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更新日:2011年3月1日

平成20年度第5回定例市長記者会見

日時 2008年6月10日(火曜日)14時00分~
場所 記者会見室
記者数 24人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「北海道洞爺湖サミットに関連した札幌市の取り組みについて」

洞爺湖サミットがいよいよ開幕まで1カ月を切るということで、大変切羽詰まってまいりましたけれども、札幌市におきましても、関連事業の詳細が次第に固まってまいりましたので、幾つかご紹介したい、そんなふうに思います。

まず、6月27日から始まります「こども環境サミット札幌」。既に概要については年頭の記者会見でお知らせをしておりますので、新しく決定した部分についてご報告をさせていただきたいと思います。

このこどもサミットは、世界の子どもたちがモエレ沼公園に集まりまして、地球環境について学び、考え、成果をメッセージにまとめていくというものでございまして、海外から10カ国、40人の子どもたち、国内からは札幌の22人を含めました62人、合計102人の子どもたちが参加をして討論をしていただく、こういうことでございます。最終日のセレモニーには、鴨下環境大臣がご出席くださることになりましたので、子どもたちがまとめましたメッセージを手渡しをいたしまして、洞爺湖サミットとの連携も図っていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

また、2月2日に円山動物園を皮切りにといいますか、スタートいたしました「赤い地球儀」でございますが、これは地球儀を温暖化の象徴でございます色に染めているわけでございますが、これに全国の子どもたちが地球温暖化防止への願いを込めたシールを張っていくというイベントをずっとこの間やってまいりました。そして、本来あるべき地球の姿、青い地球に、シールを張って色を変えていくと。この1枚1枚のシールを張ることによって環境行動を自分たちが取っていくぞという決意を表していくという象徴的なイベントでございますが、最後の1枚をこのモエレ沼公園で張ってゴールをする、こういうイベントでございますが、これも整いつつあるということでございます。

地球の未来を担います世界の子どもたちの願いや決意というものが、ここ札幌から世界に広がって、地球環境保全の大きなうねりとなっていくということを期待したい、こんなふうに考えているところであります。

次は、6月23日に開催をいたします「オオワシ国際シンポジウム in SAPPORO」でございます。これは、円山動物園で繁殖をさせましたオオワシの野生復帰を目指す「オオワシ・プログラム」というものがございます。その一環でございまして、サミットに合わせまして開催するものでございます。オオワシが生息をいたします生態系を守っていくために、豊かな自然を取り戻そう、こういうメッセージを国内外に発信をしたいというふうに考えております。

札幌市円山動物園の若い飼育員の語った夢から始まったこのオオワシ・プログラムでございますが、実現に向けて大きく羽ばたこうとしているところであります。

シンポジウムには、多くの方々に参加をいただき、オオワシ・プログラムへのご支援、ご協力といったものをいただければ幸いだと、このように考えております。

次に、サミットに合わせまして札幌を訪れる方々をサポートする取り組みについて2点ほどご紹介をさせていただきます。

1点目は、札幌市コールセンターを活用した英語、中国語、韓国語の通訳サービスでございます。

札幌には、アウトリーチ会合への参加のために、各国の首脳や関係者が多数滞在をすることになっております。中でも中国と韓国につきましては、多くのプレス関係者の皆さん方の同行も予想されるところであります。このサービスは、こうした外国からのお客さまに、目的地への移動だとか、飲食店を利用する際に、言葉が通じなくて大変ご不便をお掛けするというようなことがあろうかというふうに思いますので、札幌市が従来開いておりますコールセンター、222-4894でございますが、「通じる市役所」というふうに呼んでおりますが、222-4894へお困りになった際にお電話をちょうだいするということでございます。そして、お電話をしていただきますと、各国、中、韓、英語で、意思疎通の媒介といいますか、通訳をそのオペレーターがさせていただくということでございます。

6月21日からサービスを開始いたしますけれども、近年、増加しております中国語圏や韓国からの観光客のニーズも検証するために、サミット終了後も8月下旬まで継続実施することといたしております。

まだカードはできておりませんけれども、「ここに電話をしていただければ通訳させていただきます」というようなカードを市内のホテルだとか、外国人が立ち寄っていただくようなお店、あるいはタクシーといったところに置いておきますと、お困りになったときにこれを見て電話をかけていただく、それでタクシーの運転手さんとの意思疎通を媒介させていただく、あるいは、お店の店員さんとこの外国の方々とのコミュニケーションを取り持つと、こういうシステムにしようということでございます。

