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更新日:2015年5月22日

第1回定例市長記者会見記録

日時

2015年5月21日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 21人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 認可保育所等待機児童の状況と今後の対策について

 先日、市長就任に当たりまして、私の市政への思いをお話しさせていただきましたが、きょうは、市長就任後の初めての定例の記者会見ということでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 これから、月2回程度、記者会見でさまざまなお話をさせていただければというふうに思っておりますけれども、皆さま方からも、市民感覚でのいろいろなご意見、ご指摘を頂戴できればなというふうに思っておりますし、私のほうも、できるだけ分かりやすい市政情報の発信に努めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 本日は、私が公約に掲げました待機児童ゼロに向けた取り組みについてお伝えをさせていただきたいというふうに思っております。

 札幌市では、平成23年度から26年度にかけて保育所定員を5,000人以上拡大してまいりました。これに加えて、小規模保育あるいは家庭的保育、幼稚園での預かり保育の拡大ということなど、多様な保育サービスの充実にも努めてきたところでございます。

 これらの取り組みによりまして、今年4月時点の待機児童数は69人ということでございまして、昨年同時期の323人に比べますと大幅に減少したところでございます。

 札幌市における待機児童数は年々減少はしておりますけれども、依然、保育を必要としている全ての皆さんのニーズにお応えできていないということもございます。まずは、この69人、現時点で待機児童となっているこの数について、早期の解決を図っていきたいというふうに思っております。特に、3歳未満の子どもさんについてでございますけれども、これは、小規模保育などの地域型保育を一層充実させるといった対策を講じていきたいというふうに思っております。まずは現時点での待機児童をゼロにしていくということでありますけれども、潜在的な保育需要も見込んだ上で、これに応えられるような受け入れ枠の拡充も必要であろうというふうに考えております。

 これらのことから、今年度につきましては、当初予算に計上しております616人分の保育所定員の拡大に加えまして、保育サービス全体のさらなる受け入れ枠の拡大を検討しているところでございます。次年度以降も、需給バランスを図りつつ、待機児童の解消に向けて継続的に取り組んでいきたい、このように考えてございます。

 札幌市では、今後、待機児童対策のみにとどまらずに、さまざまな子育て支援、そして、女性が力を発揮できる環境づくり、児童の放課後の居場所づくりなどについても積極的に取り組んでいきたいというふうに思っています。社会全体の中で子育てを支える仕組みづくりを進めていきたいというふうに思っております。どうぞ皆さま方にもご注目をいただきたい、このように思っております。

質疑応答

 認可保育所等待機児童の状況と今後の対策について(1)

北海道新聞

 今の待機児童の話なのですけれども、上田市政でも任期末までにゼロにしたいということを公約していたのですが、達成できなかった。その要因というのをどういうふうに分析していらっしゃいますか。

市長

 1つは、例えば、昨年の数字と今年の数字を見ていただいてもお分かりだと思うのですけれども、まず、保育所を希望する、子どもさんを預けたいという方の数がやはり増えているということですね。いろいろな整備をしてきましたけれども、保育所の整備以上に申し込みの数が増えている。去年と比べましても、今年は2,000人ぐらい、同じ4月の段階でも数字が多くなっておりますので、まずは申込者が増えているという状況がございます。これにはいろいろな要因があると思いますけれども、女性の方が働きに出られて、子どもさんを預けたいという方が増えていることも1つの要因なのではないかなというふうに思っています。

 それと、今年、待機児童の解消が残念ながらできていない部分については、昨年の3定(平成26年第3回定例市議会)で補正予算を組んだ分でありますけれども、これは、例えば、地下鉄の周辺のビルのワンフロアを使ってというような保育所整備、こういったものを予算化しているのですけれども、現実的には、例えば、防火の条件だとか避難路の確保だとかということで、適切な賃貸物件が見つからなくて、当初予定していた770人ほどの定員のうち、340人くらいがそういった施設の整備に間に合っていない、こんなような状況があろうと思います。

