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更新日:2012年2月1日

平成23年度第14回定例市長記者会見記録

日時

2012年1月4日(水曜日)10時00分~

場所 記者会見室
記者数 14人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 年頭に当たって

 新年、明けましておめでとうございます。

 本日お集まりの報道機関の皆さま方、そして市民の皆さん方に、心から新年のごあいさつを申し上げたいと存じます。本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

 年頭の会見ということでございますので、ことし1年の取り組み、あるいは心構えといったものについてお話しさせていただきたい、こんなふうに思っております。

 まずは、北海道新幹線の札幌延伸ということでございますが、昨年末に認可、着工というところまでは決まらなかったわけでありますけれども、このことは、もう少しすっきりしたかったなという気持ちは残るものの、最大の課題でございました財源確保の見通しがついた、ある意味では政治的決着は既についた、こういうところまで話が決着を見ている、進展を見ているということでございますので、この実現に向かいまして本当に大きく前進しているというふうに考えております。

 政府には、景気対策だとか、道民の皆さま方のさまざまな希望が、今、この点に結集しておりますので、ぜひ一日も早く着工決定ということを行っていただく、決断をしていただくということを心から望みたい、こんなふうに思っているところでございます。

 また、札幌、北海道の活性化という点から言いますと、北海道の食の付加価値をさらに高めまして、東アジアにおけます食産業の拠点を目指していくという、「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区」と、札幌が多くの映画等の舞台やロケ地になることで、映像産業をはじめ観光分野など多様な産業の活性化を目指します「札幌コンテンツ特区」の指定を受けたことの意義というのは非常に大きい、このように考えております。

 今後は、この二つの特区につきまして具体的な事業展開を検討してまいりますが、早く軌道に乗せまして、札幌、北海道の活性化に向けた起爆剤にしていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 そして、これらの産業振興や地域の活性化のためには、多くの札幌市民の創造性あるいはアイデアをまちの活力にしていくということ、経済活性化につなげていくという意味におきまして、「創造都市さっぽろ」の取り組みをより一層進めていく考えでございます。ことしは、そのシンボル的なイベントとなります国際芸術展の開催に向けた取り組みも本格化してまいる所存でございます。

 新幹線の札幌延伸や特区の指定などを受けまして、ことしは札幌、北海道にとって大きな節目の年となるものと考えております。

 先ほど、職員に向けた年頭のあいさつの中で、「昂」という漢字をことしの一文字に掲げさせていただきました。昨年の東日本大震災によりまして大きなダメージを負った日本でございます。札幌も風評被害等しかりでございます。ことしは、「復興を含め、『昂』、太陽に向かって、仰ぎながら、上を向いて行くぞ、進むぞ、上昇していくのだ」、こういう思いと、「札幌の新たなステージを前向きに上っていこう」という思いを込めて、この一文字を掲げさせていただいたところでございます。

 ことしも、市民の皆さん方と一緒にさまざまなことに取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、報道機関の皆さま方にも、どうぞこの1年よろしくご協力のほどをお願い申し上げたい、このように思います。

 本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

 第15回世界冬の都市市長会議への参加について

 第15回世界冬の都市市長会議が今月13日から15日まで開かれますので、今月12日から17日まで、モンゴルのウランバートル市に出張をいたします。

 この会議は、「冬は資源であり、財産である」ということをスローガンにいたしまして、積雪や寒冷の気象条件の下にあります都市が共通する課題を話し合い、それぞれのまちづくりに生かしていくということを目的とした国際会議でございます。1982年に、札幌市の提唱によりまして結成されました会議でありまして、隔年で開催をしているところであります。近年は、特に地球の温暖化問題、環境問題を中心テーマとして取り組んでいる会議でございます。

 今回の全体テーマは、「冬の都市におけるエネルギー供給と熱の効率的な利用」ということでございます。エネルギー問題は、東日本大震災を契機にいたしまして日本でも注目度が高まっており、世界的にも関心の高い事項でございます。また、ウランバートルは、近年、急速に都市化が進んでおりまして、熱供給や大気汚染の問題も非常に抱えているまちだというふうに伺っております。

 札幌市からは、太陽光発電や木質バイオ燃料、雪冷熱等の再生可能エネルギーへの取り組みのほか、都心のコジェネレーション・システムなどの熱エネルギーの効率的な利用を紹介することにしているところでございます。また、今回、4年後の第17回会議の開催都市が協議をされますが、これに札幌市が立候補しようというふうに考えてもおります。議論を経て決定されるというふうに思いますが、そういう心積もりで参加をさせていただきます。

 さらに、併せて開催されます冬の見本市には、札幌からも七つのブースを出展いたしまして、企業等の冬の技術や冬に用いる製品などをPRさせていただくということにしております。

 なお、この会を市民の皆さん方にも広く知っていただくということのために、10日から16日まで、札幌駅前通地下歩行空間で会員都市を紹介するパネル展を実施することといたしております。

 また、出張の成果につきましては、帰国後、皆さま方にご報告をさせていただきたい、このように考えておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

