをまずお伺いしてみないと判断がつかないと思います。

 それは、あくまでも、今までの経緯は、現駅に入れるという前提で私どもはずっと思っているので、それ以外のところは今のところは考えてないという意味です。

 豊滝小学校の統廃合について

NHK

 豊滝小学校の統廃合に関してお伺いしたいのですが、今回、集団での学び、教育的観点から統廃合が必要だということで教育委員会は説明されているのですけれども、一方で、学校統廃合を進める上で、まちづくりの観点も重要であるというようなことで市議会のほうでも審議があったと思うのですけれども、まちづくりの観点というのと、あと、予算なんかを所管している市長部局の総合的な観点から、今回の豊滝小学校の統廃合について盛り込んでいる条例案を提出した、そのお考えはどういうお考えなのか、あらためてお聞かせ願います。

市長

 これまでも、小学校の統廃合のときには必ず出てきた議論が、小学校というものが、いわゆる教育施設であるということと、もう1つ、地域のコミュニティーの場という考え方が、自分たちも通った、子どもたちも通ったという、非常に地域への愛着というか、コミュニティーの施設だという意識が住民の方々に強い、この2つが実は小学校の統廃合の問題で出てくるというのがこれまでもありました。

 そこで、例えば、跡施設をどういうふうに地域のコミュニティーの中で活用していくのかということがいくつか議論があって、大通小学校の統廃合のときもそうですし、豊水小学校なんかも、そういう形で小学校の跡施設を地域としてどう活用するかという議論がありました。

 ただ一方で、先行しているのは、子どもたちの教育環境という意味では、やはり、集団の中でクラス替えもできないというようなことは、やっぱり教育環境としてよろしくないので統合はしましょうと。統合はするけれども、その後の施設利用はコミュニティー施設として考えましょう、これが今までの考え方でした。

 そういう意味では、子どもたちの教育のことを考えたときに、今現在、豊滝小学校では全校で8人であります。それで、1学年に1人しかいない学年もあります。ゼロという学年もあるわけですけれども、1学年1人ということは、集団で何か行動するということは全くできません。そういう意味では、例えば、地方の学校で、地域的に、そこの学校をなくすと何十キロメートルも子どもたちが通わなければいけないというような環境であれば別でありますけれども、すぐそばに別な学校があって、そこに子どもたちを通わせることができれば、そういう集団での教育ということができる状況があるとすれば、それはそのことを優先すべきではないかということが今回の条例の提案をさせていただいたことであります。

 そういった中で、例えば、地域のコミュニティーというものを考える場合に、跡施設をどう活用するかという議論であれば、学校の統廃合とは別にそういう議論ができるかと思いますが、今回のように、学校そのものを残してほしいというお話、これは、先ほど言いましたように、子どもたちの教育環境を早くいい方向に解決をしていくというためには一定の判断をせざるを得ないということで提案させていただいているという状況であります。

 一部の方々から特認校としての提案がございましたけれども、南区では駒岡小学校というところで特認校と。特認校というのは、校区に関係なく、例えば自然環境を重視した教育を行うというような学校であるわけですけれども、それはいろいろなところから通ってくるという学校であります。いくつか、今、盤渓小学校とか駒岡小学校というところがありますが、同じ南区にあります駒岡小学校では定員に届いていないという状況にあります。そういった状況の中で、同じ近くにある南区に特認校を2つつくるということは難しいだろうという判断で地域の方々にはお話をさせていただいているということです。

 ですから、今、地域の方々のご要望は、まずは学校を残してほしい、それは特認校として残してほしい、このことはなかなか難しいということで今の判断をさせていただいているということです。

 泊原発の再稼働問題について

北海道新聞

 原子力発電所の再稼働に向けた動きについてお聞きをしたいと思います。

 鹿児島の川内原発が、今、再稼働に向けて最終段階と言われておりますけれども、地元合意をどうするかということに、法的に決まった手続がない中でそれぞれが進んでいる状況だと思いますけれども、北海道においては、将来的には泊原発の再稼働というのも俎上(そじょう)に上ってくると思いますけれども、市長は、地元合意のあり方、どういう手続が望ましいとお考えなのか、そして、そこに、札幌市は、同意手続に加わるべきなのかどうなのか、そのあたりのお考えをお聞きしたいのですが。

市長

 泊については、具体的な再稼働に向けての条件が整理をされて出されているわけではありませんので、そのこと自体については、今、現時点でお話しできる状況にはないと思いますが、これまでも、私どもは、前回の6月の北海道との行政懇談会の中でも、基本的には、単に何十キロ圏という距離だけの問題ではなくて、実質的に、例えば、風向きによって影響が出るような市町村だとか、札幌の場合は、万が一、事故があったときに、地域の人たちの避難を受けなければならないという状況にある、そういう関係する自治体については、何らかの再稼働議論の中に関わるべきではないかというふうな思いを持っています。

