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ホーム > 中央区ニュース(一覧) > 貸し切り電車に乗って、まちの歴史に思いをはせる

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更新日:2017年3月22日

貸し切り電車に乗って、まちの歴史に思いをはせる

市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」

平成29年3月18日-市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」

3月18日(土曜日)13時30分から、中央区主催の市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」が行われ、市民22人が参加しました。

これは、電車と古地図をこよなく愛し、雑誌の編集者やまち歩き研究家として多方面で活躍している和田哲(わだ・さとる)氏が、市電とその沿線のまちの魅力や歴史について紹介するガイドツアーイベントです。区が取り組む「市電を活かしたまちづくり」に興味を持ってもらうとともに、市電への愛着や理解を深めてもらい、今後の利用につなげるのが狙いです。区では、平成27年12月の市電ループ化以降、市電とその沿線の活性化を目的として貸し切り電車イベントを開催しており、今回もその一環として行われました。

この日、参加者はすすきの停留場(中央区南4西4)から乗車すると、路面電車は内回りで出発。車内では、和田氏が自身の用意した古写真や古地図などの資料を基に、市電とその沿線の歴史的な物語について解説しました。

前半は、まず西4丁目とすすきの間のループ化に触れつつ、市電の前身である札幌軟石を運ぶ馬車鉄道と、大正7年の北海道50周年記念大博覧会の開催に伴う路面電車化の動きにまつわる話から始まりました。続いて、昔の電車には救助網と呼ばれる人がひかれるのを防ぐための金網があったこと、市電が当時北海道三大名橋の一つといわれた豊平橋を走り、豊平川を渡っていたこと、戦後間もなく藻岩山に大規模な進駐軍専用スキー場が作られ、日本初のスキーリフトが設置されたことなどが語られ、参加者は和田氏の話に引き込まれていきました。

中でも、参加者が特に興味を引かれたのは市内の地名の話。札幌には地名が足りず、特に中央区ではまちの住所表記が数字であるものが多いと和田氏は言います。地名が足りないことで学校名に地名を付けられない場合、東京などでは第一小学校、第二小学校などと付けることが一般的ですが、市内の学校には地名ではなく願いが付けられていることが多く、例えば市立啓明中学校は「子どもたちが広く明るく育つように」との願いから「啓明」と付けられたと話します。そうした、地名が元々無かったところに願いを名付けた学校ができたことで、今度は学校名が地名のような扱いとなり、啓明店や啓明バスターミナルなどの名前を持つ店や拠点ができるようになったといいます。北海道は開拓が始まってまだ150年ほどですが、札幌では地名の出来上がるプロセスが150年という短い間に凝縮されており、まち歩きをする上で大変興味深いことだと語りました。

途中休憩で立ち寄った電車事業所では、市電をバックにして参加者全員で和田氏を囲んで記念撮影。その後も参加者たちは和田氏とまちの歴史について熱心に語り合いました。

後半では、現在の路線の中で南22条通りの辺りが最も標高が高く、都心に向かって緩やかな下り坂となり、路線の一番北である南1条と比べると標高差が約20mもあることが伝えられると、参加者は「この辺りは平らだと思っていた」と一様に驚きました。続いて、明治天皇が北海道を視察に訪れ、山鼻学校で休憩した際、学校前にあった柏に目を留め、木の名前を尋ねたとされるエピソードを紹介。その木が住民たちから「お声掛かりの柏」と呼ばれ、地域のシンボルとされたことから、市立柏中学校や市立幌南小学校の校章に柏が使用されることとなったといいます。この他、南3〜6条を境に都心部と山鼻地区とで区画にずれがあることや、すすきの遊郭の名残から、現在もその跡に残る通りがずれていることなどが語られ、参加者は時折メモを取りながら、氏の話に聞き入っていました。

最後に和田氏は「市内でも今や車無しには成り立たないような地域が増えている中、市電沿線はまだまだ徒歩を前提とした、昔ながらのまちの雰囲気が残る市内でも貴重な地域だと思います。市電が走るこのまちの独特の雰囲気というものを、市の財産としてこれからも残していければと思っています」と述べ、約1時間半のツアーを締めくくりました。

この日参加した小学1年の山本温広(やまもと・あつひろ)君は「電車が好きなので市電に乗ることができて楽しかったし、札幌の地名についての話が面白かった」と話し、母親の恵子(けいこ)さんも「和田さんの話を生で聞くことのできる貴重な機会に参加できてうれしい」と満足そうに語りました。

市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」

市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」

市電貸し切りイベント「ブラサトルの市電ぐるり旅」

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