 副市長の年頭あいさつ

小澤副市長のあいさつ

 おめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。

 先ほど、市長から職員に向けての仕事初めのごあいさつの中に、年末年始はゆっくり休んで頭すっきりきょうを迎えたのかなというお話がありましたけれども、実は私、年末年始、非常にお酒を飲む機会が多くて、その状態の延長できょうを迎えたところでございまして、少し市長の思いと違ったかなと反省をしているところでございます。

 酔眼もうろうとしながら、新聞の各紙の社説を読ませていただきましたけれども、やはり非常に厳しい展望の社説が多かったのかなと思いました。そんな中で、私は特にいろいろなことをマスコミから教えていただいて、そのマスコミの言葉をあたかも自分の言葉のようにお話をする癖があったものですから、新年は、自分の頭で考えて発言をしようということを心ひそかに誓ったところであります。

 そのために大事なのは何かといいますと、皆さま方にもお願いしたいのは、難しいことはより易しく、易しいことはより深く提供していただければ私は非常にありがたいかなという思いがしました。これは、札幌市民に対する札幌市の行政情報を提供するに当たりましても非常に大事なことなのではないかというふうに思っているところです。分かりやすい言葉で市民に情報提供して市政にご理解をいただくということが非常に大事だと思ったところでございます。特に、平成24年第1回札幌市議会定例会は非常に懸案の多い議会となる予定でございますので、さまざまな課題について本当に分かりやすい言葉で市民の皆さまとお話をするということが最も大事なことだなというふうな思いできょうを迎えたところでございます。

 以上でございます。

 よろしくお願いします。

生島副市長のあいさつ

 皆さま、おめでとうございます。ことしもよろしくお願いいたします。

 私は、ことしは、「本当はできる子」から「本当にできる子」になりたいというふうに思っております。というのは、皆さんも小さいころ、お母さんやお父さんに、「あんたは本当はできる子なんだから勉強しなさい」と言われた記憶があるかと思います。大概は勉強をしないので本当にできる子にはならないわけでありますけれども、北海道、札幌というところも、本当はできる子で、非常に資源もあるし、さまざまなものがあって、本当はできるのではないかと言われて久しいのではないかというふうに思っております。

 それで、今回、二つの特区が認められました。これは、私は、本当はできる子だというふうに認められたのではないかというふうに思っております。フード・コンプレックスについても、札幌コンテンツについても、本当に北海道、札幌はやればできるのではないかというふうに国も認めたということではないかというふうに思います。特区が認められたというのは、本当にスタートラインが引かれたばかりでございますので、本当にできる子になるためには、われわれも一生懸命努力をしなければならない、そういう決意を込めて、本当にできる子になりたいなと、このように思っております。

 以上であります。

渡部副市長のあいさつ

 ことしもよろしくお願いいたします。

 私は、担当しているところが本当に市民に近いところなのでございまして、批判もいろいろございます。先ほど小澤さんがお話しになったように、1定では私は大変な目に遭うのではないかなというふうに覚悟をしております。

 ご存じのように、昨年末に市長のほうに「さっぽろ医療計画案」というものが答申されました。私は、「民間でできるところは民間」というのはあるのですけれども、やはりコアの部分、どうしてもやらなければならないことはやはり行政でやらなければならないというふうに考えています。計画は計画なのですけれども、やはり、それは区に下ろして、区単位、まちづくりセンター単位でどのような組織体制がいいのか、機能的、機動的な体制をことし1年目標に考えていきたいと思います。保健、医療、福祉というところは、一生懸命、職員の方もやっていただいていますけれども、いつも十分ではないのです。多分、いつまでたっても十分ではないのですが、このことについて、区の体制も含めまして、私たちのリーチがもう少し伸びるような形の体制を整えていきたいと、そのように年頭に当たって考えております。

 ことしもよろしくお願いいたします。

質疑応答

 平成24年度予算の編成について(1)

読売新聞

 先ほど、2人の副市長から1定は大変なことになるという話がありましたが、新年度予算の編成は大詰めを迎えていると思いますが、市長は、現段階でどんな予算にしたいとか、ここが目玉というか、懸案というか、そういうものがありましたらよろしくお願いいたします。

市長

 何と言いましても、私が昨年の4月に市民の皆さん方にお約束をし、大きなご支持を得て3期目を始めさせていただきました。その実質的には1回目の本格予算でありますので、マニフェスト、公約等でお示しした内容を実現する第一歩であるというふうに考えておりますので、あらゆる意味において市民の幸せ、この有限な資源をいかに活用するかということが最大テーマでありますので、そのことに向けた予算編成の査定をこれからさせていただくということであります。目玉ということでありますけれども、それはまた別途お話をさせていただきたい、このように思っているところであります。