 繰り返しになりますけれども、申し込みの方が増えているということと、当初予定していた施設の整備が十分できなかった、こういった部分も昨年度の場合はあるかなというふうに思います。

 平成27年度補正予算(肉付け予算)について(1)

北海道新聞

 作業はこれから本格化すると思うのですけれども、来月の議会にいわゆる肉付け予算を出されると思うのですが、その中で、待機児童対策というのはどのようなものを考えているのか、何か盛り込まれるのか、その辺りをお願いします。

市長

 今、4月の段階での待機児童もゼロになっておりませんので、これを早期に解決すべく、補正予算の中でも、当初予算で予定した定員枠を超える施設整備ということを盛り込みたいというふうに思っています。その場合に、認可保育所の整備でありますとか、加えて、今お話し申しました、小規模の保育所といった形の中で受け入れ枠を広げていきたい、これを補正予算の中でもしっかり盛り込んでいきたいなというふうに今は考えております。

北海道新聞

 それとちょっと関連するのですけれども、子育て支援、待機児童対策以外の部分で、補正予算でこれは盛り込みたい、これに力を入れたいというものはありますでしょうか。

市長

 これから市長査定を行っていきますので、具体的な作業はこれからということになりますけれども、今申し上げた子育てと、それから、経済対策の関係では、観光予算の充実を少し図っていこうというふうに思っています。

 就任から約3週間たっての感想について

北海道新聞

 あと、市長就任から20日間ぐらいがたちましたけれども、あらためて、市長を務めてみて、今、感じていることは何かありますか。

市長

 連休を挟みましたけれども、実質2週間ということですが、あらためて、多くの市民の皆さんの期待を背にしてということでありますので、その責任の重さ、それから、いろいろな期待感を持って投票していただいたということがありますので、さまざまな課題にしっかり取り組んでいかなければいけないなというふうに思っています。

 なかなか、時間もですね、今の補正予算であったり、これからの4年間の事業計画といいますか、中期実施計画の策定にも入っていくというようなことで、あいさつも十分できないぐらいの感じになっていますけれども、これから、2定(平成27年第2回定例市議会)に向けて補正予算を中心にしっかりと作っていきたいというふうに思っていますが、あらためて、皆さんの期待にお応えをしていかなければならないなと、そういう気持ちでいっぱいであります。

 安倍晋三首相との会談について(1)

北海道新聞

 それと、もう1点、14日に首相官邸で総理とお会いになりましたけれども、そのご感想と、かなり早い段階で会談することができたのではないかなと思うのですが、こうやって早くできた理由というのは何かあるのでしょうか。

市長

 今回、政令市の市長会議(指定都市サミット)と併せまして、東京方面のあいさつにいろいろ回りたい、その中で、官邸にもごあいさつをしたいなということでした。そういった中で、早い時期に安倍総理にもお会いできたということは本当にラッキーだったなというふうに思っていますけれども、私としては、これから、冬のオリンピック・パラリンピックの招致のことだとか、新幹線の札幌延伸でありますとか、地元の市長として、政権与党、政府にもいろいろお願いをしていかなければならないことがあります。そういう意味で、経済界の方々とか、選挙戦を通じて、中央とのパイプを懸念される声もございましたので、実質、早い時期に直接お会いできたということは良かったかなというふうに思っています。

 認可保育所等待機児童の状況と今後の対策について(2)

HTB

 小規模保育が市内では既に40カ所以上スタートしていますけれども、その半数以上が定員割れを起こしている現状について、市長のお受け止めをお聞かせください。

市長

 実際に、今、どの程度の定員割れかということで調査をさせましたが、だいたいが、定員割れといっても、全体としては定員の8割ぐらいは埋まっている状況です。一部少ないところがあって、それは、近くに保育所があって、そこに行っている方が少ないという状況があります。

