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-札幌温泉の巻-
ある日、郷土史相談室に小学校の先生がやってきました。「今度、授業で『札幌温泉』について教えたいのですが・・・」という相談でした。札幌温泉というのは、大正から昭和初めにかけて現在の札幌市中央区界川1丁目にあった温泉浴場のことです。
私はその先生に資料館に保存してある新聞記事、写真、広報記事、当時の札幌地形図などを見せました。2ヵ月後、今度はその先生に教わったのか、小学生がやってきました。同じように資料を見せ、簡単な質問に答えてあげました。
一週間後、今度は先生と生徒総勢25名でやってきました。一人の小学生に話を聞くと札幌温泉のことを研究公開授業で発表するんだと意気込んでいました。私はうれしくなり、「できればその授業を見たいものだ。」と言うと、授業で使った研究の成果の資料を送ってくれるというのです。今はその資料が届くのを楽しみにしています。

札幌温泉概観

大浴場
札幌温泉…
大正15年5月に開業。コンクリート造2階建の当時としてはかなりりっぱな建物で、2つの大きな浴槽のほか、300人まで宴会できる大広間などがあったそうです。温泉のお湯は、はるばる定山渓から土中の配管を通して引いてきたものを沸かし直すという大掛かりなものでした。
そもそもは界川地区の宅地開発の一環として建設されたもので、昭和3年には、当時の市電円山3丁目停留所(現在の大通西23丁目のあたり)から単線の電車も運行されるようになりました。
しかし、にぎわいは短く、昭和5年には電車変電所の火災により電車が廃止されるとともに、送湯システムの故障などトラブルが相次ぎ、営業を終えてしまったそうです。

当時(発行は昭和6年)の鳥瞰図から
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