読売新聞

 懸案はありますか。

市長

 懸案はたくさんあります。何せ、少子高齢社会ということと、国の財政の問題がありますので。一応、地方交付税等については、中期目標といいますか、財政計画の中で政府が一定の約束をするということが守られたようでありますので、一定の安堵(あんど)はしておりますけれども、しかし、国の財政自体が極めて困難な状況にある中で、地方財政がその影響を受けることは必至でありますし、そのことを念頭に置いた上で、お金の使い方について、本当に市民の皆さん方が参加をしていただいて、そして、しっかりと議論をする、そして、その中で最もお金の使い方として正しいというものを市民みんなで納得をするという、そういうシステムを構築していくということが私の最大目標でもございます。

 消費税増税の動きについて

北海道新聞

 今、国の財政の話がちょっと出ましたけれども、昨年の年末に政府与党が消費増税を含む税制改革の抜本案というのをまとめて、2014年の4月から消費税8%、2015年10月からは10%にするというのを打ち出しております。財政が厳しいからしょうがないという見方と、景気がこういう折に引き上げるのはいかがなものかという反対論も与党の中でも根強いのですけれども、市長は消費増税の動きというのはどのようにご覧になっていますでしょうか。

市長

 税金は安ければ安いほどいいというふうに思うのは誰しものことだというふうに思います。どこかの新聞の社説にもそのことが書かれていたように思います。「負担減、そして給付増、これを声高に述べるのをポピュリズムというふうに言う、そういう政治から決別しなければならない」というフレーズがどこかに書かれていたように思います。私は、ですから、消費税の増税が正しいと言うつもりはありませんけれども、しかし、厳密に今までの日本の財政運営を見、現状を見たときに、それが必要であるならばやむを得ないだろうというふうに思います。ただ、それを実施するためには、その前提としてさまざまなことをやり遂げて、国に対する国民の信頼というものが得られなければいけないというふうに思いますし、いわゆる低所得者層に対する配慮といったものもまたしなければならない、こんなふうに思いますので、消費税増税論につきましては、さまざまな前提条件が満たされる最大限の努力をした上で、やむを得ないものであれば、それは容認せざるを得ないと、こんなふうに考えているところであります。

 第15回世界冬の都市市長会議への参加について

北海道新聞

 もう1点、きょうの話題提供で冬の都市市長会議がございましたけれども、2016年の会議の開催地に立候補するというお話でした。札幌は何回か開催しているのかなと思うのですけれども…。

市長

 いや、最初の1回だけなのです。

北海道新聞

 1回だけなのですか。それは何年なのかというのと…。

市長

 1982年です。

北海道新聞

 それと、今回立候補する理由など、札幌市に対して何かメリットがあるのかという辺りを教えていただければと思います。

市長

 今回で15回目ということで、30年になります。札幌市が冬季オリンピックを1972年に成功させまして、10年後に板垣市長さんが、札幌も国際貢献をする、あるいは、冬という共通の財産を各国がどのように有効に活用し、冬の暮らしというものを本当に豊かにするためにはどうしたらいいのか、お互いに知恵を出し合おうということで開催を呼び掛け、多くの都市(現会員は9カ国19都市)が集まって会議が開催されてきたところであります。その都度、いい提案がございまして、みんなでそれに取り組んでいこうというようなことがございました。札幌は、そういう意味では事務局を務めているわけでありますが、各加盟国、加盟都市のところに順繰りに、うちの都市に来てほしいということでお話がそれぞれあったものですから、この間、ずっと札幌以外でこの会を進めさせていただいたところでありますが、そろそろ、本当にこれからどうするのかというようなことも含めて、札幌にお集まりいただきまして、しっかりこの問題について、今後の展望、会の持ち方ということについても原点に立ち戻って考えてみよう、そんな思いで札幌にもう一度お集まりいただきたい、こんなふうに考えているところであります。

 平成24年度予算の編成について(2)

北海道新聞

 先ほどちょっと予算の話が出たので、現時点でお聞きしておきたいのですけれども、行財政改革推進プランで受益者負担の見直しが盛り込まれて、大半は来年度からということですけれども、現時点でそのまま計画を予算に反映させるおつもりなのかということと、今後、市民にどういうふうにさらに理解を求めていくのか、お考えをお伺いします。

市長

 行財政改革推進プランというものをお示しさせていただいているところでありますが、これは、市民の皆さま方の負担といったものが一定程度書き込まれているものであります。従いまして、これは、多くの市民の方々にご理解をいただく、自分たちの問題としてこういうことも議論しなければならないというものばかりでございます。従いまして、議会ではもちろんのこと、市民の皆さん方にも大いに議論に参加していただきまして、札幌市の現状、それから将来像といったものにご発言をいただく、そういう時間を十分に取りたいと、こんなふうに考えております。

 従いまして、来年度に取り組むことができるというものも、その中で、すぐにやらなければならないこと、中長期的にやらなければならないこと、いろいろな段階に分けて議論をさせていただく、こんなふうに考えているところであります。

北海道新聞

 特に、1回、パブコメをやってかなり反対論が強かったものもあったのですけれども、現時点で特に、案の段階で来年度から実施する、例えば保育料の引き上げであるとか、児童クラブの有料化であるとか、そういった項目は基本的に予算に盛り込むお考えですか。

市長

 できるものからしていきたいというふうに思います。

(以上)

 

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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