2点目は、「市民メディアセンター」として、旧札幌天神山国際ハウスをお貸しをするということでございます。

これは、地元の市民メディア・グループによります実行委員会からの協力要請にお応えをしたものでございます。市民メディアの方々には、洞爺湖サミットの取材を通じて、札幌市独自の取り組みや札幌市の魅力なども併せて世界じゅうの皆さんにお伝えをいただきたいと、こんなふうに思ってのことでございます。市民との交流スペースも設けられるようなので、草の根の国際交流がこの旧札幌天神山国際ハウス、ここの場所で活発に行われることを期待しているところでございます。

以上、洞爺湖サミットに関連した札幌市の取り組みを幾つかご紹介させていただきましたけれども、サミットは、札幌の魅力を世界に向けて発信する絶好の機会でございます。「人と地球に思いやり」ということを合言葉にいたしまして、国際・環境都市としての札幌にふさわしい最高のおもてなしで来訪されます方々を温かくお迎えしたい、こんなふうに考えているところでございます。

「出資団体改革の進ちょく状況について」

札幌市では、平成17年度に策定いたしました「出資団体改革プラン」に基づきまして、外部の点検評価委員会のご指摘も踏まえながら、団体の統廃合や、出資の見直しなどの取り組みを進めてきているところでございます。このたび、出資団体のうち、2つの株式会社について動きがありましたので、ご報告をさせていただきたいというふうに思っております。

1つ目は、株式会社札幌リサイクル公社の今後の方針についてでございます。

札幌リサイクル公社では、3月の定例取締役会におきまして、今年度末をめどに清算するということを今後の方針とするということが決議をされたところでございます。6月2日に開かれました定時株主総会で、その報告がなされたところでございます。

札幌リサイクル公社は、建設系の混合廃棄物を選別、破砕いたしまして量を減らすことで埋立地の延命化といったものを図っていくことを目的に、平成6年に設立をされたものでございます。しかし、平成14年の建設リサイクル法の施行によりまして、建設系の廃棄物の分別化といったことが加速をしたことによりまして、あるいは、景気の減速によりまして建設需要が落ち込んだということなどから、19年度、昨年度の廃棄物の受け入れ量は、ピーク時の約半分にまで減少しているということがございます。出資団体改革プランでは、環境事業公社と統合する方向で検討を進めるということとされておりましたけれども、こうした経営環境の変化といったものや今後の見通しなどを踏まえまして、リサイクル公社の解散という判断を札幌市といたしましては支持をしていきたいと、こんなふうに考えているところであります。

今後は、この筆頭株主としての札幌市でございますので、この清算処理といったことが円滑に行われるように努めてまいる所存でございます。

2つ目は、株式会社北海道熱供給公社の出資見直しについてでございます。

これまで、札幌市では、出資団体改革の取り組みといたしまして出資の見直しを進めてきておりまして、株式会社北海道熱供給公社の株式の売却についても、関係者との協議を進めていたところでございます。このたび、平成13年度から、筆頭株主でございます北海道瓦斯株式会社に株式を一部お引き受けいただくこととなったということでございます。この北海道瓦斯に株式の一部を譲渡したことによりまして、札幌市のこの熱供給公社への出資比率は25.41%から19.83%に減少するということになります。

熱供給事業につきましては、札幌市が推進しております都市再生プロジェクトのエネルギーネットワーク構想や、現在建設中の駅前通地下歩行空間への熱供給配管スペースの建設事業などもございますので、当分の間、一定の関与は必要というふうに考えておりまして、この19.83%という株式を、今後ともこの割合で当面は持っていくと、こんなことであるわけであります。

ご報告は以上の2点でございまして、出資団体改革については、今後も市民サービスの向上と、それから効率的な市政運営の観点から意欲的に取り組んでまいりたい、このように考えているところであります。

「ミュンヘン市への出張について」

あさって12日から16日まで、ミュンヘン市を私が訪問をいたしますので、その概要について少しお話をさせていただきます。

ことし、姉妹都市でございますドイツ・ミュンヘン市が開基850周年を迎えるに当たりまして、ミュンヘン市長から記念式典への出席についてお招きをいただきましたので、市議会議長と、私、札幌市長が共に訪問をさせていただくということになりました。記念式典等には、札幌市のほか、同じくミュンヘン市の姉妹都市でございますイタリアのベローナ市等々の5市の各代表が参加する予定だというふうにお聞きしているところであります。

今回の記念行事の主要テーマは「橋を架ける」、こういうテーマだとお聞きしております。姉妹都市間の架け橋となる交流を大切にしてまいりたいというミュンヘン市の考えでございまして、このミュンヘン市の850歳の誕生日を、他の姉妹都市の方々と共に心からお祝い申し上げたいと、こんなふうに思っているところであります。