 4月の段階で少し空きがあっても、例年、だいたい秋口までに、これから、だんだん子どもさんを預けたいという方が増えていきますので、4月の段階でむしろ定員がいっぱいいっぱいだと、これからの需要に対応できないということになりますので、8割方埋まっているという状況からすると、これから日を追うごとに定員は埋まっていくものだろうというふうに思っています。

 むしろこれからは、待機児童、先ほど申しましたように、足りなくなっていくほうが心配なので、現時点で空いているといっても、さほど心配はしておりません。

HTB

 私どもの調べでは、5人以上の空きがある施設が10カ所以上ありまして、経営者側からは採算が取れないという声も上がっているのですけれども、このことに関しては今後どのような対応を取られていくのでしょうか。

市長

 確かに、小規模の保育所については、例えば、3歳になった時に、そこでは預けられないので、別な保育所に行かなければならない、その時に大丈夫だろうかとか、いろいろなご不安を持たれた方々もいらっしゃるようです。そういう意味では、まだ、新しい仕組みがスタートしたばかりで中身の周知が徹底されていない、あるいは、小規模の保育所があって、普通の認可保育所とはちょっと違いますので、そういったことに対しての十分な周知というものができていない部分もあろうかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、これから、どんどん年度途中に需要は増えていきますので、そういう意味で、経営者の皆さんがご心配をされている部分は大丈夫かなというふうに思っています。

HTB

 また、育休を活用される家庭が多いためか、小規模保育施設、1歳の枠が定員に達していても0歳の枠が空いているというところが多かったのですけれども、この枠組みを今後変えていくというような方針はあるのでしょうか。

市長

 今、実情、具体的に制度がいろいろスタートしている状況ですから、実態に応じて、年齢の枠ですとか、そういったものはフレキシブルに変えていけると、そういったことも考えていかなければいけないなというふうに思います。

 認可保育所等待機児童の状況と今後の対策について(3)

北海道新聞

 待機児童なのですけど、まず、69人の待機児童が出たということについて、大幅に減ったことは減ったのでしょうけれど、多く減ったとするのか、思った以上に残ったと見ていらっしゃるのかという点ですね。

 あと、本年度から算出方法を変えて、厚労省の通知も、当然、これまでは入れていなかった潜在的な待機児童の部分を加えられた理由をお伺いしたいです。

市長

 最初のことについては、やはり、ゼロになることを目指して昨年も予算を組んだわけですから、それがならなかったというのは、先ほど申しましたように、予定していたところがオープンできなかったというか、そういう部分がありますので、それは、結果として数字が残ってしまったのは残念だなというふうに思いますし、これは早く解消しなければいけないなというふうに思っています。

 それと、待機児童の定義の問題、数の問題ですけれども、これは、国の定義に今回も合わせたということに最終的になります。ここの中でいくと、特定の保育所のみ希望している、いわゆる第1希望だけ、この保育所でなければなかなか預けられないのですよねという方々について、例えば、国の定義だと、自宅から20分、30分未満のところにある保育所に通えるけれども通わないケース、これは、特定のところだけを望まれているということで、待機児童には入れていないという定義がありますので、その部分の整理をした数字になります。

 そういう意味では、69という数字なのですけれども、先ほど申しましたように、潜在的にといいますか、国の定義のあるなしにかかわらず、預けられる環境をしっかり整えていかなければならないというのは事実だというふうに思っていますので、この69ということにこだわらずに、まずは69人の待機児童をゼロにするということに第一義的には取り組んでいきますけれども、特定のところを希望されている方、そういった方々の要望にも応えていかなければいけないなというふうに思います。

北海道新聞

 補正を費やしたにもかかわらず、待機児童が残ったということは、札幌市の見通しの甘さということですかね。

市長

 見通しの甘さというか、結果的には、先ほど言いましたように、賃貸物件がなかなか見つからなかっただとかという実情があって、その辺をこれからどういうふうにクリアしていかなければいけないのかと。例えば、賃貸物件で、人数をもう少し小さくすることによって借りやすくなるようなケースというのも聞いていますので、条件を少し変えていくというようなことも考えていかなければいけないかなというふうに思います。