 ですから、情報提供ももちろんそうでありますけれども、いろいろな安全対策だとか避難計画をさまざまに作っていく中に当たって、情報を共有する場ということについて、関係自治体という幅を広げてほしい、札幌もそういうところに参画をさせてほしいということをずっと言い続けてきているわけであります。

 ですから、最終的に、合意の判断にどこまで入れるのかというのは、最終的には国の判断になるのかもしれませんけれども、今申し上げたような関係する自治体は、何らかの形で1つの判断をしていく中に関わらせていただきたいという思いを持っています。

北海道新聞

 重ねてのご質問になりますけれども、何らかの形で関わりたいと。ただ、いわゆる地元同意の条件として、札幌市が再稼働をすべきか否かというところの判断に加わるかどうか、これは……

市長

 それは、国が決めることと思いますので。

 おたるドリームビーチについて

STV

 おたるドリームビーチに関してなのですけれども、先日、小樽市議会のほうで、小樽市が市営で運営を目指したのですけれども、札幌市民の利用が多いなどという理由から、実際には否決されて実現をしなかったと。これに関して、札幌市としてどのような受け止め方をされているのか、または、何か対策などの必要性はあったと感じていらっしゃるのか、教えてください。

市長

 小樽市議会での議論は、正直、報道等で紹介をされている以外、承知をしておりませんので、一般論的な話で、どういう議論が具体的に出たのかというのは分からないので、きちんとしたお答えがしかねるというのが正直なところであります。

 今お話しのように、ドリームビーチは、札幌市民が多く行くのでという部分がもちろんありますので、今後、そういう場が、少なくとも今年は開設をされないということですから、多くの市民の方には、非常にがっかりされている方が多いのではないかなというふうに思っていますが、基本的には、行政エリアというものがありますので、私どもが勝手に小樽のほうの海水浴場について何かするというのは、現状はなかなかできない部分がございます。

 例えば、それが、今後、小樽市さんといろいろな協議というような場面があったとすればそういうお話があると思いますが、現時点では、全く、今年のことについてはございませんので、ある意味では、夏場の安全対策は、最低限、危険がないように、そういった措置だけはしていただきたいなというふうに思っています。

STV

 今の件なのですけれども、仮になのですけれども、小樽の森井秀明市長が、何らかの協力というか、一緒に何かしませんか、海水浴場がオープンできるために札幌市に対して協力を求めてきた場合は、どんなような対応をしたいかなというふうに思っていらっしゃいますか。

市長

 仮定の話ですので、そういうお話があれば、まずお話を伺って、一番いい方法というものをどうしたらいいのかと、それは一緒に考える余地はあるというふうに思います。

 道内連携の取り組みについて(3)

時事通信

 2点ほどお伺いしたいのですけれども、先ほどの話の中で、道内連携の中で、各振興局や道内の市町村の職員と意見交換する場の話があったのですけれども、もう既に行われたのですか。

市長

 はい。

時事通信

 何回ほどですか。

市長

 すみません、ちょっと、今、回数が手元にないのですけれども、今年で3年目ですね。

 札幌商工会議所の提言について(2)

時事通信

 あと、札幌商工会議所の成長戦略の中身なのですけれども、目標値として、人口を2025年までに1万人(増)というような目標値を設定されているのですけれども、札幌市の先日の未来創生の策定プランの会議の中で、緩やかに人口減少していくという形で、今後の見通しと札幌商工会議所が出してきた提言書の中の目標値というのにかなりギャップがあるのかなという部分もあるかと思うのですけれども、その点についてどのように、反映させるところで目標値が違うというところをどう思われますか。

市長

 商工会議所さんで設定された1万人増というものの積み上げた考え方をまず伺ってみないと分からないなと実は思っていました。例えば、どういうようなことで1万人増というふうに一旦の想定といいますか、目標値を作られているのか、ちょっと中身を伺ってみたいというふうに正直思っていました。

 というのは、既に自然減には入っていますので、今、札幌市の人口を、その自然減を上回って1万人を増やすということですから、簡単に言うと、例えば出生率が極端に上がって自然減の幅が少なくなっていくとか、道内外から人にたくさん住んでいただくということにならないと1万人になっていかないわけですから、その内訳の考え方みたいなものをどんなふうにお考えなのか。

 私どもも、当然、企業誘致だとかで新しく札幌に来ていただくということを進めていくわけでありますけれども、1万人をやはり増やしていく、先ほどの自然減という状況の中でそれを埋めていくというのは、数字的にはなかなか厳しいなというふうには正直思っていますけれども、やはり、会議所さんのほうでも、この間の話では、比較的、ちょっと高めだけれども、目標値として高めの設定をしたというお話もされていました。

 繰り返しになってしまいますけれども、中身の積み上げの考え方を少しお伺いしながら、それと、私どものほうでこれから進めようとするものに乖離(かいり)があるのか、ないのかということを少し議論させていただければなというふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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