5日間ほど市役所を留守にいたしますけれども、その間、どうかよろしくお願いを申し上げたいと思います。

配布資料

質疑内容

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(1)」

北海道新聞

まず、本日、公正取引委員会が、札幌市発注の下水道工事に絡んで立ち入り検査に入りました。まず、その立ち入り検査を受けたことについてのコメントからいただけますでしょうか。

市長

公正取引委員会から札幌市の発注に係る下水道事業について、公正取引を害する行為があったという疑いを受けて、けさの9時半に立ち入り検査を受けているところでございます。誠に、疑いを受けること自体、極めて残念な事態だと、このように考えております。

私どもが、現在のところ、具体的にどのようなことになっているのかということについては、まだ情報を得ておりませんので、詳しくここで申し上げることはできませんけれども、疑いを受けていることに関しては非常に残念でありますし、できるだけ、このような事態になったのであれば、公正取引委員会の調査に全面的に協力をさせていただきまして、疑いがあることについては解明をしていくということに、私どもも前向きに進んでまいりたいと、こんなふうに考えているところであります。

詳細が分かった段階で、その都度、皆さま方には折々にご報告を申し上げながら、札幌市の今後の対応等について、またお話をさせていただければと、こんなふうに考えているところであります。

北海道新聞

この市長記者会見の後に、引き続き、原局のレクチャー(説明会)もセットされているので、詳細はそちらに譲りたいと思うのですが、現状、市長に入っている情報として、いつごろのどういう工事が該当しているではないだろうかと、そういった情報は何か入っていますか。

市長

もちろん、下水道事業に関してでございまして、しかも電気工事というふうなことで今聞いておりますけれども、具体的にどの部分がどのようにということについては分かりかねるというところでございます。

北海道新聞

それから、市側の関与ということも疑われている、まだ疑いの段階ではあるのですけれども、市も談合に、もし関与しているとすると、ちょっと問題は違ってくるのかなと思うのですが、その辺についてはどのようなお考えですか。

市長

先ごろ、北海道開発局についても、そのような、いわゆる官製談合というふうなことでの摘発を受けたというふうに情報を得ておりますけれども、まさか私ども札幌市でそのようなことが行われているというふうに私は考えておりませんでしたけれども、しかし、疑いがあるということであれば、それは徹底的に市民の皆さん方にもそのことが明らかになるようにしなければならない、こんなふうに考えておりますので、十分な調査をしていただけますように、捜査・調査には全面的に協力をさせていただく、われわれもそのことについて解明し、疑いが晴れれば一番よろしいのでありますが、そうでない場合には、しかるべき対策をしっかり立てなければならない、こんなふうに考えているところであります。

「平成20年第2回定例市議会における子どもの権利条例案と家庭ごみ収集の有料化に向けた条例案の審議結果について」

北海道新聞

市議会関係ですけれども、子どもの権利条例は継続ということ、それから、昨日の委員会でごみに関しては可決の方向と、この2つの条例案についての結果がおおむね出そろったと思うのですが、それぞれのご感想をよろしくお願いします。

市長

ごみの有料化の問題につきましては、本当に平成17年に有料化ということがごみの減量政策にとって有効性があるかどうかということで諮問をさせていただきまして、その結論が19年3月に(札幌市廃棄物減量等推進)審議会から有効であるというふうな答申をちょうだいいたしまして、それから、職員が一丸となりまして、有料化ということも含めまして、このごみ減量プランを一生懸命作りまして、市民の皆さん方にもお示しをし、きめ細かなといいますか、丁寧な説明をさせていただいたというふうに思いますが、市議会のほうからも、われわれの努力が評価を受けて、「この方針でやれ」というゴーサインをちょうだいできたということは、大変うれしく思っておりますし、職員ともども、この条例を通していただきますならば、その条例を基にいたしまして、これから本当に本格的に市民の皆さん方に、今、札幌市がやらなければならないことをしっかりとお伝えしながら、ご協力をちょうだいしながら、ごみ減量のための努力をこれから皆さんと一緒にやってまいりたいと、こんなふうに考えているところでございます。

これまで、ご意見をお寄せいただきました市民の皆さま方等々に対して、心からの感謝を申し上げたいと、こんなふうに思っております。

これに反しまして、子どもの権利条例は、大議論をしていただいたところでありますが、継続審査ということに相成りました。

私どもは、ご承知のように、私の1期目の最後にこの子どもの権利条例が否決をされたということがございました。それから、1年数カ月たちましたけれども、もう一度練り直し、そして救済手段ということも含めてご提案をさせていただきましたけれども、残念ながら、今回の議会での議論だけでは不十分だということでの継続審査ということでございます。