北海道新聞

 あと、具体的にいつごろまでに解消されるというめどはあるのでしょうか。

市長

 まずは、現時点の待機児童については、来年の4月までにはゼロに持っていきたいというふうに思います。

 安倍晋三首相との会談について(2)

読売新聞

 2つ質問があるのですけれども、1つは、先ほどの、総理との官邸での会談について、終了後、ぶら下がりに応じられていたかと思うのですけれども、あらためて、どういった内容だったのか。報道によると、安倍さんのほうから、本当は自民党の候補だったみたいなことを言われたとかというふうになっているのですが、どのようなやりとりがあったのか、ちょっと教えていただきたいのですが。

市長

 基本的には、選挙は選挙としながらも、地元の国会議員の方々としっかり連携をしながら頑張ってほしいという話が総理のほうからありました。私もそういうふうなお話をさせていただきましたので、やりとり的にはそういう中身ですね。

読売新聞

 首相のほうから、実際に報道にあるようなことは言われたのでしょうか。

市長

 例えば、候補のいろいろな検討をした部分もあるけれどもというのは確かにありましたけれども、差し替え云々までは出なかったと思います。

読売新聞

 あと、秋元市長は、選挙期間中から市民党ということを掲げて選挙活動をされていたかと思うのですけれども、外から見ると、民主党の支援する秋元さんが選挙直後に自民党出身の総理とすぐに会ってということになると、有権者から見ると、自民党に入れた、民主党に入れたという党で入れた人から見ると、極めて不可解な現象に見えるのですけれども、その点についてはどういうふうにお考えになられていますか。

市長

 これは選挙期間中もずっと申し上げてきたとおり、特定の政党の、選挙の中で推薦を受ける受けないというのはありますけれども、基本的には幅広く応援をいただきたいというふうに言ってきたのと、現実的には、経済界の方を中心に自民党を支持している方も私を応援していただいているというふうには申し上げてまいりました。そういう意味では、いったん、選挙の中で、今お話しのように、民主党あるいは維新の党からの推薦という形はいただきましたけれども、政府・与党のほうにもお力をお借りしていかなければいけないので、そういう意味では、ごあいさつに上がったというのは、私は、有権者の方に特に違和感を提起したとは思っておりません。

 台湾の日本産食品の輸入規制について

読売新聞

 もう1点、別の話題なのですけれども、先日、台湾が日本産食品の輸入の規制を強化しまして、札幌市は食品の輸出を今すごく強化していて、なおかつ、企業への聞き取りで、2014年度の輸出額のうち4割近くが台湾に向けているということで、今回の台湾の規制についてどういうふうに考えているかということと、もう1つ、一義的には外交当局の作業だと思うのですが、札幌市としてやれることもいくつかあるかと思うのですけれども、どのように取り組みたいと思っていますか。

市長

 いろいろな情報がはっきりしていない部分がありますけれども、1つは、台湾のほうから求められているのは、産地の都道府県名を表記しなさいということがあったかなというふうに思っています。これは、商工会議所さんなんかも、北海道で作られたものですという形で、そういう表記をして、当面、台湾のほうへの輸出ということに支障がないようにしていこうというふうにしているようでありますので、そういう意味で、地元北海道という形をしっかり出していくということで、私ども札幌市としてもできることがあればやっていきたいというふうに思っています。

 特に、台湾に出しているものの多くは、例えば、ソフトクリームの原料になるような乳製品が非常に多いということも聞いていますので、ある意味では、産地が明確になれば、輸入規制ということにはなっていかないのかなというふうに思っています。

読売新聞

 これは議論なのですけれども、元々、安全か安全じゃないかと、台湾は産地証明をしろということなのですが、もともと安全ではないかというのが日本政府の言い分だと思います。台湾の当局というのは、安全ではないということで、疑いがあるということで強化しているのですけれども、札幌市としても、台湾のお客さんとかがたくさん来るし、安全だということをアピールする機会はたくさんあると思うのですが、そういうものについての対策というのは何か。