これから、次回の定例市議会、あるいは臨時市議会になるか分かりませんが、その機会までの間、十分に、また市民の皆さん方に、子どもの権利条例の必要性、あるいは子どもの権利条約の考えている世界というのはこういうことなのだということをしっかりと市民の皆さま方にご提示し、ご理解いただけるように、さらなる努力を続けてまいりたいと、こんなふうに考えております。

継続審査になったこと自体は私たちも残念だという気持ちはございますけれども、しかしながら、市民の皆さま方と制定に向けて時間をかけてしっかり議論をするという機会をもう一度ちょうだいしたということは前向きにとらえまして、これからの与えられた期間で、十分に議論を活性化し、多くの市民の皆さん方にご理解いただけるような、そんな努力をしていきたいと、こんなふうに考えているところであります。

「北海道洞爺湖サミットに合わせ宿泊先を決めずに来札する関係者への対応について」

朝日新聞

サミットの来訪者に対するサービスの関連なのですけれども、昨今、ここ数度のサミットでは、サミットに対する意見表明をしたい市民が集まってくるという事例があって、こちらでも、ある市民団体が、キャンプ地、要するに、予約をしてこない人のためのキャンプ地の提供を市に申し入れるという経緯がありました。今のところ、それはなかなか難しいということのようなのですけれども、実際に市として、そういう宿泊の予約を取らずに来るであろう外国人に対して、何らかの手当てをするお考えがあるのか、具体的な計画があるのか、教えてください。

市長

市民グループからそういうお申し出がございまして、基本的には、グループからご連絡を取れる皆さま方に対しては、ぜひ、宿泊予約を取っておいでくださいということを、まず第一義的にはお願いを申し上げているところでございます。

そのような回答をさせていただいたところでありますけれども、それにもかかわらず、おいでになる方がたくさん、予約をせずにおいでになって、街の中の不特定なところにばらばらと宿泊をされると、野宿をされるというようなことがありますと、またさまざまな問題が出てくるというふうに思いますので、市民の安穏な生活をやはり保証しなければならない。そしてまた、おいでになる方々にも、そういう適した場所を提供することによって全体の平穏が保たれるということがあるならば、やはり、それなりのことは考えなければならないだろう、こんなふうに現在のところは考えているところでございます。

朝日新聞

具体的にはどういうイメージですか。例えば、ワールドカップのときには、体育館の提供とか、そういうのがあったように聞いていますが。

市長

これは、空き地がどっとあってというふうなことにはなかなか、札幌市の場合はなりませんので、地域の皆さま方と一定程度議論をさせていただきまして、適地を探させていただくと、こういうふうに考えているところであります。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(2)」

HTB

今把握されている範囲で結構なのですが、談合の件なのですけれど、今、名前が上がっている業者に、過去に市の職員が天下りをしていることがあるのかどうかというのは分かりますでしょうか。

市長

今、巷間(こうかん)伝えられている業者というのがどの範囲なのかについても、私も、不正確で、よく分からないところがございます。多分、ないのではないかと。今まで、よく報道されている部分については、天下り、職員が再就職することは、多分、なかったのではないかなと、こんなふうに思っておりますが。

ただ、不正確です。十分に調べたわけではありませんので。

この後の記者レクチャーで、また分かれば、分かる限度のことについてはお答えするつもりでございます。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(3)」

読売新聞

今の談合の件なのですけれども、官製談合も指摘されているところではありますが、かつて、札幌市でも公共工事をめぐって割り付けをしたりとか、そういう経緯があったと思うのですけれども、その際にも、再発防止策というのを立てたはずなのですね。今回、またあらためてこういうのが指摘されることについての認識と、今後、どのような対策が必要だというふうに市長として、ご自身としてお考えになっているかというのをお聞かせください。

市長

私も、5年前からの市長でございますので、少なくとも、私になってからはそういう話を聞いたことがないのですけれども、今、担当者にお聞きしますと、建築のほうでそういう指摘を受けたことはあるということでございます。

これも、今、私は、今回の件がどのような構造になっているのかということについては、いまだに把握できておりませんので、そのときからの対応と対策と、今回の事件がどのように整合性があり、かつ、あるいは、整合性がない別のものなのかということについても含めて、今後の分析にかかわることだというふうにご理解をいただきたいと、このように思います。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(4)」