市長

 直接の対策というよりは、基本的には、北海道の食に対しての信頼度というのは海外からも非常に多くいただいていると思いますので、まずは、北海道の食品が非常においしくて安全である、こういったアピールというのはいろいろな機会を通じてやっていく必要があると思います。もちろん、いろいろな物産展なんかでもやっているわけでありますし、今お話しのように、こちらに来られた方々にも食の安全を提供するというのは大事なことだろうと思います。

 やはり、日常的な信頼感ということがベースにあって初めて、例えば、先ほどの、北海道という名前があれば安心だよねというブランドにもつながっていくのだろうというふうに思っていますので、日常的な食の安全、おいしいものを提供していく、これはいろいろな関係機関とも連携しながらやっていきたいなというふうに思います。

 札苗緑小学校区における児童会館建設の要望について

北海道新聞

 東区の札苗緑小学校の校区に児童会館をつくってほしいという声が保護者から出て、議会のほうには請願も出ていると思うのですが、その対応についてはどのようにお考えになっていますでしょうか。

市長

 あそこは、札幌市が区画整理事業で「ウェルピアひかりの」、そういった形で非常に住宅が増えていまして、東区の中でも小学校の児童数が増えている、若い世代の方が住んでいるという実態があります。2月にも要望が出されて、今回、議会のほうにも請願が出されていて、小学校自体も非常に満杯な状態になっていますので、やはり、子育て環境という意味では、児童会館の整備について、どういう形で進められるか、すぐに検討を指示したところであります。

北海道新聞

 児童会館を整備するという方針はもう決められていて……

市長

 児童会館を整備する前提で、どういう形で物事を進めていくかというのを検討してくださいというふうに指示をしました。

北海道新聞

 保護者の方たちは、学校の敷地内ではなくて、学校の外に場所を広く取るためにつくってほしいという声が出ていますけれども、場所についてはどのように考えていますか。

市長

 場所は、特に、今、決めているわけではないのですけれども、そういうことも含めて、 敷地内外を含めて、整備について具体的に検討してほしいということを指示しました。

北海道新聞

 いつぐらいまでに結論を出すというのは何かありますか。

市長

 できるだけ早く整備していかないと、子どもの数が増えている場所ですから、とはいいながら、実際に設計していくまでにも時間がかかりますので、できるだけ早く、今回の補正予算の中で、対応が付けられればぐらいの気持ちではいます。

 人事について

NHK

 先日の議会で副市長、教育長の人事が承認されて、25日付の人事というのがみんな固まったと思うのですけれども、あらためて、今回の人事体制の狙いをお聞きしてもいいですか。

市長

 1つは、やはり、市民から負託をいただいた事柄について、スムーズに市政を執行していくために、ある程度、行政の中身に熟知をしている人間、その中で適切な人間を配置したつもりでいます。

 そして、特に、今回、副市長に技術職を登用しましたけれども、それは、私が副市長でいたときに、例えば、交通関係、道路の関係だとか都心の再整備の関係だとか、そういった部分は実は私がずっと所管をしていた部分がありましたので、今回、自分が市長になって、それを補佐してもらうという意味では、技術的な人間が必要だろうということで、副市長の中に1人、技術職を入れましたし、できるだけ、それぞれ、適材適所の中で、市政のスタートがスムーズにできるような人事配置に努めたつもりでいます。

 認可保育所等待機児童の状況と今後の対策について(4)

HTB

 待機児童の話題に戻るのですが、過去5年のデータと照らし合わせても、ここまで減らすことができたのは初めてかと思います。一番の要因は何かと、待機児童解消に向けた今後の決意をあらためて教えてください。

市長

 先ほども申し上げましたけれども、1つは、待機児童解消に向けて、保育所の整備あるいは小規模保育だとか、さまざまなサービスの形態を通して、定員をまず増やしてきたということがありますので、それが全体としては待機児童を減らしてきていることになるのだろうというふうに思います。