NHK

今のに関連してなのですが、平成12年に、確か、市長就任前ですけれども、札幌市でやはり同じような不祥事があったというふうに理解しています。その際に、いわゆる建設局にあった契約管理部門を財政局に移すというような措置が取られたかと思うのですが、そしてまた、去年も、8月にいろいろな改善策が出されているのですが、そういった対策をしても、結局、運用上、建設局の人間が工事の契約管理のところに人事異動で来て、技術的なところは本職ではないと分からない、技官ではないと分からないというところもあると思うのですけれども、なかなかこれは、いたちごっこで難しいなとは思うのですが、市長の頭の中に、再発防止策、いわゆるこういう疑いを持たれないようにするために、どんな手だてがあるというふうにお考えなのか。あらためて、もう一度、同じような質問になりますが、聞かせていただけますか。

市長

大変申し訳ないのですけれども、今回、嫌疑の内容も、具体的な事実もまだまだ分からないという状況の中で、すべてが仮定の中でお話しするというのは大変つらいものがございます。また、不正確なことを申し上げますと、さまざまな問題も、別の問題が出てくる可能性が出てまいりますので、私は、冒頭に申し上げましたように、事実を白日の下にさらし、第三者である公正取引委員会が、現在、調査中ということでございますので、その調査結果を待って、あるいは、その前にわれわれができることは何かということは、もちろん、職員等々と私のほうで調査を命じるということをやらなければならないことがございますけれども、いずれにしても、なるべく早く。市民の皆さま方からも疑いを受けている、こういうことがあれば疑いを受けるということになります。それにより、札幌市政に対する信頼といったものが揺らぐわけでありますので、これを回復するために、本当に必死の努力を、調査をし、もしご指摘を受けるようなことがあるとすれば、しっかりとした対策を、過去の事例に照らしても取るということを申し上げておかなければならない。そのために、全面的に、司直の捜査・調査については協力をさせていただく、こんな考え方であるということでございます。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(5)」

読売新聞

今のことに関連してなのですけれども、調査を命ずるということなのですけれども、早急に内部調査委員会のようなものを立ち上げるという理解でよろしいでしょうか。

市長

それも含めて検討させていただきたいと思います。もちろん、効率的に、どういう方法がいいのかということについても、きょうの朝のことでありますので、まだ十分、内部的な検討が進んでいないという状況でありますが、どういう広がりのものであるのかというようなことも、相当の情報を得た上で対策、あるいは検討委員会、調査委員会といったものをつくることも考えなければならない、こんなふうに思います。

読売新聞

きょう時点では違うということでよろしいと。

市長

いえ、検討中ということで。

読売新聞

なるほど。

あすから、市長はミュンヘンに行かれるということなのですけれども…。

市長

あさってからです。

読売新聞

あさってからですか。失礼しました。

その間というのは止まってしまうのでしょうか。

市長

いえ、そんなことはありません。担当副市長もございますので、意思疎通も十分しながら、今後、処理をしていきたい、こんなふうに思っております。

読売新聞

早急にという理解でよろしいですか。

市長

そういうことです。

読売新聞

それともう1点なのですが、きょうの事実についてなのですけれども、市長はどのような形で、いつ、お知りになったのでしょうか。

市長

新聞でまず読んで、それから、担当副市長からの報告ということで知りました。

読売新聞

新聞といいますと、具体的には…。

市長

これは、札幌市という名前は出ておりませんので、新聞にはですね。新聞で報道されている談合というのがあったのだなということは知りました。そして、札幌市がそれに関連しているということについては、登庁してからでございます。報告を受けたところであります。

読売新聞

副市長からということですか。

市長

そうです。

読売新聞

入った直後ということですか。

市長

そうです。

読売新聞

9時半過ぎと。

市長

そうです。

読売新聞

分かりました。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(6)」

朝日新聞

その公取の関係ですが、市に、従前、そういう件で公取が調べに来たりとかということはなかったのですか。全く、きょう、青天のへきれきのような…。

市長

なかったと思います。

過去、30年以上、札幌で勤務をしている職員の話によりますと、そういうことはなかったと。

朝日新聞

公取そのものがですか。

市長

はい。

それだけ、深刻に受け止めているというふうに理解をしていただきたいと思います。

「下水道工事に係る公正取引委員会の立ち入り検査について(7)」

STV

下水道に関してなのですが、本件については、今、調べ中で、情報はこれからということなのですが、下水道に関しましては、普通浴場の減免の廃止に向けた作業をされていると思いますが、今後、これへの影響というものは出てきますでしょうか。

市長

直接、関係があるかどうかについても、私は、どういうふうな展開になるか、まだ全然、残念ながら、想定できていないものでございますから、的確にお答えする状況にはございません。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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