 そういう意味では、まず、国の定義の待機児童をゼロにしていくということを目標にしますが、この定義という中には、潜在的な方も含めて、先ほど申しましたように、第1希望以外のところにはなかなか預けたくないのですよねという方は、実は待機児童の数には入っていないものですから、子どもさんを預けたいという方が少なくなっているわけではないので、そういう方々にも対応できるように、この69人という枠だけではなくて、全体の数を積極的に増やしていかなければいけないなというふうに思っていますし、保育所にお預けになる方々ばかりではなくて、家庭で子育てされる方々の精神的なフォローといいますか、ご相談をするような、子育てサロンのようなものもありますけれども、そういったものにもしっかり取り組んで、子育てを社会の中でしていくという体制をつくっていきたいなというふうに思っています。

HTB

 併せて、1点なのですけれども、この数字を見たときに、今までの成果が出てきて、うれしいといったような心境だったのか、問題はまだまだといった心境なのか、どういった心境だったか教えてください。

市長

 まだまだだなというふうには思っています。

 平成27年度補正予算(肉付け予算)について(2)

建設新聞

 まず、これまでに何度か補正のお話が出ていましたが、市長査定は6月から実際に始まるかと思うのですけれども、現時点での予算規模の見通しについて、もし分かれば伺いたいと思います。

市長

 細かい数字をまだ聞いていないものですから、これから、できるだけいろいろな財源との見合いの中でしっかり取り組んでいかなければならないなというふうに思っていますけれども、今お話しできる状況ではないです。

 北海道・札幌市行政懇談会について

建設新聞

 もう1点、道庁との行政懇談会を6月に開催されるとお話しされていたかと思うのですが、具体的な日程の調整がもう済んでいらっしゃるのかということと、主な協議テーマというのはもうお決まりになっておりますでしょうか。

市長

 日程の調整ならびに協議内容については、今、調整中ということで聞いています。おそらく、テーマとしては、冬季オリンピック・パラリンピックの招致の関係だとか、スポーツイベントの今後の協働の話ですとか、北海道の人口減少への対応だとか、そういったようなことがテーマの1つにはなるのだろうというふうには思っていますけれども、今、日程も含めて調整中ということでありますので、こういう内容で決まりましたという報告は受けていません。

建設新聞

 6月中という部分は、お変わりありませんか。

市長

 この間、知事とお会いしたときには、道庁さんのほうも6月に新体制になりますので、できるだけ間を空けずに、早い時期に新体制で協議の場をつくりたいねというお話は一致していますので、多分、6月からずれる日程調整にはならないと思います。

 平成27年度補正予算(肉付け予算)について(3)

読売新聞

 補正予算について、大枠ではまだだと思うのですが、待機児童のこういう結果が出たので、補正予算で、保育所の定員をこれぐらい増やして、これぐらいの予算規模にしたいというのを具体的に教えていただけますか。

市長

 それもこれからになりますけれども、当初予算で616人の定員枠がありますので、だいたい、確定ではないですけれども、今年度中に補正で、当初に三百何人くらいかプラスをして、1,000人程度にまで持っていきたいなという思いはあります。

 JAZAによる「WAZA残留」決定方針について

※JAZA:公益社団法人日本動物園水族館協会、WAZA:世界動物園水族館協会

STV

 例の動物園・水族館問題に関して、多数決で、今回、脱退はせずにそのままという結論が出たのですけれども、これについては、もし脱退した場合に、希少動物の保存などに関して、多分、円山動物園さんにもかなりの影響が出るだろうというふうに言われていたのですが、この件について、市長の率直な感想を教えてください。

市長

 円山動物園を抱える札幌市としては、結論的にはほっとしたというのが正直なところです。今お話しのように、これからの希少動物の繁殖ですとかいろいろなことを考えた場合に、国内のネットワークだけでは実現できません。海外の動物園とのネットワークがどうしても必要になってきますので、WAZAから脱退をせずに済んだということは、円山動物園としてはほっとしているところです。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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